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2015年10月30日 (金)

アフロディーテーとアレースとゼウス

Minisd_754遅まきながらH.C.R.の記事書いてる途中ですが目下明け方の東天で接近中の金星・火星・木星がばらけてしまう前に画像UPさせて下さいもっと綺麗なのはこっちにあります。金星と木星が近づく間に火星が離れていきましたので、ここ数日観続けたうちで3星が最も「集まってる」感のあったのはこの27日。雲がかかりだした中急いで撮ったうちの一葉、いつもどおりSX50 HSズーム50倍くらいだったか・ノートリミング、「ホントに合ってんの?」MF∞・プログラムAE、シャッターが速く切れるだろうかと感度を無闇に上げたためかなり荒れてしまいました。

この後金星が火星を追い越すのは来月3日頃赤経上の合は4日・離角0°42′、まだまだ目が離せませんね。

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2015年10月29日 (木)

国際福祉機器展 H.C.R.2015見てある記・車椅子編

おっと、10月が終わってしまう!。
Minisd_746最終日に行ってきました。サラッと流して都内で買い物でも、と思っておりましたがやっぱりそうはいかず、閉場ギリギリまでビッチリ廻ることに。今年は川村義肢の装具・車椅子メンテナンスのセミナーに潜り込んでみましたが、内容の薄さに思わず居眠…それはさておき、今回も記事は2分割。まずは車椅子、例によって自身初対面のモノを中心に。

Minisd_726OXのオフ車・SERに自操版も登場。バリアフリーでデビューしたパワーアシスト版共々、こんなモノづくりがもっともっと広まって欲しいものです。昨年の基礎講習で一緒だった営業さんとも再会、新型ホイール・TT-3Rについて尋ねると「リムまでカーボンになった。(自身のTT-3と)明らかに軽さが違う」と聞こえたか、シマノ!。またOXは過日の全米オープンで国枝が見事優勝、「前日に来てサイン会をやっていた。彼は半端ない!」、会いたかったなァ~。

Minisd_724Minisd_721Minisd_722コヤツを見るためにビッグサイトまで行きました、日本初上陸を果たしたpanthera U3。基本構造は概ね前作を踏襲していますが、段付きトレッドのキャスターが転がり抵抗低減と不整地での安定性を両立、ホイールそのものをプッシュアップに使えるハイブリッド化されたサイドガード「ゴムを使っているのでいずれはヘタってしまうだろうが」と、同じくプッシュアップし易さとロープロファイルの両立を狙った突出し3段階調節機構付アームサポートも併せて登場、またブレーキのワイヤー&ダイヤルアジャスターは廃され、介助ハンドルがキャリーバッグを思わせる角パイプのモノに代わっています、尻もち防止尾輪も折り畳みが容易にetc.あちこち見直されていました。Minisd_725_2Minisd_723_2総じて角が少し丸くなり、柔らかさが増していますが、しゃっきりした駆動感・ベルビス(骨盤)サポートの柔軟性はやはりpanthera。アクティブ・ユーザー向け機の元祖でありながら今日もなお他社の追随を許さない代理店の体制が改まって以来他ディーラーから「売り難くなった」と陰口を叩かれようとものも頷けます。また「座布が弛んだ」ときたユーザー20年前の機種だった、もはやクラシック・カーものに営業さんがその場で張り直す様には感心させられるばかりでした。

Minisd_719Minisd_720こちらは玄人(GENTO)のブースにあった、日常型車椅子へ合体させるハンドサイクル。1枚のディスクローターにキャリパーが2つ付き「BB7じゃなくてBB5ってところが(ほどほど感出てる)、でしょ」と。1ピースの「5」のほうが「7」より重いもののキャリパー剛性で優るのダ、それぞれが左右のレバーに繋がるの、自転車には無いので面白いでしょ。更に付いてるリム制動ブレーキは「パーキング用」とのこと。パワーアシスト仕様の「これ見よがし」もさることながら、Minisd_718完全自操仕様にはSRAM製内装3段+外装10段ハブが。「チェーンホイール(手元側)径を抑えつつ大きなギア比を得るため」だそう、ヘェ~ですね。昨年の養成講習で一緒だった営業さんと再会、しばし同窓会に。唯一の不合格者!Zさんは「懲りた、もう二度とやらん」と、いや、やり直しなさいッ。また同社取締役が書いた本を「御挨拶を兼ねて」即買いしちゃいました、ビデオディスク添付なのが今様、後でゆっくり観ることにしましょう。

