CYCLE MODE International 2014見てある記
近年輸入商社が自前で発表会をうつのは単にショバ代の問題だけではない筈、「使えそうなものが1つ2つ見つかれば十分」己を納得させるに幕張はあまりにも遠い!去る8日に行ってきました。試乗スペース拡大は出展企業減の裏返し、CYCLE MODEもインタープレスと同じ運命を辿るのでしょうだから冷や汗かいてんのかな。
FACTORY GEARが出展していたSiNJi RF-1200。Li-ion 18650で双発のXM-L U2を最大1200lumenで光らせます、もうこの位では誰も驚かなくなりましたね。Vfを揃えていない?調光は左右別々でした。営業さんにはNITECORE EAX及びその壁面照射画像画像を見せつつ「リフレクターを目ん玉つながりにするとパターンが団子三兄弟になる、面白いでしょ。しかも最大瞬間風速ながら2000lumenが単3で出せるんだ。Li-ionはバッテリーを小さくし易いが、プロテクトを掛ける都合上どうしてもそれだけの特別あつらえになってしまう、しかもドロップしたらそれでオシマイ。今でこそハブダイナモからUSBを引っぱれるようにはなったが」と話すと「この明るさを乾電池で、との声はよく寄せられる」と関心を示してくれました。
モーターサイクル同様自転車も終日ライト点灯をパンフに「ドライバーの6割は自転車にも昼間のライト点灯を求めている」とあるが、分母(社員へのアンケート?)が500人とは日本全体からすれば「ゼロに等しい」。ライトどころか自転車の存在自体を認めたくないクルマ生活者は少なからずいる、またそうとしか取りようのない傍若無人ぶりだ、と謳うはシマノの新型ハブダイナモライトセット・HILMO。抵抗を約半分に抑えブース壁面には「1/2に半減」と、近頃の学生さん達はこんなことに気付かない程ゲシュタルト崩壊を起こしているようだ、且つアルミ製コイルで軽量化も狙った、とのこと。そしていずれ消滅するJ1端子に代わる新型J2-A端子にも対応。しかしながら同ライトは相変わらずお話にならない程暗いものばかりでした、終日もヘッタクレもありません。
ついでにシューズカバー、特に改良の跡は窺えず「実はクルマにしか乗らない」無知蒙昧全開。エンジニアには私のBBBを見せ「御社も内側縫製・外側圧着にして欲しい。ベルクロタブは手探りでも左右の違いが判るようにモノの良し悪しはそういった些細なところに出るのだ。生地はもっと柔らかく、御社のは硬過ぎる。爪先の補強は大いに結構だがその爪先に被さる部分が深過ぎると濡れた路面で滑ってしまうので必要最小限に…雨に降られると最も替えがきき難いのが靴、日本は有望な市場だと思う。御社はフィッシングウェアも手掛けているのだからそのノウハウを是非活かして欲しい。さもなくば私はこの話をKOMINEかカジメイクへ持っていく」と申し入れておきました。
「さて、ランディング・ギアだ。カウント3、2、1、0(A.S.ホワイトXB-70試作1号機・第2回試験飛行記録映像より)」…来期モデルからでしたっけ、DAHONに装備出来るようになった輪行用キャスターレッグ・Landing Gear。実はこの感触を知りたくて幕張まで来たのですがあろうことか試乗車には1つも付いていなかった!問い合わせはかなりあったらしくアキボウの営業さんもパッケージから出して応対していました、だから畳んで転がさにゃ説明にならないってば「これも幾つか出たところで程無く立ち消えになろう」とはショップのオヤジの言。
そして同じく来期から登場するBROMPTONモドキ!?のQIX。縦折れ式実際には斜めに折れているは大いに惹かれますがハンドルバー&ポストはやはりフレームの間に挟んで欲しいもの。そしてフレームにボトルケージ台座が無い、今のところ本機にジャストフィットする輪行袋がこれまた無いなど、まだ不備が目立ちます。
Panasonicのディスクロード。キャリパーを後三角の中に収めるのが昨今の流行らしく、確かにこれならフェンダーも付け易くなりますが、ケーブル(ホース)はダウンチューブに這わせるため少々ながら視覚的抵抗感が。ドイツではグラベルライドでディスクが標準化しつつある話はともかく、ヘッド/BB大径化がトップモデルで概ね一巡したのでそろそろ目先を変えて、ということみたいですVだのセンタープルだのも同じ。これまでの「何となくそんなことも出来る」から更なる熟成にちょっぴり期待、エンド幅が130/135㎜のどちらで落ち着くか、ホイールチェンジに欠かせないキャリパーのクイックリリース機構をどこへ設けるかTEKTRO/東京サンエスはフーデッド・レバーで出来るが、ピンが不用意にズレてしまうので奨められないが普及のポイントになるのでは。
