CYCLE MODE International 2016見てある記
最終日に行ってきました。今回は会場前に来場者駐輪場が設けられ、ケーサツががなり立てていたおよそ警備していたとは言い難いのが新しかったところ、それ以外はこれまで通りです。こちらも随分日が経ってしまいましたが自分の資料集・覚え書きとして。
相も変わらず幕張まで行って私が最も真剣に視るのはチタンの溶接。場内では他に比べる物が無いMOOTSではありますが、新型グラベルロード・BAXTER 29"は集合部で何故かシートチューブが接いでありました、全く以て不可解です→溶接及びシートクランプの所だけ厚くするためだそうです。本画像を見た行きつけショップのオヤジも「イタダケナイ!」。DE ROSA TITANIOに至っては「見るんじゃなかった」…。
そのMOOTSと一緒だったのがGIROの新型・CINDER、フラッグシップモデル・SYNTHEのクドさが薄まりフツーにクールになりましたまるで20年前のHelios RLを後ろから見た様。後発ですので勿論MIPS標準装備。願わくばPOVバイザーを付けられるようにして欲しいところ、ASPECTがアレでイイのなら100均のサンバイザーを切って貼り付けます、よろしゅう御座居ますね。セカンドグレードながら2万円オーバーをどう見るかは人それぞれの事情でしょうが、1990年代だったか随分前に中国へ生産拠点を移し、人件費を叩きに叩いた飽くまで邪推GIROに「価格面でジロの上位グレードを諦めていたという方には朗報といえるだろう」とはシクロワイアードさん、ゴマを摺るにも程がありますよ。加えてダイアテックは納期がルーズで「頼んでも来ない」はしばしば以上。もっとも日本の自転車乗りのGIRO離れが進むかも、などと私ごときが考える必要などありませんが。
以前ココでもチョコッと書いた、DIA-COMPE・扱のJuinTECH R1 DISC BRAKE(ASHIMA PCD)。同社が「制動革命」と銘打ちMTB向けワイヤー引き/油圧キャリパーを出したのは四半世紀も前のこと、歴史は繰り返される。油圧のフーデッド・レバーはまだデザインにバリエーションが乏しく、こういった折衷型にもまだ可能性を感じます。効きがドーノ、よりは両側からパッドを押してこれまたワイヤー引きでは機種が少ないタッチを改善するのがキモ。
テコ入れなのかただ何となくなのかは解りませんが、とにかく本展に戻ってきたSPECIALIZEDはP.サガン選手の世界選連覇をアピール。私はT.マルティン選手のTTマシンが観たかったこのクラスの選手ともなれば開発で風洞実験もしてる筈。数年前のトルク重視のポジションに戻してタイトル奪回じゃメーカーは面目丸潰れよねのに移籍が決まるやこの扱い、アルカンシエルに差をつけるな!FUTURE SHOCKも大いに結構ではありますが要はSOFTRIDEの焼き直し、もう来なくてよろしい!!
