DRAGON SABER
ドラゴンセイバーはナムコ1990年12月発表の業務用ビデオゲーム、同1987年発表・ドラゴンスピリットの続編です。イメージこそ前作を引き継ぐもそこに至る意味付けが異なり、公害(環境問題)が織り込まれたストーリーに世相あぶく銭を掴んだついでの道楽?景気は既に失速しつつあったがゲームメディアへの反映にはタイムラグがが。「大味・雑」確かに言われてみればナムコとくればキャッチーさがウリ。緻密な作り込みを求める層向けとは言い難い。楽曲は前作に続いて細江慎二。CDのライナーノーツで自ら「YMOの子供たち」を名乗り、思い入れを語るだけあって前作以上に趣味性が色濃く、KRAFTWERK張りのシークェンス・フレーズやYMO「U・T」まんまのリズムパターンでテクノフリーク達を「ニヤリ」とさせてくれます。当時学生だった私はCDをひたすら回すために実習室に籠り=電気代節約、管理からよくドヤされたものです。
ここは、地球によく似た異世界ー。今や色彩も失った荒れ地だが、かつては緑の美しかった国。/人類によって築かれた高度な文明は、その身勝手な創造と破壊から、著しい環境汚染をもたらした。緑の大地は熱砂に覆われ、母なる海は汚泥に埋もれた。全ての生態系は崩れ、愛らしい生物たちは息絶えて、そのあとには、汚染を巣窟とするおどろおどろしい奇形生物、バイオモンスターが発生していた。/わずかに残った人類は武装し、廃墟と化した都市で部族を作り隠れ住んでいた。傲慢な人類の科学が産み落としたバイオモンスターから身を守るには、そうする他に生きていく術はない…(以下略全文はWikipediaで)。
こちらはプレイムービー。1周クリアでENDのため冒頭のノーガキにもある通り点カセはかなりシツコく、2面・ファイヤーを取っても直ぐ三つ首に戻すほか、スモールを取らないあたりにプレイヤーの火力重視が窺えます。そしてエンディング末尾、メーカーロゴと共に「これが私達の星の未来とならぬよう…」御気付きでしょうか。昨今人界を騒がすCOVID-19ウィルスは生物とは言わないそうですが環境破壊が作ったバイオモンスターの1つではなかろうか、ある種の符号を感じさせるのです。事実ウィルスの流行(致死率)と大気汚染度は相関が認められるそうですよ。
稼働30周年、その「未来」は来てしまいました。
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