傑作戦闘機とレシプロエンジン
「ほんの出来心で」立ち読みしたところハマっ…8年前のエイムックが先日二見書房より復刊されました。
大戦機エンジンのレストアは、エンジン自体が巨大ということ以外、作業は分解、洗浄、検査、部品調達、組み立て、試運転と、自動車やモーター・サイクルのレストアを行うのと、そう大差はない。だが、決定的に違うのは、エンジンを実働させた時である。排気音、振動、メカニカル・ノイズ、プロペラが回転する迫力は、理屈なしに感動する。朽ち果てていたエンジンが、見事に再生され輝きを放つのだ。これが大戦機エンジンをレストアする、最大の魅力といっていい。当時の先端を究めた圧倒的存在感は、70数年を経ても、全く色褪せてはいないのだ(本文より)…帯にも写されたとおりであります、きっぱりと。
その帯及び本文中「特典映像」とあるのはYoutubeへリンクするQRコードがあるのみ、以前ならディスクが挟まっていたんですけどねェ探してしまった。受け手がいちいち気にする必要などありませんがやはり形の異なるモノは別々に運びたいのだと思います。
航空用レシプロエンジンは異なる条件主に高度下でも動かせるようにクルマ(来る魔)より造りが大雑把、またプロペラはその事情が許す限り大きいもの現実にはなかなかそうもいかないようだがをゆっくり回したいので低回転・高トルクになっています。 細かいところでは点火栓のネジはBoschのソレが世界標準だったり、ロールスロイスが当初ダイムラーベンツに倣い倒立Vで作ろうとしていたことや、そのダイムラーベンツはシリンダーヘッドをシリンダーブロックへ留めるネジの径が部位ごとに違っていてプロダクトとしてドーナノヨ!?等々、内燃機関発祥の国・ドイツに係る箇所は特に面白く読ませてもらいました。
そして…些かありきたりではありますが、かの時代の飛行機やエンジンが動態保存され、修復・メンテナンスがビジネスとして成り立っている!ところにアメリカのデカさ、意外以上に古いものを大切にするお国柄を感じるのです。
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