工房40年の歩み展
去る28日、八王子はいちょうホールで催された工房40年の歩み展へ行ってきました。本当は30日の同講演会を聴きたかったのですが同日の公休申請が何の説明も無く蹴られ、地元のリハビリ講演のために申請していた28日のみ通ったためそちらの参加は諦め、早朝より直で八王子を目指したのでした。
東京からの中央線が長いのと茶話会が午前中だったからです。その茶話会に集ったのは10人程、勿体無いことに私も「単なるオッカケ」で混ぜてもらいました「今日も自転車で?」「ハイ(^^;)」。参加者の自己紹介に続いて武野社長の挨拶、そして光野さんからでく工房の過去・現在・未来について…同郷の士がそれぞれの足取りを経た後東京で再び落ち合い、「神田川の世界(岸本光夫JAWS第13回車椅子・シーティング基礎講習会より)」自給自足の共同生活「学生運動は就職に不利だから」下火になりだした1970年代初頭、「取り敢えず外へ討って出るのは止めた」若者達の間で原始共産主義への情景?ああいったムーヴメントがあちこちで起きていたとか、でその残滓がテレ朝系「人生の楽園(フォーミュラE中継に割り込んできて不評をかこったアレ)」辺りなのかなァ。そういやホソノが狭山で仲間と自宅レコーディングをやってたのもほぼ同時期のノリで設立、
工房の進む道を決定づけた「太郎ちゃんのスタンディング・テーブル」、光野さんの海外武者修行、初代社長の急逝と工房の方針転換、「どれも中途半端、途中で放り出してしまう」医療・福祉を取り巻く諸制度の問題…「完全なる隙間需要。(それに応えることで私達は)隙間産業を創った」光野さんの笑顔はこの日本で1ジャンルを打ち立てた自負を感じさせるものでした。並行して主に1980年代初頭に放映された1981年が世界障害者年だったので前後して企画されたみたいであろう、練馬にあった頃の工房を紹介した貴重な番組故・坂本九も取材に訪れていたの録画上映にも「おォ~ッ」。
場内はこんな感じ。受付を抜けると揺籃期の製品群、これまた貴重な資料・書籍とともにユーザーの皆さんの笑顔が並び、最深部で工房の今とこれからが解るようになっています。モデラート・シリーズ+自由自座位のそろい踏みは過日のH.C.R.でも見られなかったものでそれは壮観でしたよ。目下開発中のモジュラー椅子金属のフレーム・ワークはニッシン製も。
実はコレ、座が車椅子フレームとコンパチになっているんだそうです。エレベーションは1ピボット・菊座で留めてしまうシンプルなもの、現場にあっては不用意に動いてしまうほうが問題だったりしますので私は気に入りました。前へ伸ばすだけでなく後ろへも引けるところが「解るトコロは違う」。
こちらも紹介しましょう、日本ジェルの小野さんが持ってきたPITAシートクッション。所謂ジェルトロンの目が粗くなったもので、氏が普段クルマの運転で使っているものだそうです。ジェルトロンよりも更に軟らかく、高温・低温にも耐え、勿論通気良好・丸洗いOK。またこの上を歩くと「感触が面白い」と子供達に好評なのだとか。円背の進んだ方の入浴で浴槽の壁に背骨が当たるのを受けるのにいいかも。
武野社長、光野さん、素晴らしい展示を有難う御座居ました。私がもう少し頭がマットウで共通一次歳がバレるが最後に受けた現役生の成績が良ければ光野さんの後輩になって…まず有り得ねェなァ高校の頃金沢美術工芸大への進学は考えたことがある。最後の画像は当日の戴きモノ、
工房オリジナル・木製タグとロゴ入りシャープペンシル。ラフスケッチに適した0.9㎜芯がデザイナーらしい、ウ~圧倒!
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