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2014年11月19日 (水)

CYCLE MODE International 2014見てある記

Minisd_457Minisd_501近年輸入商社が自前で発表会をうつのは単にショバ代の問題だけではない筈、「使えそうなものが1つ2つ見つかれば十分」己を納得させるに幕張はあまりにも遠い!去る8日に行ってきました。試乗スペース拡大は出展企業減の裏返し、CYCLE MODEもインタープレスと同じ運命を辿るのでしょうだから冷や汗かいてんのかな

Minisd_490FACTORY GEARが出展していたSiNJi RF-1200。Li-ion 18650で双発のXM-L U2を最大1200lumenで光らせます、もうこの位では誰も驚かなくなりましたね。Vfを揃えていない?調光は左右別々でした。営業さんにはNITECORE EAX及びその壁面照射画像画像を見せつつ「リフレクターを目ん玉つながりにするとパターンが団子三兄弟になる、面白いでしょ。しかも最大瞬間風速ながら2000lumenが単3で出せるんだ。Li-ionはバッテリーを小さくし易いが、プロテクトを掛ける都合上どうしてもそれだけの特別あつらえになってしまう、しかもドロップしたらそれでオシマイ。今でこそハブダイナモからUSBを引っぱれるようにはなったが」と話すと「この明るさを乾電池で、との声はよく寄せられる」と関心を示してくれました。

Minisd_495Minisd_494モーターサイクル同様自転車も終日ライト点灯をパンフに「ドライバーの6割は自転車にも昼間のライト点灯を求めている」とあるが、分母(社員へのアンケート?)が500人とは日本全体からすれば「ゼロに等しい」。ライトどころか自転車の存在自体を認めたくないクルマ生活者は少なからずいる、またそうとしか取りようのない傍若無人ぶりだ、と謳うはシマノの新型ハブダイナモライトセット・HILMO。抵抗を約半分に抑えブース壁面には「1/2に半減」と、近頃の学生さん達はこんなことに気付かない程ゲシュタルト崩壊を起こしているようだ、且つアルミ製コイルで軽量化も狙った、とのこと。そしていずれ消滅するJ1端子に代わる新型J2-A端子にも対応。しかしながら同ライトは相変わらずお話にならない程暗いものばかりでした、終日もヘッタクレもありません。Minisd_496ついでにシューズカバー、特に改良の跡は窺えず「実はクルマにしか乗らない」無知蒙昧全開。エンジニアには私のBBBを見せ「御社も内側縫製・外側圧着にして欲しい。ベルクロタブは手探りでも左右の違いが判るようにモノの良し悪しはそういった些細なところに出るのだ。生地はもっと柔らかく、御社のは硬過ぎる。爪先の補強は大いに結構だがその爪先に被さる部分が深過ぎると濡れた路面で滑ってしまうので必要最小限に…雨に降られると最も替えがきき難いのが靴、日本は有望な市場だと思う。御社はフィッシングウェアも手掛けているのだからそのノウハウを是非活かして欲しい。さもなくば私はこの話をKOMINEかカジメイクへ持っていく」と申し入れておきました。

Minisd_487「さて、ランディング・ギアだ。カウント3、2、1、0(A.S.ホワイトXB-70試作1号機・第2回試験飛行記録映像より)」…来期モデルからでしたっけ、DAHONに装備出来るようになった輪行用キャスターレッグ・Landing Gear。実はこの感触を知りたくて幕張まで来たのですがあろうことか試乗車には1つも付いていなかった!問い合わせはかなりあったらしくアキボウの営業さんもパッケージから出して応対していました、だから畳んで転がさにゃ説明にならないってば「これも幾つか出たところで程無く立ち消えになろう」とはショップのオヤジの言Minisd_486そして同じく来期から登場するBROMPTONモドキ!?のQIX。縦折れ式実際には斜めに折れているは大いに惹かれますがハンドルバー&ポストはやはりフレームの間に挟んで欲しいもの。そしてフレームにボトルケージ台座が無い、今のところ本機にジャストフィットする輪行袋がこれまた無いなど、まだ不備が目立ちます。

Minisd_491Minisd_492Panasonicのディスクロード。キャリパーを後三角の中に収めるのが昨今の流行らしく、確かにこれならフェンダーも付け易くなりますが、ケーブル(ホース)はダウンチューブに這わせるため少々ながら視覚的抵抗感が。ドイツではグラベルライドでディスクが標準化しつつある話はともかく、ヘッド/BB大径化がトップモデルで概ね一巡したのでそろそろ目先を変えて、ということみたいですVだのセンタープルだのも同じ。これまでの「何となくそんなことも出来る」から更なる熟成にちょっぴり期待、エンド幅が130/135㎜のどちらで落ち着くか、ホイールチェンジに欠かせないキャリパーのクイックリリース機構をどこへ設けるかTEKTRO/東京サンエスはフーデッド・レバーで出来るが、ピンが不用意にズレてしまうので奨められないが普及のポイントになるのでは。

