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2016年12月21日 (水)

天文年鑑/天体観測手帳 2017年版

もう年末、というワケでまたこの話。

Minisd_1100来年いよいよ創刊70周年の佳節を迎える天文年鑑の表紙は去る3月に東南アジア~北太平洋であった皆既日食・コロナの多重コンポジット画像、1992年版がお手元にある方は銀塩フィルム+暗室作業に拠るソレと「何が変わったのか?何が変わっていないのか?」是非見比べてみて下さいまし。それはそうと、こういった画像処理も今や分業化、組織で作るんですねェ。また扉はチロ天文台関係の提案による命名にあたり贈られるという祝い酒、これまでにない切り口ですね日本人の名がついた小惑星は既に100を超えているとか天体観測手帳は桜島を跨ぐH-2Bの軌跡を持ってきました、おそらく去る8月19日・HTV5を載せたものでしょう。

  • 12月31日 45P/本田・ムルコス・パデュサコバ彗星が近日点通過
  • 1月 1日 火星と海王星の接近
  • 1月 9日 ヒアデス星団(αTau)食
  • 1月 21日 木星がαVirの北3°41′を通過
  • 2月 1日 月と金星と火星の接近
  • 2月 5日 金星による7.8等星食(全国)
  • 2月 14日 γVir食
  • 3月 10日 2P/エンケ彗星が近日点通過観測困難
  • 3月 17日 水星が金星の南9°33′を通過
  • 4月 1日 ヒアデス星団(αTau)食
  • 5月 7日 γVir食
  • 5月 10日 パンスターズ彗星(C/2015 ER61)が近日点通過
  • 5月 22日 月が金星の南2°23′を通過
  • 6月 12日 ジョンソン彗星(C/2015 V2)が近日点通過
  • 6月 21日 月が金星の南2°22′を通過
  • 6月 29日 水星が火星の北0°47′を通過
  • 7月 20日 αTau食(昼間)
  • 7月 25日 水星食低空
  • 7月 28日 γVir食(島根半島~御前崎 南限界)
  • 8月 8日 部分月食
  • 8月 19日 月が金星の南2°15′を通過
  • 8月 22日 皆既日食(北太平洋~北米~北大西洋)
  • 9月 2日 水星が火星の南4°06′を通過
  • 9月 17日 水星が火星の北0°03′を通過
  • 9月 19日 水星食(昼間・九州~沖縄)
  • 10月 5日 火星が金星の南0°13′を通過
  • 10月18日 水星が土星の南1°01′を通過
  • 11月12日 αLeo食(出現のみ)
  • 11月13日 木星が金星の南0°17′を通過
  • 11月28日 水星が土星の南3°03′を通過
  • 12月 6日 水星が土星の南1°21′を通過
  • 12月 9日 αLeo食(昼間)

本田・ムルコス・パデュサコバ彗星の近日点通過は2016年中ですが同星としては比較的好条件とされていることから再掲しました。8月22日の皆既月食は継続時間の長くなる皆既帯中央がアメリカを突っ切り、観測ツアーが組まれるなど注目度が高いため「一応ね」本現象の1サロス後が2035年の日本で起きる。長生きしようゼ。今回はアルデバラン(αTau・ヒアデス星団)を始め主立った星食も挙げました。主要流星群はγPer以外は割かし観易そうです。惑星の会合は9月の東天に注目、このほか際どい条件ながら水星の振る舞いが面白そう。以前も書きましたが天文年鑑は地味だったり赤経の合とならない天体同士の接近を端折る、現象として起きるものと「集まって見えて面白い」をたて分ける傾向があり、他所も当っておかないと記事にしたいネタを見逃す恐れがあるので注意が要ります。

来年もまた地味なものばかりですがそこは観る人の意識次第でしょう、併せて今夏星になったリオ様も探しに…。

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