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2018年3月22日 (木)

ピップ ピカッとキャッチN

ウチの職場にも綿棒くらいはあります、が、パブリックで使うのは目へ軟膏を塗るときだけ、耳掻きを含む整容はその多くが入浴担当か夜勤明けに押し付けられています。何故って?それが日勤のメンツ・女学生の9 to 5を守るッてことですよ。

Minisd_1751某ドラッグストアの赤ちゃん用品コーナーにあったのがコレ、「赤ちゃんに優しいモノは概ね年寄りも優しかろう」ココがライトBlogだったことを思い出し…即買いしました。光ること以外使い方は綿棒と同じ、交換可能なプローブ先端がゲルになっていて耳掻きの形にはなっていない。それ故「耳そうじ棒」とパッケージに商品名よりも大書きしてある、耳垢を引っ付けて取ります。光源は勿論白色LED、光る耳かきは100均にもありますがアチラはボタン電池を3つブッ込むたぶん古式ゆかしき抵抗制御、本機の回路が如何なるものかは判りませんが電源が1AAAで相応に手をかけている「であろう」、マニア心をほんの少し擽られまして。

Minisd_1754さていよいよ核心、絶縁シートを外してスイッチON♪本来光る可きは先端のゲル部分だけでいい筈なのに透明なプローブ全体ばかりか光源の仕込まれた本体までもが深海魚の如く盛大に光る、正直無駄に明るい好きですけどね、こういうの

早速職場に持ち込んでみました。法人トップが医者だから?館内照明はどこも病院のように暗く、これまで耳掻きには少なからぬ困難が伴いましたこの表現は誇張ではない、ハッキリ言って光らない耳掻きは耳掻きではない。どちらかと言えば乾いた耳垢を取り出すのに向いているでしょうか、お年寄りにありがちな溜めに溜めた巨大なヤツには「掻く」のも時として必要で、以前病棟で使って暫く自室の肥しになっていた光る耳「掻き」そちらはフィラメントも動員しましたこれで私も二刀流。取説には「使ったらすぐ洗う」「拭き取りにティッシュ使うな・付着した繊維で粘着力↓」とあり、入浴担当としてはいちいち洗う間などありませんのでアルコールを含ませたペーパータオルで拭いちゃってます。スペアプローブが2個パックであることを考えますと交換サイクルは意外と早いかもしれません。

鼓膜を傷つける恐れがありますので慎重にならざるを得ませんが、施設へやってくるお年寄りの耳ン中はそのかなり多くがおよそ放ってなどおけない「スゴイこと」に…介護職の皆さんも耳介内を拭くだけでなく是非トライしてみて下さい。Minisd_1781そしてこういった投資をケチらずにはいかない、実感せずにおれません。

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2018年3月 5日 (月)

ヘルメスとアフロディーテー#3

Minisd_1797昨日今日だったのか」すっかり忘れてました、外出際に慌てて隣家の屋根越しに、明るく写っているほうが金星。

この後金星は黄道近辺・冬~春の主要天体に次々接近します、ソチラも御見逃しなく。

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2018年3月 3日 (土)

多世代コミュニティホームふぁみりあ 内覧会

Minisd_1787去る2月21日、この3月にオープンした三多摩は三鷹の複合施設・多世代コミュニティホームふぁみりあの内覧会に御邪魔してきました。吉祥寺でDAHONを展開、吉祥寺通りを南下…中央高速の脇まで方向音痴の私でもどうにか辿り着けました。グループホーム・看護小規模多機能型居宅介護・訪問看護・保育園企業受託運営、そして地域交流室公民館みたいな感じ?を一つ屋根の下にまとめたもので、その取り組みが注目されているのだとか、おそらくこういったハコの統合は今後増えていくのかもしれません。画像・左隅がエントランス、正面に見えるのは当日自転車を「こちら」通された敷地西側道路沿い。おそらく現在もそこに自転車を寄せているものと思われますが2階バルコニーは建築基準法通り1mだけ、ワイヤー錠を括り付けるところも無く駐輪場とは言い難いものがありました私の職場・バルコニーだかピロティーだか解らない所も1m余り、北東向きとも合って事務から「こっちにせェ」寄せられ(追いやられ)た自二・スクーターは皆びしょ濡れ。来館・通勤手段の恣意的限定とも取れるもので、「日本流モータリゼーションは人権侵害である」声あげるのが21世紀なのであります、エッヘン。

Minisd_1818ここ数年新規の施設を数ヶ所見ていますがどォ~も施設設計は踊り場に差し掛かっている、新たな提案があまり見当たりません…こちらはデイルーム。利用者様が休むベッドスペースは画像の更に手前、奥まったところにあります。