Minisd_729橋本エンジニアリング MC-Xには小さな介助ハンドルが付いたほか、フットサポートを留めるネジが2本ずつに。ハンドルについては介護の現場事情と個人的見解を伝えておきました橋本社長からは「まだ付けただけ。このままではいけない」と。剛性レベルなのかバランスなのか?構造には疎いので解りませんが、漕いだ感じがpantheraに比べてずっとモッタリとしているのが気になりました。近々モニターを募集するとかで、開発が次のフェーズに移ったことを窺わせます。ア~それから社長、競合しそうな他社製品をこっそり買っといて徹底的にバラシて研究す可きですよ。

Minisd_728Minisd_727ピジョンタヒラの新製品・アシスタイースシリーズ。坐布ではなく何本ものコイルスプリング付ワイヤーでクッションを支え体圧分散を狙うとか。でもこれって坐面が弛みっ放しッてことでしょ、下肢内旋を助長しないかしら?と、しなくてもイイ心配。そんなわけでフレームに折り畳み機構はありません。

Minisd_711Minisd_717密かなブームを呼んでいるらしいのがハンドリムのオーバル化、画像左はアウトフロント(アクセスインターナショナル扱)のSURGE、同右はTIG。アクティブ・ユーザーのリクエストなのかな?Mikiのアレ共々、こちらも更なるバージェス・モンスター化の予感。蛇足ながらマツナガ NEXTCOREシリーズのWウェーブ・デザイン、内側は握らせ(指をかけさせ)、外側は掌で押すためですよね、単純な真円やオーバルより力の弱い人向け高圧タイヤと併せてだと思います。

Minisd_739これもアクセスインターナショナルのブースにあったパワーアシストユニット・MAX Mobility - SmartDrive MX2メーカーサイトはこちら。車椅子のフレームにぶら下がってるだけで駆動力を検知、ユーザーの普段通り漕ぐ/曲がる/止まるに反応しその都度然るべきアシスト駆動をするのだとか。バッテリーがどのくらいもつのかな?入手はアクセスインターナショナルの講習を経てから、装着にインチのアーレンキーが要る、といった面倒さこそあれ…YAMAHAと違って専用のホイールセットが要りませんのでコヤツの次世代機が出る頃には電動車椅子の勢力図が変わるかも?

Minisd_740Minisd_741コレも自身初対面、Nissin NA-U1に仕込まれていたGUNJIの自動ブレーキ・G-Guard-II。座面からのリンクでキーを突っ込んで車輪を止める「位相が合うところまでちょっと動いてガチャン」は同じですが、直接スポークの中へではなく専用のディスクローターを挟んでいます。リンク先冒頭のFlash「認知症でブレーキ操作が出来ず云々」は誤解を招くのでは?能力ではなく「もとよりそうする考えが無い」を病のせいにす可きではない、経験上確信しちゃうものであります介護職に言わせればブレーキの利かない危険とは車椅子ではなく立ち上がる本人そのものであるワケで。ともあれ以前も書きましたが潜在的需要は相当以上にある、御家族であれ施設であれ関わる方は初期投資をケチってはイケマセンよ。

Minisd_716Minisd_715その施設には様々な障がいを抱える方がやってきますが揃えられる車椅子にどうしても限りがありますので、少なくとも私の職場ではモジュールの組み替えを結構頻繁にやっています。それをチタンで、がTIGの新型。同社のZENより主輪ハブ軸の調節幅が広がりました。サイドガードはベルクロ留め、ゴミ集めソ~。車椅子の前座高は[フットサポート地上高+靴底の厚みを含めた下腿長+クッションの沈み量]のセオリー通りにはいかないことがあり、また往々にして施設はひとたび揃えてしまうとオプショナル(リペア)・パーツの補充をしぶりますので、パーツを取り換えることなく前座高を大きく動かせる設計をお願いしたいところ。ハンドリムの滑り止めが大きなダイヤパターンになったのは「ちょっとギラギラ」。

Minisd_709展示会らしいイロモノを、去年も出てたのかな?YAMAHAのまさに結婚式場仕様・02GEN。豪奢ぶりにばかり目が行きそうですが、最小限の大きさに抑えられたバックサポートが左右2分割に、これまた最小限のサイドガードに同社のウリであるパワーアシスト機構のスイッチがさりげなく仕込まれているのは「ほほォ」。どこまでフィッティングを詰めれられるかは不明、挙式当日土壇場になってから新婦が「坐り難い、やっぱいつものpantheraにする」なんてェてことになったりして。

この続きはメカヲタ&裏ケース会議編で。なるべく早くUPするつもりですがそこは「私の」なるべくですので…。

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2015年10月12日 (月)

アルテミスとアフロディーテー#2

Minisd_708歳がバレますが星に興味を持ち出したきっかけの前ふりが1982年の惑星「直列」(による会合現象)で観たかもしれないが全く記憶無し、以来こんなのを追いかけ続けています…目下しし座で集合中の惑星達のもとにやって来た月を撮ってみました。画像は去る9日・H.C.R.へ出かける直前に月と金星例によって寝坊したのでこの2星だけSX50 HSで、中央部をトリミングしてあります。実は翌日も観ているのですが出勤前に慌てて撮ったのでブレておりUPには耐えられましぇんでした、トホホ。

