FranceBed Rehatech 転ばなイス(富士・富士宮地区シーティング勉強会#5)
車椅子に坐っていた方がフットサポートを踏んだまま立ち上がってガタン、或いは倒れずとも慌てて止めに入った御経験、介護職の皆さんであれば少なからずお持ちではないでしょうか。そこで時計の針をちょいと実はたくさん戻し…去る7月21日の富士・富士宮地区シーティング勉強会冒頭で紹介されたのがFranceBedの新型車椅子・Rehatech 転ばなイスもはやテレショップ。
串田さんの説明があるまで何故レッグサポートフレームにパラレロリンクがカマされているのか解りませんでした。画像は脚の重さ?立ち上がる前からリンクが少し動いてしまっていたらしくフットサポートが床面ギリギリまで下がっているためチト判りづらいのですが、そのフットサポートを踏みながら立ち上がるとリンクが動いて地(床)面にベタンとつき、且つリンクがトグルブレーキを掛け主車輪も止める、という寸法なわけ但し撮影時は予めトグルブレーキが掛けられていたため本来の機能が説明しきれていない。またフットサポートを踏まずとも立ち上がったところで座面と繋がった別系統のリンクがトグルブレーキをかけるところは他社製自動ブレーキ搭載機と同じ。即ち2系統1ブレーキになっていて、フレーム内側の造形は非常に複雑なものでした。トグルブレーキを覆うブラックボックス、開けてみたいなァ~。サイドウェイといい、FranceBedはこういった機能ギミックでよく売り込んできますね。
「立ち上がりの3要素は足を引く・前屈み・適正な高低差(青山幸広)」…本機も御多分に漏れずフットサポートはキャスター回転圏よりずっと前にあります。狙い通り!?フットサポートを踏んで立ち上げればお見事、と相成るわけですが、お年寄りに限らず健常者が坐ってもフットサポート手前の床面に足を下ろしていることは案外以上にあるワケで人は足を投げ出す・引くことでも座圧、或いは関節へのストレスを分散させているのダ、ではそこから立ち上がる場合しかとフットサポートを跳ね上げるか?に明確な回答はありませんでした。メーカーサイトでは認知症云々、とのノーガキがありますが当日の参加者からは「コレはかなりの認知機能が求められる」との皮肉が。
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当日は串田さんがシーティングとリラクゼーションの関係について講演、明後日に迫ったシーティング技術者交流会に向け予行演習してましたよ。実は私も事例を発表するのですが、串田さんの高尚さからすれば月とすっぽん、恥ずかしい限りです。ドウシマショ!
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コメント
フットサポート絡みでいつかは取り上げたかったネタ。武論尊/池上遼一「HEAT-灼熱-」で、車椅子の…エ~ッと、撮っといて誰だか忘れちゃった、焼身自殺を図る衝撃的なシーンがありました、が、見る人が見ればただのギャグでしかありません。HNにリンク貼っておきますので興味のある方だけつっついてみて下さいませ。
投稿: alaris540 | 2016年9月 9日 (金) 16:56