Minisd_1843グループホームのユニット廊下、画像奥はパブリック、小規模多機能も造りはほぼ同じ。グループホームと小規模多機能とは扉1枚で繋がっており、普段は別々の1人夜勤もいざとなれば2人で動けるわけですね、実際を知りたいところ。撮りそびれましたがパブリック洗面台のレイアウトは施設設計における今後の課題?Minisd_1845職員がパブリックに背を向けて歯磨き介助に入らねばならないのは重大なネックであると考えます。マナーハウス麻溝台では髙口さんが「使わないことに」させた職員詰所も。ロッカー室は見せてくれませんでした、狭いらしい。

Minisd_1844Minisd_1823居室も至ってフツー、窓の向こうは高速道路だというのに驚くほど静かでした。きらら藤枝を知る身には後から建った施設の、各居室扉が途中で止められない、勝手に閉まってしまうギロチン・ドアなのは「いったい何を教わって来たのか?」ダンピングの再調整を申し入れておきましたがたぶんそのままでしょうね。

Minisd_1842グループホームのトイレ、ベビーベッドがあるのは珍しい。グループホームに入る方は概ね普通の手すりで足りるとは思いますが、介護保険施設で収益をあげるは介護度の高い方をとると同義他グループホームでは「高くともとる」と、御自分で動いて頂きたいからこそ前方向の支えが必要なのであって、そこがおろそかなトイレは無駄な介助に振り回されることになります。少なくとも当所は法律を額面通り読んだ、重症化を食い止める・支えきるソレとはやや言い難いものが。

Minisd_1819Minisd_1820浴槽は流行の位相変換型、赤い手すりはたぶん湯気の中でも見易くするため。また浴室と脱衣室を仕切る扉の上、日本住宅で言う長押、でいいのかな?に通気口を設けるのがトレンドなのだそうです。

Minisd_1822Minisd_1821こちらはふぁみりあ保育園、0~2歳が対象。高齢者介護施設と同一館内ながら別セクション、三好さんが仰るところの「自然が自然と出会う場」というわけではないようです。トイレも子供に合わせたちっちゃなもの。コレを見てピンとキたのが私の職場の居室環境整備。一頃よく言われた「激動の昭和」はすわり環境においても疾風怒濤の時代で、日本人は未だダイニングを中心とした椅子座環境に適応出来ていません。今日でいうお年寄り達はついこの間まで座敷に布団で寝起きしていたわけですものねェ、ADLレベル次第とはいえ便座高がこの位の、おまる型ポータブルトイレに矢崎たちあっぷのような手すりが付けば「転落装置」介護ベッドを取っ払える、とは考えが乱暴でしょうか。

Minisd_1847Minisd_1846地域交流室。画像左のパーテーションをどけると倍の広さになります。そして新設であるにもかかわらず防火設備が壁にビルトインされていないのは意外、角にゴムを留めてますがちょっと以上に危ない。

Minisd_1790当日戴いたおやつ。三鷹のたかじょうくんは外国人向けに同市をPRするとかで、日本人にはお呼びでないらしい、ゆるキャラも縦割り?Minisd_1789またDAHONを広げた吉祥寺は井の頭通り沿いにアビリティーズのショップがあって、Permobilの電動車椅子だのTiLiteのアクティヴ・ユーザー向け車椅子だのがフツーにショールームを彩っており、地元と「文明」との絶望的距離感を覚えずにおれませんでした。

プロの仕事であるとは第三者の評価にさらされることでもあり、また私ごときでも感じることの1つや2つは当然ありましたので他所で書いたところ職員からのUP差し止め圧力がかかり…「人の噂も七十五日」既にオープンから半年、「もうよかろう」コチラでUPすることにしました、実は今日は8月3日です。またアチラの発言飽くまで伝聞に見る慌てぶりは裏を返せば根拠に乏しい自信ともとれるもので、些かの滑稽さすら感じるものでした。

□□さん、私は怯みませんよ。

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2018年3月 2日 (金)

ナーシングホームOasis知立 内覧会

Minisd_1714「オッ、休みがつながった♪行けるゾ」アイムエイムの木村茂正さんが福祉機器を出展する、と案内されていた2月オープンの医療特化型有料老人ホーム・ナーシングホームOasis知立の内覧会へ去る1月19日に御邪魔してきました。処は名鉄三河線沿い・近年造成されたらしい区画の中。ガラケーは地図を呼び出そうとすると固まってしまうので私はいつもノートPCの地図を画像に撮っておき予め道順を決めてから出掛けますが、行った先で「ここでイイんだっけ?」ポケットからケータイを出し…は非常に面倒なもの。そろそろ専用ホルダーが欲しくなりました。

Minisd_1724Minisd_1720ハコの骨格こそ他所と特に違いはありませんが神経難病など医療依存度の高い方が主に利用されるとあって介護保険施設ではなかなかお目にかかれない周辺装備がそこここに。キモは富士工器製自家発電システム、燃料のLPGを収めるタンクは960㎏もの容量があり、Minisd_1735停電に遭っても最大半月も!通常の施設生活を維持出来るのだとか私が以前いた病院のソレはガソリンで、しかも2時間しかもたないんじゃなかったっけ?。但し爆発の危険はゼロではなく、「街中で同じことは出来ない」。敷地を見回しましたが何処にあるのか判りませんでした。食事は他所で作るらしくフロア(パブリック)の厨房はとり分けるだけだそうです。床のクッション材はその凹み加減がマナーハウス麻溝台のソレと酷似していました同じ?

