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2016年2月15日 (月)

高齢者の転倒予防アセスメント

またずっと前の話。去る1月29日、因縁のグランシップでうたれた鳥海ゼミにお邪魔してきました、同地での受講は実に7年半振り

Minisd_851当日のお題は転倒リスクマネジメント、以前品川でそのダイジェストを聞いておりましたが今回はまさにそのフルVer.。「職員・家族が見ていないときの事故が82.3%!(チラシより)」お年寄りの事故の傾向とそれまで採られてきたという「対策」への疑問、日本中の施設への事故調査から見えてきたもの、新型アセスメントシートと観察のポイント、物的環境整備の重要性とその即効性、事故報告書作成のキモと部署・事故対策委員会の役割、再発を防ぐ要因分析の活用法etc.詳しく知りたい方はテキストとして会場でも売り出されていた「高齢者施設における転倒事故は減らせる!」に解り易くまとめられていますので是非一読をチョ~手抜き!

「その大腿骨頸部骨折、あと30%減らせます!(同)」いきなりゼロにはならずとも然るべき手を繰り返し打ち続ければ残りの70%を更に30%、また30…Minisd_850ダメージを減らしていけるのではないでしょうか。またウチの職場では目下何がどこまで出来ていて何が出来ていないのかが非常にはっきり解る講義で前回以上に納得させられましたね。今の部署内でも腑に落ちないことの二つ三つくらい私にだってあります、とはいえ先ずは「決まったこと」を受けるのに専心するつもり。リスクマネジメントで一番守られているのはほかでもない私自身ですから!現実は認めねばなりません。

上役の指示?当日は私の部署のユニットリーダーも来ていました。私の姿に些か驚いた様子でしたが「ソレは私を知らなさ過ぎますよ」職場の事務に長い間本講のチラシが貼り出されていたにもかかわらず事故対策委員会が食い付かなかったのは「…まァ、ツッコまないでおきましょうか」。彼女が現場に持ち帰って何をするか、もっと言えばそれらを現場で展開させるための髙口メソッドであるそして自らはリーダー研修の復習に戻っていくことに気付けるか?それとも研修報告書を体裁よくヤッツケる要領だけを身に付けるのか?取り敢えず次回の部署会議まで静観です。

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2016年2月 5日 (金)

富士・富士宮地区シーティング勉強会#3

もう月が改まっちゃった、去る1月21日、串田さん・光野さんの勉強会に行ってきました。今回はゲスト講師に串田さんの後輩で農協共済中伊豆リハビリテーションセンターのPT(理学療法士)吉野透さんを迎え、「誤嚥性肺炎を防ぐための姿勢調整」と題して講演を戴きました。串田さん、頑張ってますね。

Minisd_848Minisd_847「嚥下と姿勢は間接的な関係だが、無視できない重要条件である」「舌骨が機能的に働くためには常に頸部の筋群が適正な緊張、或いはリラックスしている必要が(スライドより)」串田さんから今年度の勉強会をざっとおさらいした後いよいよ吉野さん登壇。摂食嚥下リハビリ(高齢者の食事介助)で採られる姿勢とそのEBM(医学的根拠)、姿勢と併せて誤嚥性肺炎予防に求められる手立て、飲み込みの仕組み、嚥下障害が疑われる対象者の客観評価、食事における諸注意とその手技、誤嚥を防ぐ調整食、「誤嚥性肺炎の多くは口腔内の常在菌によって引き起こされる」「高齢者は胃食道逆流を起こし易い、食後~夜間の姿勢、食形態の見直しも」「身体の衰えは嚥下の筋群の衰えとも関連」…「その他」としながらも実は「そここそが」キモを列挙etc.そして私見と断りながら御謙遜を高齢者の円背姿勢に対するシーティングについて補足。

Minisd_849日頃現場で看護が口酸っぱく繰り返す小言の数々が意味するところを極めて平易に教えてもらい、私は納得の連続でした。画像は「最近あまりやらなくなったが」呼吸を助ける手技の1つだとか、ヘ~ェ。このほか拝みながら息を吸い、肺の背中側へ空気を入れる五郎丸張りの呼吸法やVF(嚥下造影)定格電流に対する電圧じゃありませんゾの映像紹介も。また当日はモデラートの出番が無く、会場隅に置かれていただけでちょっと淋しそうでした。

光野さん・串田さんと顔を合わせる度「資格取ったのに活かしてないなんて勿体無い」とつつかれます。以前の繰り返しになりますがチカラ関係で接する相手を選ぶ・それらが運営の全てになってしまっている組織にあって方法だけが独り歩きするのは極めて危険で、一歩間違えれば自らが騒擾の中心になりかねないためどうしても慎重にならざるを得ません、とにかくそれ以前にクリアせねばならない問題が多過ぎます。それでもやらなきゃならないのかなァ…。

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