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2016年9月28日 (水)

いす IZU ふじ シーティング勉強会#2

やっと8月の話。

8月17日、いす IZU ふじ・2回目の勉強会へお邪魔してきました。テキストは第1章から読み合わせ、ところがここで議論百出となり「予習を」ということになっていた2章に辿り着けませんでした、ウ~ン、なかなか手強いテーマです。リンク先・画像にもある通りシーティング議連・財団の話題も。

Minisd_999Minisd_1000画像は吉野PTが持ってきて下さったシラカワの車椅子cosinの赤い帽子のキッチンスツール。前者は…えェ~ッと、私、型式違いをどっかの展示会で見たことがあります。串田さんの仰る通り理屈なんかすっ飛ばす、そんじょそこらの車椅子が裸足で逃げ出す快適さ。その椅子に輪ッパが付いた感じ、と思いきや大きく外へオフセットされたキャスター軸といい、格納式フットサポートといいなかなかどうして考えて作られていました。後者は床摺り・フーコーの三角形をしたところの曲面がポイントだそうで吉野さん曰く「この動きが重要。座位評価がし易い」とPTは視点が違う。なお同機は現在、リンク先にある座の高いタイプしかないのだとか。その吉野さん、両機を会場以外では一切床につけず勿論車輪も、抱え上げてそれはそれは大事そうに運んでましたよ。

次回は11月です、ちゃんとテキスト読んどかなくっちゃ。

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2016年9月23日 (金)

「Otto bock」製品を知ろう!

去る7月30日、でく工房でうたれた勉強会「『Otto bock』製品を知ろう!(第1部 第2部)」へお邪魔してきました。Minisd_1008当日に先だって本会へ出る旨を串田さんに話したところかねてよりパラリンピックに絡みたいとの希望をお持ちとのことから前週の技術者交流会に続いて今回も車を出して下さいました、真に有難う御座います。何でもでく工房のあるR16界隈は御親戚がいらっしゃることから土地勘があるそうで…山梨を跨ぐと拝島は意外と近いですね。

Minisd_998当日お話して下さったのは営業で全国を股に掛けるのみならずパラリンピックのテクニカルサポートで何度も海外へ飛び、今月初めNHK「リオ・パラリンピックボイス」にも御出演されたココは強調しておきましょうオットーボック・ジャパンの中島浩貴さん。前半は時節柄関心の高いパラリンピックを中心に同社の障害者スポーツへの取り組みについて。驚かされたのはそのテクニカルサポート、Otto bockは国を問わず如何なる機材の修理・メンテナンスも無償で応え、そのために億単位!の予算を注ぎ込んでいるとか。これは他社ではなかなか真似が出来ないことでしょう、Minisd_1001_2Minisd_1007_2当然得られるフィードバックも少なくない筈「仮に日本で同じことをやるとしたら数社で、おそらく川村(義肢)あたりが音頭を取って、ということになるか。費用をどこがどれだけ出すかが問題となろう(光野さん)」。但しパラリンピックの性格上、私企業であるOtto bockの名前はあまりおおっぴらに出せないらしい日本の福祉機器メーカーに至っては開場にすらまともに入れないそうな。串田さんの希望であるパラリンピックへのとっかかりは、オットーボック・ジャパンの社員になる!か、各競技のナショナル・チームに関わる、といったところ?

Minisd_1021この時紹介されていた機材の1つ、国枝のライバルとして有名なS.ウデのCORIMA。面白いのは坐るというより膝氏の場合は右で「立つ」ところ座は「寄りかかる」感じ、加えてバックサポートを廃しテニス特有の上体を捻る動きを引き出しやすくしています。また自転車乗りならどなたでも御存知でしょうが、バトンホイール(主車輪)の4本スポークは平織されたカーボンクロスの繊維方向に合わせて決められています、理論武装されてますでしょもっとも同社は5本も作ってるけど