そのサンエスです。「バネのテンションなど、開発に手こずった1年間全く音沙汰無いので作るの止めたかと思った」Dixna J-Clue Brakeleverは今月末ないし来月始めにデリバリー開始だそう。昔ながらの23.8mmΦへ留めるとやはりマグナム・サイズに合わせたクランプが指に引っ掛かり易く、マーケティング「だか何だか要不要に関係なく新規格で市場を押さえにかかる」の弊害ひしひし。そのデザインからセッティングの幅は狭そうで、ハンドルのフェルール(バルジ)幅を選ぶことでしょう。
そしてこれまたサンエスらしいゲテ物がVENO ボーダレスカーボンハンドルバー。言うなればドロップのアップハンドル化テメェで書いててワケワカラナクなるで、そんな奇怪な型起こすのならスレッドステムでハンドル高くすりゃえェやん!そこまでしてAHEAD+マグナム・サイズなわけ?営業さんには「J-carbon MonroeやJ-Fit TRADの曲げは気に入っている。アレを26.0mmΦで出してくれれば今すぐにでも買う」とイヤミ言っておきました。
イワタニ・プリムスからはdeuter Trans Alpine Pro 28。下部気室ファスナーのカーブが常識的に緩くなり、フツーに開け閉めが出来ます、最初からそうすりゃよかったんだ。また一昨年の「~26」には物足りなさを感じておりましたので漸く使えそうな後継機登場、と言えましょうとはいえdeuterは縫製が頑丈なのでモデルチェンジがあってもすぐには買えない、と言うかその必要に迫られない。ブースを訪れたdeuterユーザー達に「オッ○○、有難う御座います」と声を掛けていた営業さんの応対が丁寧でした。
ホイールの回転面は大きいのでここが光れば、とは誰もが思い至ることではありましょうが、コレがなかなかどうして…テクニカルフィット扱のLOOPS LIGHTは蓄光たぶんシート、再帰性反射Ver.もあるをホイールへ貼り、フォーク或いはシートステイからLEDの光をぶつけ続けるモノ。ライトを直接ホイールへ留めるとその重さでバランスが…これも1つの考え方でしょう。ただしブレーキがリム制動、こと雨に降られますとカーボン&アルミダストで汚れて効果が弱まり易いのでディスクやドラムとの組み合わせになるのでは?そこを問題扱いしない人は天気が崩れたらクルマに逃げ込んでしまう、とみて差し支えありません。
幕張まで出向いて見てきたのはチタンの溶接痕だけだった!カネの使い方間違えてます。画像左が伊PODUANO、同右は京都のWELD ONE…ウ~ン、ヤスリで削りたくなります西尾のAVEDIOも来とったよ。チタン乗るならSEVEN・MERLIN・MOOTS・IF、と結論は出ているのに真にフォロワーが現れないのが不思議、私は一体何を悩んでいるのでしょうか?
この業界も来る超高齢化をにらみ?けんきゃくんも来ていました。「大阪のバリアフリーで見ました」と言うと営業さん、私の顔を覚えていて「でしたよね^^」。イマドキの概ね80歳以上もっと上かなァはどこへ行くにも歩くのが当たり前でした。自称・モータリゼーション大日本帝国・身内への侵略と共にあったおよそ60・70歳代のかなり多くは運転免許返した瞬間フジツボ化=動かなくなる、或いは他人のクルマに貼り付く必至でしょう。セニアカーになど乗せてはイケマセン!
…
ドグマの羅列は決して本意ではありませんが、どォ~も歳をとると「そこに至る考え方」が気になってしまうもので。「車輌のくせにあちこち勝手に動かれてはクルマの立場が無い」昨年施行の改正道交法で自転車の公道左側通行が義務付けられました。相手(ケーサツ)は法律「運用」のプロ、ルールをどう守らせるかに止まらず、どう網を張れば違反を誘い出せるかも知悉している筈警官がスポーツにいそしむのは騙し方を学ぶため。ついでに体も鍛えられるから始末が悪い。巡航速度の違い故同一条件で通せないとは言え、レーン増設があたかも自転車の権利保障をもたらすかのように叫ぶのには無条件で賛成するわけにいきません。「分ける・隔てる」は諍いの元、人類史なんてその繰り返しじゃありませんか…
入口と出口が遠く離れていたのには閉口させられました、ドウカシテルゼ!
| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (0)
最近のコメント