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2016年12月 2日 (金)

国際福祉機器展 H.C.R.2016見てある記・車椅子編

Minisd_1066去る10月13日に行ってきました。ほぼ1日居たにもかかわらず全くまわりきれず見憶えのあるモノは悉くスルーしたのに、今回は不消化感ビシバシです。遅くなってしまいましたがいつも通り自身初対面、或いは以前取り上げそびれたネタを。

Minisd_1053Minisd_1054去る3月の勉強会で初見したでく工房 モデラートⅡの背折れ角調節機構をあらためて。本機の製造元はカワムラサイクルでキャスター周りのフレームワーク或いはレッグサポートフレームのスイングアウト「しか出来ない」が共通なのですぐ判る、同社の営業さん達が寄ってたかって見入る一幕も。

Minisd_1081松永製作所ブースではその勉強会講師だった日比野さんと再会。以前「NEXTCOREくるりを4輪化したら」と書いたらホントに作ってきました、のLIFECORE。施設がターゲットだそうで、フットサポートを踏んだままでの立ち上がりに因る前転を防ぐ可く大きくオフセットしたキャスター軸ハウジングは移乗におけるファイナル・アプローチを甘くします、ベッドに限ればAPEXCAREFrancebedLowlandbedといった「床ベッタン」との組み合わせが現状ベターでしょう。マツナガはスポークを減らしたがっている?NEXTCOREのカンパG3モドキに続いて本機にはキャストホイールが。私からは拭き掃除がし易いようインジェクション(射出成型)部品の、特に内側のコーナーRを大きく取って欲しい旨伝えておきました。自転車用と同様カーボンを混ぜた黒いタイヤは「色(タイヤマーク)が付きやすいので私は反対したのだが」と日比野さん、Minisd_1083Minisd_1082私は「いかにも。しかしデスクはタイヤのような消耗品でも買い替えを渋るもの。黒タイヤはグレーより耐久性で優るので(消極的)歓迎」と見解の相違。グッドデザイン賞のモルフは分割式のフレーム及びホイールとも樹脂製、入浴介助などに使うつもりだそうですが「まだここからどう展開させるかは未定」と。

Minisd_1089Minisd_1096キムタク&常盤の「Beautiful Life」放映から早16年…全くのノーマークでした。マツナガからはもう1つ、女性アクティブ・ユーザー向け機Suaiの新型・SuaiⅡ。おそらく本機のために型を起こしたであろう涙滴断面チューブ(引き抜きパイプ)でとかく小難しくなりがちなフレームデザインを簡略化、OXッぽい癖が薄まりアメリカあたりで見かけそうな造形になりました。各部のカラーアルマイトや花・星柄の銘版、バックパックも工事屋が腰に提げそうなヤツではなくハンドバッグを思わせるものが2色から選べる、と言った配慮の数々は車椅子の今後、真に生活の道具たらんとするうえで欠くべからざる要素になっていく筈。坐らなかった当方オッサンなものでので確かなことは言えませんがクロスパイプのガタを如何に減らすかで評価が定まるしょう、マツナガのことですから。

Minisd_1052Minisd_1051バリアフリーの記事で書きそびれたアクセスインターナショナル・扱のTiLiteたぶんTR Series 3。フレームはチタン、ドライブ・モジュールはおそらくアルミのハイブリッド片持ちのキャスターフォークが軽快さを演出。LEDライトが仕込まれているあたりどこぞのヤンキーか深海棲の生き物を連想してしまいます、そのうちコレがウィンカーになったりして?サイズによってフレームワークが少しずつ変わるあたりは芸コマ。Minisd_925チタンですので勿論無塗装のも、アウトリガー~キャスター軸ハウジングのアップはバリアフリーで撮ったもの、MOOTSよろしく溶接後ショットブラストがかけられていました。結構丁寧だと思います…セルフツッコミも何ですが福祉機器展、しかも列車乗り継ぎ片道4時間よインテックスにまで行って見てきたのがチタンの溶接だったとは。

