「NISSIN」製品を知ろう!
話はまたまた9月に戻って…24日のこと、でく工房定例の勉強会「『NISSIN』製品を知ろう!」にお邪魔してきました。でく工房は高台に建っていて入り口が急なスロープになっており、当日営業車が乗り上げていたことから私はDAHONを担いで石垣をよじ登りました!そんなことはドウデモエェか…お話して下さったのは日進医療器・東京営業所々長の綾口さん。まずは創立52周年を迎えた同社の沿革及び開発・生産体制から中国の工場も「品質が安定してきた」と。パラリンピックの話はあまり出なかった。NISSINロゴはCIが広がるずっと前に出来たもので「当時としては出色の出来」と光野さん、流石美大出身は目の付け所が違う。
こちらは今秋発売予定の障害児向けカート・PIGLEOⅡ「ほぼ最終Ver.、後細かな手直しを加えてH.C.R.に出す」と、業界ではメジャーである同社製品のプロトタイプが見られるのはそうそうあることではありません。メインフレームチューブが前キャスターを越えて突出しているのは折り畳んだところでそれとキャスターとで自立させるためで、これは気が付きませんでした。光野さんからは「背・座が伸びる方向で畳まれるのでモールドでもイケる。折り畳みで手が挟まれぬようパイプの曲げの見直しを」と。なおピグレオとは豚とライオンの合成語、なんでも同初代機の開発を手掛けた2人の社員のそれぞれ体型と髪型に因んだものだそうで、これには一同爆笑!フレーム下部にラゲッジスペースを設けたPIGLEO TILTⅢには「荷物とフレームチューブとの干渉極小化を」との声が、人工呼吸器を繋いだままの外出は少し前まではとても考えられなかったそうです。
このほか同社の技術的取り組みについても。手にしているのは空気チューブの代わりにタイヤへ詰めるクッション材、EVAだったかな?まだサイズが限られているそうですが施設向け車椅子にはイイかも職員は空気圧管理、しないからねェ。タイヤへの出し入れに力が要るそうですが、摩耗したソリッドタイヤは鋸でブッタ切らなくてはならないことを考えればそこそこ進歩だと思います。そしてマツナガによく似た介助ブレーキレバーは「ケーブルの取り回し改善→引きをより軽く」日進も自ら型を起こしたのだとか、今後はコレがスタンダード化する予感。これがアメリカならパーツ屋が量産する台湾辺りで作らせるのでしょうけどねェ、日本は市場が狭いのかまだ理解はおろか認識すらされていない?私からは介助ハンドル及びブレーキレバーのロープロファイル化を申し入れておきました。また日進ではありませんがPanaracerの車椅子用タイヤ・Neutronは自転車用のTourkinist/T-serv/Pasela tourguardとパターンが同じなのね、ミョ~に親しみがメーカーサイトに載ってないのは不可解だが。
閉会後は勿体無くも工房の若手の方に参加者一同拝島駅まで送ってもらいました、真に有難う御座居ます。車中参加者から「でく工房はいつもスゴイことをやってる」に彼は「御三方がアツイので(笑)」…心配された雨は殆ど降らず、私も朝自宅を出た直後パラッとこられただけで済みました。メーカーを招いての勉強会はこれが本年最後、竹野社長からは「来年はもっと増やす」とのこと、更なる充実に期待。
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