ふじのくにケアフェスタ2015
先にこの二葉を並べてしまうと何しに行ったのか伝わらなくなりますね、申請こそしていなかったものの幸いにも休みとなり、今年もツインメッセを覘いてこれました。が、スペースの大半が学校・施設紹介風情はまんま学校の文化祭、利用者の新規入所や「ホントに足りてんの?」職員のリクルート(スカウト)といったエネルギーが全く感じられなかった、と昨年以上に薄くなった内容にチョ~脱力。H.C.R.を半月後に控えた業者にしてみればただ通り抜けるだけの場に過ぎない静岡で一体何を、というものでしょう、ねェ開催概要に出展企業・学校紹介欄が無い。列挙されているのは如何にもデスクな団体だけ、その程度の寄合いだった、とのツッコミは免れまい。それでも気を取り直しウソ少しはレポートらしきものを…
SECOMの食事自助メカ・My Spoonと緊急通報システム・セコム マイドクタープラスの端末。同社が福祉事業に乗り出したのは随分前のことだとかで、前者は「各方面からエンジニアが集まってきたので『じゃあここいらで』と作った」ものこなれてねェデザインだなァ、と思ったら本機の初出も随分前だった。取り上げたのは一応自身初対面なのでだそう。機能上どうも重箱はセットらしい。自らの判断とペースで食べられる人限定であるのと電源とアクチュエーターが如何せん大きく、テーブルを占領してしまっているは残念ですが、それも今だけの話であって欲しいもの。そのうち頚椎損傷の方の腕にサイバーダインの作業用HALみたいなのがくっついて、あたかも自分で腕を動かせているかのようにウィ~ンとやったり、本機とpepper君が合体して食事を渋るお年寄りを急かし、じゃなかった、促したり、対象者の表情・動きから咀嚼・嚥下状況を判断して映画「ターミネーター2」で人の表情を解析のうえ自らもそれを再現するシーンがあったでしょ、アレを応用するのよもう一口、なんてェのが出てきたら…私は失業ですね。後者は携帯電話の機能を思いっきり限定したもの、と思ってくれればだいたい間違いありませんが、ここまで簡略化「したつもり」でも「これどこ押すんだ?」と訊いてくるお年寄りは案外以上にいるもの。これまたそう遠くないうちに本物のダイヤルと外部メモリー主立った連絡先の番号を記した紙切れとそれを留めておくバインダー搭載機が出てきそうな予感…昭和の昔を生きた者達の古さをアマく見てはイケマセン。
今年もやってました、介護技術コンテスト。クルマ屋の犬・ケーサツが子供に現実離れした運転を強いる自転車ナンタラとダブって見えました、とは普段ヘボい仕事ばっかやってる己が僻みということにしておきましょう。疑問、というかムッとさせられたのは移動全介助であるにもかかわらず介助者が対象者にブレーキ操作を求めていたところ。全てのケースには当てはまりませんがブレーキを動かせるADLレベルの方には漕いでもらう可きです、車椅子と輿を一緒くたにしないで下さい!それが「事情の許す限り手を出さずに済ませる方法を考える」欧米流個人主義に立脚した介護保険(事業)であります、きっぱりと。それからコンテストのページに結果がUPされていないのは特定機密?
…
とまァ、ほかにも大和ハウス(サイバーダイン)や東京理科大・小林研究室のパワーアシストメカも出展されていましたが以前触れたとおりですので割愛客の食い付きもイマイチだった。介護・福祉を若い世代に呼びかけていくこと自体は大いに結構なのですが「キラリ静岡の介護☆新しい未来、ここから。」キャッチフレーズにあの時代を想起せずにおれないのは感覚の古さ故でしょうか人それぞれの事情こそあれ、若者のこれからを年寄りの今に捧げる点で介護と特攻は同じだと思う。第一この昨今に「新」だの「New」だの、もっと言えば「美しい」だの「未来」だのが付くものはえてして危険です、そうでしょ、全共闘世代の皆さん。
モノに係る話はまたH.C.R.で書くことにしましょう。
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