私が近頃ライトの記事を書かないのは独StVZO準拠機で面白いモノがなかなか出てこないから強いて言えばこの位。画像は既に店頭にもお目見えのxeccon MARS 30。ブレーキングを知らせる加速度センサー付きテールライトは以前MAXXON辺りから出ていました、テールライトはその性格上そうそう買い替えるものではありませんのでそろそろ目先を変えて、なのでしょう。またUSBの普及で専用の電源システムを抱き合わせで買わされるのに抵抗が減ったように感じられますが、良からぬ傾向だと思います年寄りの発想かなァ。かく言う私もカメラだ、ノートPCだ、ケータイだでフツーに使ってはいるけど。一部のプロテクトのあまい汎用機を除けばLi-ionはそれ「だけ」の特別あつらえですから。
またぞろ、と言えばコレも、Palmy Sports・扱のRIDEA製楕円チェーンホイール。某所で「此処とアブソリュートブラックは精度が良い」と聞いておりましたが営業さんは「シマノには敵わない」シマノがチェーンホイール(の歯先精度)を検品す可く某社製非接触3次元測定器を入れたのは20年以上も前のこと。今でも使ってるのかな?。そしてサイドプルブレーキ用オフセットシューも。私のAlarisのようなもはやオーダー車でしか見られないであろう57㎜アーチ用のフレーム・フォークにも91D/Aが使えるわけですナ。但しカートリッジは本機専用、「完全互換にしたらシマノに怒られちゃう」と、ナンジャツマラン。
SUGINOは圧入BB用のガタ取りシムを売り出しているとか、最初の就職先だった町工場で嵌め合いのユルいハウジングにロックタイト塗ってた20年前を思い出してしまいました。「新規格で市場を押さえる」パソコンのモニターしか見ないデスクの妄想もそろそろオシマイ、T47で従来機との互換性を守るのが得策では。そして東京サンエスのブースは非常に判り難いところにありました。カタログにも載っているロードエンドよろしくネジでオフセットを調節するフォーク、「技術が要る。素人が弄ったら真っ直ぐに走らないだろう」とはショップのオヤジの言。
弄繰り回しているのはDeuter Giga Bike、同Trans Alpine Pro 28よりも背が低く、且つ容量を含め同品に近いアレンジを有するショルダーストラップは共通にして欲しかったことから次期通勤候補。どうもノートPCをしょって走る方のための形らしい、ヘルメットホルダーは格納式になりました。ジッパーはDeuterのアキレス腱、Trans Alpine Pro 28のソレを早々に壊してしまった旨を話すと「Trans Alpineユーザーは荷物を詰め込む傾向がある。開閉は力任せに引っ張らず、ジッパーの方向に沿って…」、認めましたね。
これまた私の次期普段足候補・SIDI MTB TIGER。ロード用・SHOTでもコードリールを所謂ベロに並べるのは転んだときにブツけ難くするためなんですって。アウトソールがSRS Carbon-GroundとあるのでDrakoと同じかと思いきや100gも軽量化、とゴムブロックは共通でしょ、あんなところでいちいち設計を変えるとは考え難い。
深谷が扱いだしたvelo TOZEのTall シューズカバーはかなりのタイトフィットのため履くには気合が要りそう、トウカバーに至っては割れた風船のようでした。しかしながらとかくシューズカバーで問題になる縫い目の処理が無く、素材の特性まんま雨風をシャットダウン出来るのが気になるところ。チョイと検証してみましょうかね?
サドルは一部のゲテモノを除けばコレと言った新機軸が無く、本展は不発でした。画像のSelle
Italia SLR LadyFlowはあの血流?模様が縫い目に替わっていました、別に要らないのに…同機とは当分付き合い続けることになるでしょう。
自転車そのものではありませんが今回は各ブースとも電球色の照明が多用され、UPにあたり色(温度)補正が非常に面倒でした。「細かい物が見辛い、目が疲れ易い、何を出した・食べているのか伝わり難い」と近年高齢者施設では 敬遠される傾向にあります、 それとも「見せたくない」と?また試乗コースだけではカバーしきれない空きスペースが的屋と喫食に充てられていました客にとっては好都合だが、出展企業・団体の相次ぐ撤退は毎度のことですのでもはや驚くに値しません。
…
去る12月9日、自転車活用推進法案が国会成立しました。あたかも市民権獲得であるかのように報じられていますが、「ドウデモエェことだから」全会一致で可決された、そうは思いませんか?安倍劇場の国会でですよ。活用は日本語のマジック、私は土建屋とクルマ屋を飼い太らせる、ケーサツに職権濫用の口実を与えるためだと強く確信します、だいいち「環境整備」だなんて如何様にでも解釈出来ますもの。凶器準備集合罪が学生運動鎮圧に「活用」された昭和のせんだってといい、殺してまで職場でこき使っても冷遇はそのままの女性活躍といい…関係が無いとは言わせませんよッ。年明けに同僚が「今年は去年・一昨年とは比較にならない程恐ろしい事が起こりそうな気がする」と、私も同じ憂いを禁じ得ません。
次回は11月3~5日です。
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