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2018年3月 3日 (土)

多世代コミュニティホームふぁみりあ 内覧会

Minisd_1787去る2月21日、この3月にオープンした三多摩は三鷹の複合施設・多世代コミュニティホームふぁみりあの内覧会に御邪魔してきました。吉祥寺でDAHONを展開、吉祥寺通りを南下…中央高速の脇まで方向音痴の私でもどうにか辿り着けました。グループホーム・看護小規模多機能型居宅介護・訪問看護・保育園企業受託運営、そして地域交流室公民館みたいな感じ?を一つ屋根の下にまとめたもので、その取り組みが注目されているのだとか、おそらくこういったハコの統合は今後増えていくのかもしれません。画像・左隅がエントランス、正面に見えるのは当日自転車を「こちら」通された敷地西側道路沿い。おそらく現在もそこに自転車を寄せているものと思われますが2階バルコニーは建築基準法通り1mだけ、ワイヤー錠を括り付けるところも無く駐輪場とは言い難いものがありました私の職場・バルコニーだかピロティーだか解らない所も1m余り、北東向きとも合って事務から「こっちにせェ」寄せられ(追いやられ)た自二・スクーターは皆びしょ濡れ。来館・通勤手段の恣意的限定とも取れるもので、「日本流モータリゼーションは人権侵害である」声あげるのが21世紀なのであります、エッヘン。

Minisd_1818ここ数年新規の施設を数ヶ所見ていますがどォ~も施設設計は踊り場に差し掛かっている、新たな提案があまり見当たりません…こちらはデイルーム。利用者様が休むベッドスペースは画像の更に手前、奥まったところにあります。

Minisd_1843グループホームのユニット廊下、画像奥はパブリック、小規模多機能も造りはほぼ同じ。グループホームと小規模多機能とは扉1枚で繋がっており、普段は別々の1人夜勤もいざとなれば2人で動けるわけですね、実際を知りたいところ。撮りそびれましたがパブリック洗面台のレイアウトは施設設計における今後の課題?Minisd_1845職員がパブリックに背を向けて歯磨き介助に入らねばならないのは重大なネックであると考えます。マナーハウス麻溝台では髙口さんが「使わないことに」させた職員詰所も。ロッカー室は見せてくれませんでした、狭いらしい。

Minisd_1844Minisd_1823居室も至ってフツー、窓の向こうは高速道路だというのに驚くほど静かでした。きらら藤枝を知る身には後から建った施設の、各居室扉が途中で止められない、勝手に閉まってしまうギロチン・ドアなのは「いったい何を教わって来たのか?」ダンピングの再調整を申し入れておきましたがたぶんそのままでしょうね。

Minisd_1842グループホームのトイレ、ベビーベッドがあるのは珍しい。グループホームに入る方は概ね普通の手すりで足りるとは思いますが、介護保険施設で収益をあげるは介護度の高い方をとると同義他グループホームでは「高くともとる」と、御自分で動いて頂きたいからこそ前方向の支えが必要なのであって、そこがおろそかなトイレは無駄な介助に振り回されることになります。少なくとも当所は法律を額面通り読んだ、重症化を食い止める・支えきるソレとはやや言い難いものが。

Minisd_1819Minisd_1820浴槽は流行の位相変換型、赤い手すりはたぶん湯気の中でも見易くするため。また浴室と脱衣室を仕切る扉の上、日本住宅で言う長押、でいいのかな?に通気口を設けるのがトレンドなのだそうです。

Minisd_1822Minisd_1821こちらはふぁみりあ保育園、0~2歳が対象。高齢者介護施設と同一館内ながら別セクション、三好さんが仰るところの「自然が自然と出会う場」というわけではないようです。トイレも子供に合わせたちっちゃなもの。コレを見てピンとキたのが私の職場の居室環境整備。一頃よく言われた「激動の昭和」はすわり環境においても疾風怒濤の時代で、日本人は未だダイニングを中心とした椅子座環境に適応出来ていません。今日でいうお年寄り達はついこの間まで座敷に布団で寝起きしていたわけですものねェ、ADLレベル次第とはいえ便座高がこの位の、おまる型ポータブルトイレに矢崎たちあっぷのような手すりが付けば「転落装置」介護ベッドを取っ払える、とは考えが乱暴でしょうか。

Minisd_1847Minisd_1846地域交流室。画像左のパーテーションをどけると倍の広さになります。そして新設であるにもかかわらず防火設備が壁にビルトインされていないのは意外、角にゴムを留めてますがちょっと以上に危ない。

Minisd_1790当日戴いたおやつ。三鷹のたかじょうくんは外国人向けに同市をPRするとかで、日本人にはお呼びでないらしい、ゆるキャラも縦割り?Minisd_1789またDAHONを広げた吉祥寺は井の頭通り沿いにアビリティーズのショップがあって、Permobilの電動車椅子だのTiLiteのアクティヴ・ユーザー向け車椅子だのがフツーにショールームを彩っており、地元と「文明」との絶望的距離感を覚えずにおれませんでした。

プロの仕事であるとは第三者の評価にさらされることでもあり、また私ごときでも感じることの1つや2つは当然ありましたので他所で書いたところ職員からのUP差し止め圧力がかかり…「人の噂も七十五日」既にオープンから半年、「もうよかろう」コチラでUPすることにしました、実は今日は8月3日です。またアチラの発言飽くまで伝聞に見る慌てぶりは裏を返せば根拠に乏しい自信ともとれるもので、些かの滑稽さすら感じるものでした。

□□さん、私は怯みませんよ。

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