この後月は宵の空にまわると16日に土星と接近します。低空の現象ですので西地平線の開けたところで狙ってみましょう、晴れて欲しいですね。また同日は明けの東天で水星が西方最大離角を迎えます。黄道が地面から立っている時季の現象とあって条件は良い方天文書では手垢の付き過ぎた解説なのでこちらも御見逃しなく。

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2015年10月 1日 (木)

ふじのくにケアフェスタ2015

Minisd_706Minisd_701先にこの二葉を並べてしまうと何しに行ったのか伝わらなくなりますね、申請こそしていなかったものの幸いにも休みとなり、今年もツインメッセを覘いてこれました。が、スペースの大半が学校・施設紹介風情はまんま学校の文化祭、利用者の新規入所や「ホントに足りてんの?」職員のリクルート(スカウト)といったエネルギーが全く感じられなかった、と昨年以上に薄くなった内容にチョ~脱力。H.C.R.を半月後に控えた業者にしてみればただ通り抜けるだけの場に過ぎない静岡で一体何を、というものでしょう、ねェ開催概要に出展企業・学校紹介欄が無い列挙されているのは如何にもデスクな団体だけ、その程度の寄合いだった、とのツッコミは免れまい。それでも気を取り直しウソ少しはレポートらしきものを…

Minisd_702Minisd_707SECOMの食事自助メカ・My Spoon緊急通報システム・セコム マイドクタープラスの端末。同社が福祉事業に乗り出したのは随分前のことだとかで、前者は「各方面からエンジニアが集まってきたので『じゃあここいらで』と作った」ものこなれてねェデザインだなァ、と思ったら本機の初出も随分前だった。取り上げたのは一応自身初対面なのでだそう。機能上どうも重箱はセットらしい。自らの判断とペースで食べられる人限定であるのと電源とアクチュエーターが如何せん大きく、テーブルを占領してしまっているは残念ですが、それも今だけの話であって欲しいもの。そのうち頚椎損傷の方の腕にサイバーダインの作業用HALみたいなのがくっついて、あたかも自分で腕を動かせているかのようにウィ~ンとやったり、本機とpepper君が合体して食事を渋るお年寄りを急かし、じゃなかった、促したり、対象者の表情・動きから咀嚼・嚥下状況を判断して映画「ターミネーター2」で人の表情を解析のうえ自らもそれを再現するシーンがあったでしょ、アレを応用するのよもう一口、なんてェのが出てきたら…私は失業ですね。後者は携帯電話の機能を思いっきり限定したもの、と思ってくれればだいたい間違いありませんが、ここまで簡略化「したつもり」でも「これどこ押すんだ?」と訊いてくるお年寄りは案外以上にいるもの。これまたそう遠くないうちに本物のダイヤルと外部メモリー主立った連絡先の番号を記した紙切れとそれを留めておくバインダー搭載機が出てきそうな予感…昭和の昔を生きた者達の古さをアマく見てはイケマセン。

Minisd_703今年もやってました、介護技術コンテスト。クルマ屋の犬・ケーサツが子供に現実離れした運転を強いる自転車ナンタラとダブって見えました、とは普段ヘボい仕事ばっかやってる己が僻みということにしておきましょう。疑問、というかムッとさせられたのは移動全介助であるにもかかわらず介助者が対象者にブレーキ操作を求めていたところ。全てのケースには当てはまりませんがブレーキを動かせるADLレベルの方には漕いでもらう可きです、車椅子と輿を一緒くたにしないで下さい!それが「事情の許す限り手を出さずに済ませる方法を考える」欧米流個人主義に立脚した介護保険(事業)であります、きっぱりと。それからコンテストのページに結果がUPされていないのは特定機密?

Minisd_704とまァ、ほかにも大和ハウス(サイバーダイン)や東京理科大・小林研究室のパワーアシストメカも出展されていましたが以前触れたとおりですので割愛客の食い付きもイマイチだった。介護・福祉を若い世代に呼びかけていくこと自体は大いに結構なのですが「キラリ静岡の介護☆新しい未来、ここから。」キャッチフレーズにあの時代を想起せずにおれないのは感覚の古さ故でしょうか人それぞれの事情こそあれ、若者のこれからを年寄りの今に捧げる点で介護と特攻は同じだと思う。第一この昨今に「新」だの「New」だの、もっと言えば「美しい」だの「未来」だのが付くものはえてして危険です、そうでしょ、全共闘世代の皆さん。

モノに係る話はまたH.C.R.で書くことにしましょう。

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