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2016年1月13日 (水)

ペリデ長田アネックス 内覧会

Minisd_831Minisd_811職場のオフィスにあったFAXに「行けるゾ」もう昨年のこと、去る11月25日に覘いてきました。処は丸子(まりこ)川に沿った系列施設の隣。土手が工事中とあって近道が出来ず、普段送迎車が出入りするであろう押しボタン信号の交差点からグルッと…表通り・長田街道からの「ちょっとした」距離が施設らしさを感じさせます。鶴舞乃城が山城、星のしずくが平城ならここは平山城、ッてとこかな。

Minisd_825撮影できるかリハビリ室を出てから訊いたもので…パンフ画像でスミマセン。コードを引っぱって上肢訓練、は昔からありますがどうもそれとは違う??ノルウェー製とか言う実はスゴイかもしれないモノでした。バランスボールみたいにウニウニ動くクッションも、アチラほどの積極策ではないように見えましたがオープンしたらまた何か入るのかな?

Minisd_812_2入所の居室は2・3階。家具は基本利用者様持ち込みとあってか使い方に係る提案は特に感じられませんでした、ただしTVアンテナ線の接続ポイントが1ヶ所だけですのでレイアウトは決まったも同然。ベッドは私の大嫌いなパラマウント。壁紙の柄は居室毎に様々、理髪室のソレといいどれも高齢者施設とは思えないゴージャス振り落ち着いた色合いもありましたよ、壁紙は、ね。案内して下さったケアマネさん私より10歳位年上かには「(貴方を含む)イマドキの50・60歳代に要介護度が付く頃ウケると思いますよ」と伝えておきました。有料老人ホームですのでMinisd_813_6Minisd_822_7トイレは全室完備、扉は勿論似非フランス落としでフルオープンに出来ます。便器蓋は無くその代りバックサポートが全てにそなえられていました。円背の進んだ方は少なからずいらっしゃいますのでこういった配慮は欠かせませんゴジラの背びれよろしく出っ張った背骨を便器の蓋やタンクにぶつける怪我は結構以上に多いのダ。ペーパーホルダーは居室がTOTOの下から差し入れる一般家庭用、パブリックのは例の問題作でした。立ち上がり・移乗は起倒式アームサポートで支え、グラブバーは何となく「ついで」に見えるあたり自ら動ける方向け。

Minisd_819Minisd_820Minisd_8152・3階パブリックを遅番及び臥床介助に走り回る夜勤目線で。ちょっとお洒落なデザインのテーブル天板・椅子の座面の高さは一律でした、ここから外れた体格の方は入所出来ません、ウソです、足台くらいはあてがいますよね。気になったのはキッチン・詰所から両居室方面が見え難いこと、夜勤はパブリック中央のテーブルにカルテラックを引っ張ってきて事務仕事をすることになる?既に稼働中ですので訊いてみたくなります。Minisd_818_2Minisd_845コミーのミラーが無ければ仕事にならん」職員から文句がでたりして。またいずテラス程大袈裟ではないにせよ足元までガラス張りで外の住宅街から丸見え!オフィスビルじゃないんだから。その窓には車椅子やワゴンの接触・衝突からガラスを守るガードが備えられていました、これは今後増えると思います。

Minisd_814Minisd_817Minisd_823浴室は一般・前時代的プール・前時代的機械の3種。一般はこれまたイマドキの50・60歳代が喜びそうな一見ホテル風とリライフ富士にもあった位相変換型、そしてコレで何をしたいのかイマイチ伝わってこないアイランドシャワーが浴槽から離してあるのは単に広さに余裕があるから?も。プールは非日常感を演出できるのでしょうけど、こんなの造るんなら温泉にでも連れてけば?Minisd_821Minisd_816入所の長期化は重症化と同義ではあるものの、「ならば機械浴を」は昭和の発想。全てのケースには当てはまりませんが股関節・膝関節可動域制限のある方であっても長手方向を少し延ばせば通常型浴槽に入れます後は介助者の技量次第。カネ取ってんだからせめてそのくらいは、ね。既製品で済ませようとしてこうなった、が真相でしょう。

Minisd_832Minisd_826周囲も見てみました。門扉のレール(溝)を受けるコンクリートは外の道路と少々ながら段差があります、これッてどうにかならなかったのでしょうか?車椅子やシルバーカーは神経を使わされそう。グレーチングはギリギリ許容範囲内かなァ、好きにはなれないけど。リンク先イラストにもある通りエントランスから一直線に石畳が敷かれていますがなぜか道路に出る所で柵が通せんぼしていて「なんだかなァ」門扉はすぐ隣にあるMinisd_830敷地は山腹と接しており、防波堤みたいなコンクリートで仕切ってありました。そしてエントランスの脇にあるこの凹みは何かの搬入口のようで、そのテの車両以外は出入り出来ないみたい。

Minisd_827働く環境としての側面も見逃せません。画像の非常階段はエントランスの反対側、写野の外・更に左に扉があり、そこが職員通用口らしく、非常階段の踊り場が庇を兼ねているつもりなのでしょうが、残念ながらそちらの機能は「無いよりはマシ」くらい。何度でも書きますよ、本州南岸に沿って東進してくる低気圧に向かって吹き込む雨は北東、即ち画像の奥からやって来ます。天気が崩れたら自転車・二輪通勤者はお手上げ。またその通用口を入ってすぐがロッカー室だそうですが、どのくらいの広(狭)さか見せてくれませんでした。

当方ここ数年新しい施設を幾つか見てまわっていますがコスト?発想?規則だからこんなもんでOK?どこも同じようなところでウロウロしているような。そのくせ「竣工の瞬間施設の進化は止まる」確かに最初が肝心ではありますがFw190よろしく各部をモジュール(コンポーネント)化、それぞれをそっくり別物と取り換えられるようにして修理を短期間にとどめ、更に将来のシステム拡充に備える、なァんて造り、どっかで出てこないかなァ…自分で建てればいいのか。どォ~も若い施設職員はお年寄りはもとより自らを、働く仲間を支えるハードウェアに興味が無い、入職した途端「こういうもの」で思考停止を起こしている、そうとしか説明のしようが無い状況がそこここで見られるものですから。三回忌を迎えた大滝詠一が46年前に歌ってたでしょ、「♪しあわせなんて何を持ってるかじゃない/何を欲しがるかだぜ」。

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