バリアフリー2014見てある記・車椅子&メカヲタ編
去る4月18日、今年もインテックスへ行ってきました。いつも思うのですがインテックスはクローク(コインロッカー室)が狭く、DAHON抱える私にはキツイものがあります。そしてタバコに甘過ぎ!喫煙はビョーキですのでどうしても止められないのなら他に被害が及ばぬよう然るべき処へ隔離せねばなりません…気を取り直しつつ、まずは車椅子ネタから。
だいぶ製品らしくなってきましたね、橋本エンジニアリング MC-Xプロトタイプ。昨年からの改良点はカーボンスポーク・ホイールは呼び水としても主車輪にネガティブ・キャンバー及びそのハブ軸位置調節機構、それとは独立した座面高調節機構がついたこと、キャスター軸ハウジングのブロックへ肉抜きが入ったことまだキャスター・アングルはいじれない、など。
社長からは「ユーザーから『車軸は固定でも構わないのでもっと軽くパンテーラ方式で落ち着く?』『バックサポートを折り畳みに』との要望が」と、 私はバックサポートにトリム機構を挟む腰椎下部、ひいては体幹の支持性に最適化出来る可き、また現在はアクティブ・ユーザー向けということだろうがゆくゆくは介助量の多い方にも使えるモノが欲しいレッグサポート・フレーム着脱とか、LACやMikiに見る段階式フットサポート高調節跳ね上げ式フットサポートと併せて使う、即ち左右それぞれがネジ1本でしか留められない場合はネジが緩み易い、スカートガードをリベットで留めるとアームサポート・フレームとの隙間に詰まったゴミが取れない旨伝えておきました。
概ね丸パイプで組まれているせいか自操型のフラッグシップモデル・ZZ-Rカワサキじゃありませんゾより安心して見てられる?OXのSR。モーターサイクル張りのエキセントリック式車軸位置調節機構といい、
前座高+キャスターアングルのいじれるキャスター・モジュールといい、お家芸・ブレーキアジャスターといいこなれた印象を受けます。橋本社長、まずはこの辺が目標でっせ。
Tigもちょっとだけ、たぶんOZのブレーキマウントを。以前出展されていたzestiのソレよりチュービングが若干スマートになったでしょうか?またリジッドの良さは認めつつもやはり折り畳みは欲しいらしく、各社ともアクティブ・ユーザー向けに軽量高剛性化を進めている模様、クロスパイプがシングルだからと言ってももうギシャギシャよれるのは昔の話になりつつあるみたい。
協栄製作所のけんきゃくん健脚を謳うくせに電動アシストとはこれ如何に。クークルがフロントを双車輪化したのに対しこちらはフツーに4輪、ターンバックルかましたステアリング・ロッドなんか気分はもう自動車ですが、ホイールはやはり16”にして欲しいところ流通しているタイヤの種類が少ない。営業も認めてた、そして田舎風情丸出しの逆さハンドルバーは「ウェルフェアまでに元に戻しとけ!フィットネスマシンじゃないんだから。理屈倒れのキワモノで終わるだろう」。フレームワークはラゲッジ・スペースへのアプローチがアマくこれまた再設計必至。勿論こんなライト点けたうちには入りません。ディスクブレーキはともかくそれが4つもあるとなりますともはやユーザー(ジジババ)アジャストは事実上不可能でしょう。クランクは見た目オバチャリのソレがあてがわれていました。正しく煮詰めればオバチャン用3輪車とクークルの間に挟まる、いい意味で同機と競合が避けられるのではないか、と勝手に妄想。
宇都宮製作の車椅子用ディスポ合羽。障害者施設でバイトしていた頃、旅行で雨に降られバスの乗り降りが大変だったのを思い出しました。「行事は晴れれば半分成功」使わずに済めばイイに越したことはありません。
いつでも90度-90度が保てるわけじゃない、人はズリ座位(脊椎Cカーブ)になりたがるもの、それでも骨盤はしかと支えるのがキャスパー理論なのだとか。CASPER ZAFUはもたれるように坐る座クッション、下からかますのではなく上から吊るした座布で背中~骨盤を包むように「ちょいズリ座位」を保つのがミソ、いやァ~コレは勉強不足でしたね。クッションのくせに値が張るのがチト難点ではありますが…。
星座につい反応してしまいました、コニカミノルタの立体コピー機・パートナービジョン。点字だけでなく様々な絵図も立体化(要専用紙)出来ます。画像は専用機らしいのですが通常の複合機に立体コピー機能を付加したモノもラインナップ、今後増えるかもね。
ベラゾン メディカル・扱のBladder Scan BVI 9400は前立腺肥大・過活動膀胱・神経因性膀胱の方に超音波で膀胱を測定、尿量が視覚的に判るそうな。こういったことも昔の医者は触診で推し測っていたのかなァ。
スイッチ入れれば気分は別府温泉、ユメロン黒川が出展していた足温メカ。原理は石焼き芋と同じでしょうか、砂よりも熱が伝わりやすいと思います。また砂のように汚れを気にする必要もありません…この手のアヤシさはまた後日別件でも触れるつもり。
実はここにずっと詰めていました、画像は大阪市援助技術研究室のSMART簡易式シーティングユニットを用いた座クッション製作実演風景。座位評価コンピューターソフト化しているとかで、直接会わずともよこしてきた画像を見ただけで対象者の抱えている問題は勿論のこと依頼主(専門職)の力量まで!判る、と及び適合するクッションやアーム&フットサポート制作で、坐りに係る様々な相談に応えているそうです。クッション類は塊からバリバリ削るのではなく「(経験上)傾向性が認められるので」各部をパーツ化、それぞれを組み合わせて対象者に最適化させるのだとか。
…
自称・仕事疲れですっかりUPが遅れてしまいました…今回も2分割、続きは「裏ケース会議編」で。乞う御期待?
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