Minisd_1003Minisd_1004後半は主に障害児向け、成長過程に合わせた24時間姿勢管理とそのための同社機材の紹介。臥位のみならず座位保持にも使えるシステムクッション、高齢者向けに大きいのが欲しくなります。赤と黄色のヤツはスクートといって部品の付け替えでハイハイ、或いは座位保持、足漕ぎや「いざる」ような動きを助けるもの。Minisd_1005更なる心身の発達を促すモジュラー型立位保持装置、歩行器も。車輪が大きいのは外に出るため。また両手が自由になるのがキモで、歩いて行った先で何をするか、先ず目的ありきなのが欧米らしい。翻って日本の病院・施設でよく見かける歩行器(サークル通称「わっか」)、そりゃあんな形してれば誰だって要領よくかぶさり、如何に楽して転がしていくかを考えるばかりでしょう…道具を使う意味そのものの違いがはっきり。

Minisd_1006私はというと暑さと疲れでもうフラフラ、坐っているのがやっとでした。午後は工房開放、串田さんは座椅子で車椅子と同じ背張り調整が出来ないか、と実験してましたよ。また串田さんはピーエーエスの野村さんのファンだそうで帰りの道すがらご愛用のドライバーピントを紹介して下さいました…ふゥ~ム、おそらく長く乗ってると差が判るかも。

次回は9月24日・「『NISSIN』製品を知ろう!」です。パラリンピックが終わった直後ですのでソチラのコユイ話に超期待。

期間限定のつもりでしたが勿体無くもコメントを戴いてしまいましたのでココに残しておきます…米SPECIALIZED社がロード用サスペンションシステム・FUTURE SHOCKを発表しました。スレッドヘッドにアヘッドステムを付けるためのコンバーターよろしくサスユニットをステアリングコラム内に仕込むもので、基本的考え方はSOFTRIDEと同じ、まさに「歴史は繰り返される」。TREKのIsoSpeedといいこういった仕掛けを持ち出してでもチューブを薄く、軽く、硬くしたい?ともあれ…1990年代初頭、SPECIALIZEDが自社ブランドMTBサスペンションフォークたぶんどっかのOEMにつけていたFUTURE SHOCKのネーム復活はオッサンにはちょっぴり懐かしい。

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2016年9月21日 (水)

プレ静浜#2

Minisd_1022Minisd_1023研修会に公休を合わせ込んだため残念ながら今週末の静浜へ行けませんので私からはこのくらい、「マラカスが困まらかす」台風16号は通り抜けたものの本州南岸に前線が残る曇天を舞うT-7とRF-4を、T-4 Blueは来ませんのでこれだけ押さえとけば当日行ったも同然?

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2016年9月13日 (火)

第7回 2016シーティング技術者交流会

Minisd_997_2Minisd_995_2去る7月23・24日の2日間、東京は夢の島にある東京スポーツ文化館BumB(ぶんぶ)でうたれた第7回 2016シーティング技術者交流会にお邪魔してきました。当日の模様は光野さんのところで既に紹介されている

のと、例によって例の如く日が経ってしまっていますので私からは若干別角度の話を交えつつもなるべく簡単に。

いすizuふじからは私を含め3名が馳せ参じました。内容は看護研究みたいな感じ、当日発表されたのは座位の定量的評価法、国会議員が顧問を務める日本車椅子シーティング財団設立、シーティングに医療保険適用実現、シーティング見直しによる褥瘡リスク低減、病院・施設におけるシーティング取組みの実際、Minisd_1011アフターマーケット・パーツの開発、シーティングとリラクゼーション、テンションホイール概論…etc.。全国津々浦々・共通の志を持った、且つ極めてセグメントされた集まりとあって皆さんキョ~レツなものばかりでした!!私はと申しますと数日前OpenOfficeで慌てて作ったデータをPowerPointで走らせたところ画像が真っ黒になってしまい確かOpenOfficeとPowerPointのどちらで開くか選ぶダイアログが出てたッけ、アレを押し間違えたせいかマットウな発表にならずもとよりあまり詰めてはいなかった、チョ~トホホ。にもかかわらず参加者からは「alaris540、もっと頑張れ!対象者の生活に最も近い介護職がシーティングエンジニアを持っている意味は大きいゾ」と大変有難い激励を戴き恐縮至極でした。

Minisd_1010ナイトセッションに続いて宿泊室に移ってからいよいよメインディッシュ!?酒盛りしつつシーティングにとどまらず福祉・介護のこれからを各々熱く語り合う、でもやっぱり酒盛りへと突入~しかしながら私は日頃の自称・仕事疲れそれがコレからナイトセッションを待たずして力尽きてしまい、画像の場では殆ど寝てました、ゴメンナサイ。