Minisd_488そのサンエスです。「バネのテンションなど、開発に手こずった1年間全く音沙汰無いので作るの止めたかと思った」Dixna J-Clue Brakeleverは今月末ないし来月始めにデリバリー開始だそう。昔ながらの23.8mmΦへ留めるとやはりマグナム・サイズに合わせたクランプが指に引っ掛かり易く、マーケティング「だか何だか要不要に関係なく新規格で市場を押さえにかかる」の弊害ひしひし。そのデザインからセッティングの幅は狭そうで、ハンドルのフェルール(バルジ)幅を選ぶことでしょう。Minisd_489そしてこれまたサンエスらしいゲテ物がVENO ボーダレスカーボンハンドルバー。言うなればドロップのアップハンドル化テメェで書いててワケワカラナクなるで、そんな奇怪な型起こすのならスレッドステムでハンドル高くすりゃえェやん!そこまでしてAHEAD+マグナム・サイズなわけ?営業さんには「J-carbon MonroeやJ-Fit TRADの曲げは気に入っている。アレを26.0mmΦで出してくれれば今すぐにでも買う」とイヤミ言っておきました。

Minisd_498Minisd_497イワタニ・プリムスからはdeuter Trans Alpine Pro 28。下部気室ファスナーのカーブが常識的に緩くなり、フツーに開け閉めが出来ます、最初からそうすりゃよかったんだ。また一昨年の「~26」には物足りなさを感じておりましたので漸く使えそうな後継機登場、と言えましょうとはいえdeuterは縫製が頑丈なのでモデルチェンジがあってもすぐには買えない、と言うかその必要に迫られない。ブースを訪れたdeuterユーザー達に「オッ○○、有難う御座います」と声を掛けていた営業さんの応対が丁寧でした。

Minisd_485ホイールの回転面は大きいのでここが光れば、とは誰もが思い至ることではありましょうが、コレがなかなかどうして…テクニカルフィット扱のLOOPS LIGHTは蓄光たぶんシート、再帰性反射Ver.もあるをホイールへ貼り、フォーク或いはシートステイからLEDの光をぶつけ続けるモノ。ライトを直接ホイールへ留めるとその重さでバランスが…これも1つの考え方でしょう。ただしブレーキがリム制動、こと雨に降られますとカーボン&アルミダストで汚れて効果が弱まり易いのでディスクやドラムとの組み合わせになるのでは?そこを問題扱いしない人は天気が崩れたらクルマに逃げ込んでしまう、とみて差し支えありません。

Minisd_499Minisd_502_2幕張まで出向いて見てきたのはチタンの溶接痕だけだった!カネの使い方間違えてます。画像左が伊PODUANO、同右は京都のWELD ONE…ウ~ン、ヤスリで削りたくなります西尾のAVEDIOも来とったよ。チタン乗るならSEVEN・MERLIN・MOOTS・IF、と結論は出ているのに真にフォロワーが現れないのが不思議、私は一体何を悩んでいるのでしょうか?

この業界も来る超高齢化をにらみ?けんきゃくんも来ていました。「大阪のバリアフリーで見ました」と言うと営業さん、私の顔を覚えていて「でしたよね^^」。イマドキの概ね80歳以上もっと上かなァはどこへ行くにも歩くのが当たり前でした。自称・モータリゼーション大日本帝国・身内への侵略と共にあったおよそ60・70歳代のかなり多くは運転免許返した瞬間フジツボ化=動かなくなる、或いは他人のクルマに貼り付く必至でしょう。セニアカーになど乗せてはイケマセン!

Minisd_459ドグマの羅列は決して本意ではありませんが、どォ~も歳をとると「そこに至る考え方」が気になってしまうもので。「車輌のくせにあちこち勝手に動かれてはクルマの立場が無い」昨年施行の改正道交法で自転車の公道左側通行が義務付けられました。相手(ケーサツ)は法律「運用」のプロ、ルールをどう守らせるかに止まらず、どう網を張れば違反を誘い出せるかも知悉している筈警官がスポーツにいそしむのは騙し方を学ぶため。ついでに体も鍛えられるから始末が悪い。巡航速度の違い故同一条件で通せないとは言え、レーン増設があたかも自転車の権利保障をもたらすかのように叫ぶのには無条件で賛成するわけにいきません。「分ける・隔てる」は諍いの元、人類史なんてその繰り返しじゃありませんか…Minisd_461入口と出口が遠く離れていたのには閉口させられました、ドウカシテルゼ!