Minisd_1043Minisd_1044コレ、どう思います?メカヲタにはたまらないヨシズカ システム プロダクトのSAL01。フレームが全てアルミの削り出し、しかも溶接の劣化を嫌って全てネジ留めなんだとか左右フレームはビーム及びフットサポートで渡してあるだけで、ユーザーの体格・成長に合わせ座幅が容易に変えられるMinisd_1084_2長期の使用でどこが緩んだかすぐ判る人ならいいんですけどね。主車輪ハブ軸の位置は5箇所から選べ、張り調整のため敷いてあるだけの坐布の下にベルクロバンドが何本も渡されているあたりちょっと理論武装。折り畳み機構は無く、駆動効率にこだわるアクティブ・ユーザー向け。

Minisd_1046Minisd_1045まさか見れるとは思っていませんでした!「本展直前に来た」というPantheraの最新鋭モデル・S3 Swing。キモであるレッグサポート・フレームのリリース・トリガーがシブくなりました、スカスカ動くのが良かったのに「たぶんセーフティー」と。またスイングイン/アウトのセンターロック受けがチューブ外付けになり何だかLACそっくり、いまいち好きになれません。介助ハンドルやアームサポートは予想通り昨年登場のU3と共通、尻もち防止尾脚がワンタッチで引っ込められます、Minisd_1048_4Minisd_1047_2更にキャスターハブ軸への頭髪巻き込みを防ぐ地味ながら嬉しい仕掛けも。全体の雰囲気はPanthera特有の、というかスウェーデン的ゴツゴツ感がだいぶ和らげられています、これも昨今の流行かなァ。

Minisd_1059Minisd_1057橋本エンジニアリング MC-Xは「以前と(基本仕様は)変わっていない」としながらも介助ハンドルや尻もち防止尾輪が付きより現実的装いに。ほぼ全てのデモ機の主車輪がSPINERGYなのは「バトンホイールの開発が遅れている当日はパネルのみ」とのこと。それだけかと思いきやディスプレイスタンドには新型機が♪レームはフツーのチューブ溶接のみのよう、Minisd_1060アイデンティティーとも言えたプレスのモナカ型フレームはカッコイイけど発展性に欠けた?ブレーキがたぶん日進の逆位相押してかける型なのは同社製アクティブユーザー向けのロープロ型がフレームチューブに干渉するからで、ここは今後見直し必至でしょう。願わくば来春のインテックスではCannondaleのZ型日本に2台だけ上陸したというアレみたいな洗練されたものを見たいですね。

Minisd_1056以前ageそびれたネタ、今春発売なった近鉄スマイルサプライオリジナルのLINER30。造作はOtto bock Mシリーズがフヤケた感じオットーボック・ジャパンの車椅子部門縮小がこんなところにも影を落としている?今夏私の職場に車椅子修理に来てくれた中島さん、忙しさからか目の色失くしてたなァ、同機で「すぐ折れる」と不評だったアルミしかもシャーリングのブレーキレバー(リンクプレート)は鉄に改められ不安がちょっと解消されたものの日本の介助環境には向かない逆位相なのよねェ。座幅が選べるあたり検討の跡が窺えますがフットサポートフレームサイズに関係なく設計は共通に見えたとキャスター回転圏との関係をどこまで詰められるかが開発のポイントとなる、勝手に妄想しているところです。

Minisd_1040介助ハンドルのことを私がクドクド書いたからではないでしょうが各社いろいろやるようになりました。画像はその1つ、Miki スキットシリーズの新型・SKT-600のソレ。ハンドルの途中に設けたこれ見よがしなピボットからエイッと曲げるものですが、この解り易さを以ってしてもオバチャン介護が使いこなせるかは「????」。ブレーキレバーはケーブルをもっと下向きに出来るマツナガか日進のようなヤツがベターかと。Minisd_1041また同ブースにはSEATUS_PROのプロトタイプも。フレームワークこそSTS-1とは全く別物ですが坐る本人がいじれるリクライニングの動かし方自体は同じではないでしょうか、CORIMAにそそられてしまいました。

Minisd_1094遅くなってしまいましたが今回も記事は2分割、「メカヲタ&裏ケース会議編」を忘れられないうちにUPするつもり。またネタがたまりまくって塩漬けになりそうなので急ぎます、たぶん。

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