当日も紹介された木村さんのしっかりヘッドはR&Dと称し?いすizuふじが検証することになりました。串田さん、よくせしめましたねェ。

帰りの道すがらいすizuふじの面々で、富士・富士宮地区シーティング勉強会の今とこれから、各々の現場に於ける諸問題…だべる中で顕在化したのはジェネレーション・ギャップへの悩み。「隔月でうっているけど身内、就中若い衆の食い付きが悪い」「自分達の取り組みが次世代へ繋がるか不安」等々。私からは「(バブル景気の申し子どもと言えども)自分達より時代を下ってから生まれてきただけあってレギュラー業務はホント巧くこなす「今は経験で優っているが、(場数を踏んでくれば)いずれ太刀打ち出来なくなるだろう(川端様)」。でも肝腎な時ほど考えない・動かない、それが過日の参院選の結果にも表れていると思う新たに参政権を得た18・19歳にしても『大事な1票だ』とこられれば、それを以って大人(社会)に何を問うかよりもその大人たちの言質を酌んで死に票にならない多数・主流派を選び、要領よく『義務』を果たさんとする筈(それでも投票すればまだマシ)。子供だって、否、子供だからこそチカラあるもの・側に媚び、なびくのだ」。また串田さんがNHK連ドラを例に挙げ「昔の人は(程度はともかく)モノが無くても無いなりに考え、作ってきた。おそらく自分達がそれらに直接触れてきた最後の世代だろう」とも日本式クリエイティビティーにも正法・像法・末法があるのか?。美術学校でソレをやりかけて放り出してしまった身には耳の痛い話ですが、そんな私がそうであるように「Boys 用意された明日/Girls 選ぶだけの今日(いま)サディスティック・ミカ・バンド『Boys & Girls』より・部分」傾向は今後更に強まるとみて差し支えありません。

芸術・デザインに憧れ、町工場で切削油と切り粉にまみれ、半ば死ぬ思いをして介護のローテーションを乗り越えた果てに出会った車椅子とシーティング、そろそろ私も少々は抗う可きなのでしょうか。「シカタガナイ」で国をも滅ぼしたのは奴等も同じ、と子孫から後ろ指を指されることのないよう。

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2016年9月 9日 (金)

FranceBed Rehatech 転ばなイス(富士・富士宮地区シーティング勉強会#5)

車椅子に坐っていた方がフットサポートを踏んだまま立ち上がってガタン、或いは倒れずとも慌てて止めに入った御経験、介護職の皆さんであれば少なからずお持ちではないでしょうか。そこで時計の針をちょいと実はたくさん戻し…去る7月21日の富士・富士宮地区シーティング勉強会冒頭で紹介されたのがFranceBedの新型車椅子・Rehatech 転ばなイスもはやテレショップ

Minisd_992Minisd_993串田さんの説明があるまで何故レッグサポートフレームにパラレロリンクがカマされているのか解りませんでした。画像は脚の重さ?立ち上がる前からリンクが少し動いてしまっていたらしくフットサポートが床面ギリギリまで下がっているためチト判りづらいのですが、そのフットサポートを踏みながら立ち上がるとリンクが動いて地(床)面にベタンとつき、且つリンクがトグルブレーキを掛け主車輪も止める、という寸法なわけ但し撮影時は予めトグルブレーキが掛けられていたため本来の機能が説明しきれていない。またフットサポートを踏まずとも立ち上がったところで座面と繋がったMinisd_994別系統のリンクがトグルブレーキをかけるところは他社製自動ブレーキ搭載機と同じ。即ち2系統1ブレーキになっていて、フレーム内側の造形は非常に複雑なものでした。トグルブレーキを覆うブラックボックス、開けてみたいなァ~。サイドウェイといい、FranceBedはこういった機能ギミックでよく売り込んできますね。