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2014年11月17日 (月)

「今更ながらの」国際福祉機器展 H.C.R.2014見てある記

Minisd_446行事だ、研修だで長いことサボっておりましたが「ageねばなりますまい」1ヶ月半遅れながらUPします…初日に行ってきました。毎度のことながら主催から来たハガキだけでは入場出来ず、改めて登録証を書かされました、ナントカナラネェノ、コレ?今回は車椅子&メカヲタ中心に自身初対面のものを。

Minisd_477Minisd_478OXの新型・LR/LX。チュービングがだいぶすっきりしてきた一方でキャスターモジュールは同社らしい凝った造形、勿論アライメントの微妙な調整も出来ます。キャスターアングル1つにしてもメカニシャンは車椅子を180度向きを変えて測り直し、双方の平均をとることになるのでしょう。

Minisd_479Minisd_481創立40周年を迎えたでく工房のモデラートE。もとが介助型だったので「快適性はそのままに自分で動かしたい」声があったのかも。コントロール・ユニットは前後に振り分けられ、介助者も操作出来ます。「昨日出来てきたばかりのプロトタイプ」だそうで、Minisd_480_3Minisd_482_3レッグサポートを下げきるとキャスターに、アームサポートを同じく下げきると主輪にそれぞれ干渉、「あれッ、動かないぞ!?」逃げをとっといて下さいまし。また子供向けでしょうかフレームを小型化したモデルも登場予定。

Minisd_475Minisd_473過日の講習で一緒だった営業さんと話し込んでしまいました…マツナガの新型6輪車椅子・NEXTCOREくるり。自操/介助でフレームが共通かと思いきや、アームサポート・フレーム跳ね上げは介助型のみとのこと、区別する必要なんかないのになァただし介助型にも自操用の大車輪が付きそう。ポイントは前キャスターのオフセット量、思い切り外へ出すことでフットサポートが大きく引けるようになりました。これならハムストリングスの収縮に因る膝関節可動域制限の進んだ方も骨盤がズレ難くなります。サイドガードは内側からアームサポート・フレームに被さるデザイン、しかもネジ留め、よくやってくれました!ヾ(^▽^)ノ ここをリベット締めされるとMinisd_474アームサポート・フレームとの隙間に詰まったゴミが取れません。6輪ですので段差越えにはウィリー機構が備えられていますが、本機は普段使わないようロックまで付く仰々しさ大概は尾脚にダンパーをカマすだけ。エ~それから、カンパよろしく3本ずつ張ったスポークがチョ~気になります。内側と外側でテンションに差が出るのでしょうか?スポークが減ったぶん当然リムは剛性の高いものを使うことになりますが、車椅子でそれをやる意味は?「解らない、訊いてみる」明確な答えは貰えませんでした。

Minisd_467既存の車椅子へ被せるだけ、帝人フロンティアの汎用ヘッドサポート・サポートシートα。「シャワーチェア用は?」尋ねたところ「考えてはいるんですけどねェ」。ウチは重症度の高い方も坐って風呂に入ります、また個別対応を旨とする故脱衣所・浴室とも決して広くはなく、機能の異なるシャワーチェアを複数台揃えようものなら置き場所が…「是非!」と申し入れておきました。

Minisd_462Withの車椅子座クッションイノポス-F(防水タイプ)。U字型をした最下層サンプルに注目、アンカーサポートを付与しつつ坐布の弛みをキャンセル、車椅子で問題となる内股坐りを解消します。弛みにならうのではなく自信の剛性で、がPELVIC STABILIZERとは異なるところ。カバーに付いた前後を示すタブは超重要。恥ずかしながら私の職場、車椅子へ座クッションが悉く前後逆にセット、加えてカバーに対しクッションスポンジが御丁寧に逆に入っていて、それらを直すのが私のレギュラー業務になってしまいました。

Minisd_464Minisd_463クッションネタをもう1つ、タイカのαPLA SORA。エアマットのアレを尻に敷いていると思ってくれれば間違いありません、格子状に配したエアセルを交互に加圧/除圧するもの。車椅子でもアクティブユーザーと呼ばれる方の床ずれは意外以上に深刻らしく脊椎損傷でお尻の感覚が無くなって、或いは鈍くなっている、こういった配慮も要るみたい。厚さが選べたらいいのにな。高齢者施設へ持ち込んだら?職務怠慢の烙印を押されること必至です少なくともウチでは

