バリアフリー2014見てある記・裏ケース会議編
続きイッてみましょう。
H委員長、外出企画に如何でしょう、クリロン化成のBOSオムツが臭わない袋・うんちが臭わない袋、なんと贈答用まであるとは知りませんでした確かに置き場所に困る飾り物よりはずっとイイ。素材が軟らかくてガサガサ言わないので始末に気兼ねせずに済みます。
水洗トイレが遂に水道管の束縛から解き放たれた?アムの流せるぽーたくんはまんま水洗メカをしょってます近年各社が力を入れているみたい。在宅で常駐させておくもの、とみてよろしいでしょうか、施設みたいに「もう朝だからさっさと片付けろ」は御免蒙りたいもの。メーカーサイトとは外観が異なり、モデルチェンジ版のようです。
一方こちらはフツーにポータブルトイレ、パナソニック エイジフリーライフテックの新型・ラフィーネ。ポット受けが本体とは別パーツとなり掃除をし易くした、とありますが…そこが一番汚れるのってまるごと抱えて運ぶ時なんですよねェ、中身がどうはねるかまでは計算していないのでは。アームサポートがボタン1発で高さ調節、或いは格納出来るようになったのに加え背面に消臭メカを収められるようになりましたたぶん専用品、ぼったくるんだろうなァが、
そんなことより重要なのは便座高調節、前身・アウーネの「回しながらガコンガコン」はやはり失敗作だった!やたらゴッツい四つ脚があてがわれていました。
いわゆる「かい巻き」で尿漏れを完全に防げるのは全く動けない方だけではないでしょうか?画像は左が白十字、右がユニチャーム・ライフリーなぜかどちらもフツーの検索に引っかからない、いずれも男性用・むつき庵のブースで。コストもいいのですが個別化を謳うのであればこれらも考えていいのでは、ねェ、排泄委員の皆さん。
これならトウモロコシも作れるでしょうか、瑞穂の簡易プランター・組みたて有機くんH55。その深さもさることながら連結ポールでLEGOよろしく設置個所に合わせて形を変えられる複数個組み合わせて1ライン揃うと消える、とか?のみならず、2重シートを被せて温室化も。イラストはパンフレットより、「エッシャーだ!」とツッコんであげましょう。
高栄養流動食も種類が増えましたね、ちょうど昼時とあって介護食のブースは大盛況。画像はテルモのテルミールミニSoup、小さな紙袋に入っているのはその試供品で、ウチの他部署で「経管栄養の方にも嗜好を調査のうえ好物を流動食化、なんて試み云々」と聞いておりましたので興味本位で「こんなのは?」栄養課への土産に私も1つ貰ってきました。
プラッツのマットレス群。近頃ウレタンマットレスとエアマットの機能が近づきつつあるように感じられます。左はウレタンの軟らかめだった、かな?右はソフトを謳うだけあってブレスエアもヘニャヘニャのモノが使われていました。
せんだって国鉄Jr.の賠償請求を認めた判決が出たりで同居家族の危機感は募る一方…テクノスジャパンゲーム屋じゃありませんゾの見守り(監視)介護ロボット・ケアロボ「パル」は高齢者ケア包括支援システムTASCALを構成する1つで、まさにイヌの毛皮を纏った看守。そのうち人感センサーと連動して対象者の動きを追視し続けたり、走り出して引き止めたりしたらキモチワルイ!ヘボな介護職私!よりはずっと「働いて」くれるのではないでしょうか。
クルマの衝突基準に合わせて道路を拡げ、区画整理と称して街を壊すのと同じ発想ですね、近頃介助者の腰を守るノーリフトとか言って現場の機械化を推し進めようとする輩が目につきます。先日木之瀬さんも「厚労省が『体重の1/3以上を持ち上げるな』と言ってきている」、仮に介助者が65㎏なら22㎏までで、これじゃ仕事になりません、つーか使い捨て介護職がリフトに置き換わるだけで「何が何でも・チカラづく」前世紀の野蛮は全く変わっていません、現場は随分バカにされたものです業界からのリベートも疑われる。三好・青山・福部・岡田ゼミを受けてきた私に言わせれば介助技術は別世界のソレではない、「私ごときにでも出来る」極フツーの身体&心遣いです。
…
出所はどこなのでしょうか、先日も「賃金の安さから離職が止まらない」ステレオタイプ丸出しの記事が流布していました本ネタは再掲です。「介護の仕事は(も)21世紀に蘇った特攻作戦」日本が金持ちの年寄りばかり守ってきた結果がこのザマであり推計ながら「ゆくゆくは地方自治体の消滅も有り得る」人口動態も然り、介護・福祉現場の疲弊は疑う余地もありません飽くまで個人的経験の範囲内が、「待遇=賃金」ともとられかねない作文は学生さんらしい短絡思考。あのねェ、中途半端に給料のいい職場は内紛が起き易いのよそれが証拠に看護は年中戦争ばっかやってる。私も異業種ながら最初の就職先で嫌と言う程思い知らされた、あんなこと書いておいてよしんば賃金が上がっても離職率が下がらなかったとしたらそれはデスクの現場潰しと見做します。介護保険事業に限れば保険料が上がらないことには職員の賃金も増えません。それでも「上げろ」というのなら…分母に手を付ける、即ち職員そのものを減らすしかないでしょ、そのための機械化なワケで雇用創出なんて嘘っぱちもいいとこ。
「銭金の問題じゃねェんだよ!(山崎努映画『はやぶさ 遥かなる帰還』より。氏扮する町工場のオヤジがジャーナリストの娘より『試作品なんて幾らもしないんでしょ』ときたのに対し、自らに言い聞かせるが如く…)」、言えるようになりたいですねェ。
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