「立ち上がりの3要素は足を引く・前屈み・適正な高低差(青山幸広)」…本機も御多分に漏れずフットサポートはキャスター回転圏よりずっと前にあります。狙い通り!?フットサポートを踏んで立ち上げればお見事、と相成るわけですが、お年寄りに限らず健常者が坐ってもフットサポート手前の床面に足を下ろしていることはMinisd_1012案外以上にあるワケで人は足を投げ出す・引くことでも座圧、或いは関節へのストレスを分散させているのダではそこから立ち上がる場合しかとフットサポートを跳ね上げるか?に明確な回答はありませんでした。メーカーサイトでは認知症云々、とのノーガキがありますが当日の参加者からは「コレはかなりの認知機能が求められる」との皮肉が。

当日は串田さんがシーティングとリラクゼーションの関係について講演、明後日に迫ったシーティング技術者交流会に向け予行演習してましたよ。実は私も事例を発表するのですが、串田さんの高尚さからすれば月とすっぽん、恥ずかしい限りです。ドウシマショ!

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2016年9月 7日 (水)

バンテリンコーワ サポーター 腰用しっかり加圧

祝・開設10周年

お蔭様をもちまして「FPA(S) Laboratory」は本日で開設10周年を迎えることが出来ました。クドいようですがやっぱり性懲りもなくワケワカラナイ話を書き続ける所存ですので今後とも変わらぬ御愛顧の程、宜しく御願い申し上げます。m(_ _)m でもって、その記念す可き日にブチageるのがコレとは。

青山式介助に出会って10年、古武術式身体運用法で更に理解を深めてのつもり7年、コルセットに頼ることなく如何なる重度の介助もこなしてきたのが小さな小さな、本当に小さなプライドだったのに…事実上の敗北宣言です。F1ベルギーGPの声を聞く先月下旬のこと、とうとうギックリ腰半歩手前、否、1/4歩手前歩けなくなる程までイッてしまいました。そんなワケでお世話になっているのがコレ。夜勤前に駆け込んだドラッグストアにそれしかなかったからで、特に選んだわけではありません。

Minisd_1002腰椎バンド通気性は言い訳程度。やっぱダイヤ工業かなァを巻いた上からクロスベルトでテンションをかけるコルセットはすっかりスタンダード化した感があります、ただし本品はベルトがシングルで、幅広のモノより簡略化されています。本当はもう少し幅が欲しいのですが仕事柄前屈動作が多いのでやはりこの位になるのでしょうかやっぱダイヤ工業かなァ。ランバー(腰椎下部)にプレート取り外し可が当たる感触、小さい頃剣道やってた私にはちょっぴり懐かしい。屈んでから上体を起こそうとすると腰椎から骨盤辺りがグッと戻る、「支え」を実感するわけですが喜んでる場合じゃない!

スクーターはリーンアウトでとる動き飽くまで個人的癖、或いは段差越えで腰が痛くなるため、街中では飛ばさぬようほんのちょっぴりセーブしてます。10kgはあろうナップサックは嵩上げした荷台で重さを受けているのでひとまず走行中は問題なし50ccに跨っていた頃はフツーに背負っていたため夜眠れなくなる程の腰痛に悩まされた。もう1つ気を付けているのが咳とクシャミ。両者とも大きな力を使うからで、実際音楽評論家・田家秀樹さんはクシャミ1つでギックリ腰になった、と子供の頃聞いていた「以来彼の論評はソフトになりましたね。(笑)イイんじゃないですか、角が取れて(『中島みゆきのオールナイトニッポン』より)」ので神経使わされます、春先でなくてよかった。

腰を守るにはまず減量、絶対に不可能です!よって却下。
胴回りの贅肉を筋肉に置き換える、なんてェ鍛錬もありましょうが根がダラシナイ私にはこれまた限りなく不可能に近い。何しろ腹筋運動自体ヤバいくらい…全く手立てが無いわけではありませんから何か考える「ふりくらい」はしてみましょう。

あれから半月余り、自宅であれば巻かずとも走り回れるようになりましたが、疲労の蓄積が原因でしょうから全く油断出来ません。また仕事が立て込むとどんな動きをとる・させられるかわかったものではありませんのでギュウギュウに締め上げてます、もはや中毒ですね。でも…イイんじゃありません?私みたいなヘボは静かに燃え尽き、潰れていけば。誰が悲しむわけでもなし。

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