Minisd_472これ見よがしな介護ロボットの展示は案外少なかったように思います。画像左は富士ソフトのPALRO君が「故郷」を唄いながら踊っているところ、1「人」で集団レクもこなせちゃいます。まだ歌のレパートリーは少ないものの、通信回線と繋がっているそうです1時間毎に更新するニュースを読み上げる機能も。洗剤片手に契約を迫る販売員を追い返す口上もブてればいいのになので第一興商DKエルダーシステムとの連携も時間の問題でしょう。Minisd_476画像右は以前TVでも紹介されていたVRテクノセンターの見守りロボット。施設内を動き回り徘徊テメェのことじゃないか?を検知したり、体調不良を通報してくれるそうですが、このキリコの絵みたいないかにも習作然としたヤツが音も無くヌゥ~ッとやって来る様は結構以上に不気味。段差は越えられませんので敷居跨いで巧妙に逃げられたらどうするつもりなんだろ?両者を掛け合わせれば丁度いい、在宅向け見守りメカが出来上がるのではないでしょうか。

Minisd_470_2Minisd_503_2サイバーダインは大和ハウスと別に自前のブースを構えていました、画像は介護用HAL・腰補助タイプ。他社製よりスマートなのは「比べれば」の話、アクチュエーターのナノ化はいつの日か?それはそうとパンフ画像、「胸椎から曲げていたのでは1発で腰を壊してしまう、脊椎は真っ直ぐいわゆる生理的ダブルS字カーブではない、壁にもたれ、背筋をぴったりくっつけたあの感じを保ったまま股関節の回転で屈むもの、と岡田慎一郎さんが言っとった」ツッコむと営業さん、「撮り直しですね…」苦笑いしてました。

Minisd_465ハルンバッグが「着ている服」はきらら湘南製。布カバーで覆うのは以前からありましたが「どうせやるなら」、ですね。オバチャン達なら古着を改造して作れるでしょ。ハルンバッグを車椅子のどこに掛けておくかは意外以上に悩ましい問題で…「袖」を付けて介助ハンドルからぶら下げる、とか?イリゲーター用もあるのはちょっと笑えます、ウチの利用者様、クレンメをしょっちゅういじって流動食をよくこぼしていますので「着替え」が何枚も要るかも。

Minisd_468アロン化成の新型ポータブルトイレ・ジャスピタ。ドルフィンカットと称する、先端形状見直しで座位を適正化、尿こぼれを防ぐもの、顔だけ着ぐるみがプロモーションしていました。あまり知られていませんが空自T-4型中等練習機のニックネームはスカイドルフィン、担当整備員はドルフィンキーパーと呼…「あ~ポータブルトイレが飛んでる」今後航空祭を真面目に観られなくなる恐れが。

Minisd_469だいぶ前に藤沢のFJCタウンミーティングでこの話を聞いたことがあります、シカゴ東京メディカル扱のエーフェックス・車椅子用システム。文字通り日中座位をとる時間の長い脊椎損傷などの方向け、気分はもうスパイ偵察機です。

Minisd_466画像の主役は車椅子でなくその下、東レペフ加工品のポリプロピレン製畳表・敷楽。天然イグサよりクッション性に優れ、擦り切れにくく、掃除がし易いのだそう。私の職場も似たようなのへほんの少しずつながら替わり始めており「最初からそうすりゃよかったんだ」。

Minisd_483車椅子で「どこへでも」の意味がチト違う!?おそらく本展最強のゲテ物、サポートマーケティングサービス・扱のアクショントラックスタンダー。デザインはモロ「東映で使ってもらったら?」、コヤツに対抗出来るのはたぶんOtto Bockのアレぐらいでしょう。

Minisd_484廃物利用だけでなく一から作ったものもありました、イーストアイのイーストライダー。きれいに出来上がってはいますがハンドル&足漕ぎセットが同機だけの特別あつらえ、汎用性が無いとなりますと考えてしまいますね。

私はあと、どれだけの仕事をこなし、どれ程のチカラを持てば、他人に背中を向けたまま挨拶が出来る、或いはその相手を選べるようになるのでしょうか??そんな仕事「以前の戦い」・女学生のリキガクにはもう疲れました。また仕事の道具1つとってもココで紹介した大掛かりなキカイではない、ほんの些細なモノ、或いは使い方であっても「ダメ、ダメカカァの一言目はいつもコレ」「独自のやり方で突っ走るな♪昔あった人たちを型紙にして/この街の人は同じにならなきゃできそこないだと ため息をつく(中島みゆき『アンテナの街』より)」、ホント、良いことッてちっとも広まりません。Minisd_447以前も書きましたッけ、策や方法が自己目的化してはいけませんが、それでも!時代を拓くのはいつも「方法」なのさッ…近頃失敗続きで凹みっ放しなんですよ。

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