Minisd_1723Minisd_1721こういった施設ですと利用者様は普通に動けるか全く動けないか、なのかな?トイレは一見親切な作りのようでも介助環境としては「?」を拭いきれませんでしたが、それでも…右画像は共用、この前手すりは前へどけられるだけなのかな?移乗・着座中或いは介助法・量車椅子をどの角度でつけるか、とかに拠って前手すりを差し出す適正な角度は異なります、どっか作ってくれないかなァ。でも同所に限れば壁・扉の開口量からして車椅子御使用の方はあまりこの機能を活かせないのではないか、つまらぬ心配をしてしまいました。

Minisd_1725Minisd_1722風呂も「如何にも」な機械浴。リフト(ボトム)の幅が広がって安全性がドーノ、と口上がありましたがそれは昔と比べれば、の話。同所は有料ですので訪問入浴サービスの出入りもあるとのことで、目を惹いたのは専用の給湯栓が4箇所も!設けられていたところ、珍しいでしょ。

Minisd_1727Minisd_1731こちらは木村さんが開発中の重症者向けティルト/リクライニング車椅子。バックサポートにかかっているメッシュシートもなかなかどうして快適なモノ。フレームはかなり大きく、「小さいものばかり作ってんじゃない」とは高齢日本人も小さい方ばかりとは限らない、或いは軒並み体格が豊かになる「今後」を見据えて、でしょうか。木村さんが各地で公演なさっているシーティング論が随所に織り込まれた「何故マスプロメーカーにコレが出来ないのか?」作り込まれたもの。Minisd_1730また木村さんの「車椅子は本施設を利用されるような難病など重症者向けと高齢者向けとでシステムをたて分ける可きではないか」にもフムフム。スマートフォンのマウントが横付けされているあたりは施設のカラーを反映?人工呼吸器などを収めるラゲッジ・スペースも。レッグサポート・フレーム(エレベーション)は松永製、こき下ろすわりには使ってるじゃありませんか。

Minisd_1728これでティルト/リクライニング最大、かな。アームサポートは腕を預けやすい幅広、「ティルト/リクライニングには高さの調節だけで足りる。座に合わせて傾ける必要は無い」目一杯下げられますので移乗介助を妨げません。難病患者様には欠かせない人工呼吸器など諸装備を収めるラゲッジ・スペースも。そしてティルト/リクライニングをかけると十中八九介助ハンドルも低くなってしまいます、そこで木村さんが提案するはこんな形。使用感は自転車のアナトミック型ドロップバーに似たもの、Minisd_1729アレをひっくり返したと思って下さればおよそ間違いありません。勿論ブレーキの位置も最適化。あちこち持てるとなりますとグリップではなくバーテープを巻くことになるのでしょうか。

Minisd_1732松永マイチルト用サブフレーム「肩まで支えて!」。バックサポートフレームが途中(画像右下・「曲」)から後方へ屈曲する同機でとかく問題となる肩甲帯の支持を改善します。来る3月発売予定のマイチルトミニでは背折れで対応出来るようになるわけですが、木村さんの仰る通り座奥を350㎜に詰める必要は無かった、私も思うところ。高齢者で上背は無くとも手脚の長い方は意外以上にいらっしゃいます、そのくせ座幅は400㎜のまま、小さく作る意味を取り違えている?

Minisd_1726Canon EOS-3登場から二十数星霜、数年前までならTV特番で観るだけだった視線入力コミュニケーション・ツールもいよいよ。私が「みかわあんじょうえきからじてんしゃできました(三河安城駅から自転車で来ました)」をやっとこさ入れて「ふゥ~ッ」だったのに対しデモビデオ・難病患者様のタイピングの速いこと速いこと!ふうわりふうわり動くカーソルも慣れられるものなのでしょう。

Minisd_1715Minisd_1713クルマ立県・愛知のいやらしさをまざまざと見せつけられたのがココ。庇付きの駐輪場はそこそこの広さがあるものの本館の敷地と道路を挟み、且つその道とは反対側へ遠く遠く隔離されていました。エントランスを出たスロープから見る見えない!駐輪場と駐輪場からエントランスとの両視点で。

国是として医療費抑制が推し進められる中、病院とは別に医療依存度の高い方向けの生活の場は今後需要が高まっていくものと思われます。但し同所はピック病やアルツハイマー型認知症を受け入れる一方で脳血管性認知症はシャットアウトだそう、「そういう処」と言ってしまえばそれまですが、やはり医者というのは原因がはっきりしている・成果が見込めるものにしか興味が無いのでしょうか??いびつなロマン「とやら」を感じずにおれない、とはひねくれ過ぎですかねェ。

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