富士・富士宮地区シーティング勉強会#9
去る11月30日、夜勤明けでダウンしたまま湖山病院へ行ってきました。
今回の御題は四肢拘縮の進んだ方のシーティング、こういった方、病棟で何人見てきたことでしょうか…想像するに事例の方も、脳血管障害による不自由さもさることながら何の支えもないまっ平らなベッドに寝かされたのがきっかけではなかったか?思わずにおれません。褥瘡対策と称した側臥位30°で宙ぶらりんになった四肢の重さを体で受けようと縮めようと曲げる→両腕が胸郭を押さえる→呼吸妨げられる→呼吸補おうと首周りの筋群が胸郭引っ張ろうとする→逆に引っ張られた頭は後傾、顎は開きっ放し→口腔内乾く、口呼吸常態化、誤嚥(サイレント・アスピレーション)誘発…下肢につきましてはは脚の上に脚を乗せようとする、或いはリンク先に倣えば膝を立てようとしたところからどちらかに倒れる→すぼまったまま固まる→褥瘡発生→介護困難…原因を作ったのはケアする側ですので「といったところでしょうか」なんて無責任なことは書けませんが、書いてしまったので今後は気を付けます。
こういった場合でもプロセスは同じ、臥位でアライメントの異常を定量化、目下可能な坐位を決めたところで(車)椅子上にあっては骨盤の位置をまず決め、生じる隙間にクッションを挟む≒体幹・四肢を支える、ことになります。楽に身体をあずけて頂くことで身体機能(残存能力)を守れるでしょうか、す可きことが沢山!あらためて見の引き締まる思…居眠りしてましたが、私。
画像は不良姿勢が最悪死をももたらす諸々のトラブルをチャート化したもの。もともと大渕さんが紹介していたソレを串田さんが時系列及び医療・介護それぞれの角度で束ねるなどリファインを重ねた超力作。教科書に載せられますよ!
閉会後「良いことを伝えようにも解ろうとする人とそうでない人がいる」串田さんの口から出たのは組織、ことジェネレーションギャップへの悩み。そこは17日の「希望としての介護フェスタ」最強の女子会での検証に期待しましょう。
…
せんだって大阪で撒いたコマセをここでも。
来る1月11日、本会主宰の串田さんと同スーパーバイザーの光野さんとのジョイントセミナー第4弾が福岡でうたれます東京・大阪・名古屋に続いて福岡、もはや大相撲。実は私も先月名古屋で出ましたが、大渕理論と横倒れ座位の事例検討が加わったことで坐りケアにかかる要点がかなり出揃ってきて、シーティング入門として充実度が増した感があります。西日本の皆さんは是非。
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