2014ハンドメイドバイシクル展
去る1月25日、2014ハンドメイドバイシクル展へ行ってきました、会場が科学技術館に移ってからは自身初。エンドユーザーの声を聞きたいベンチャーや工房が集う場であれば山の手環内のハコで足りる、とはかねてより思っておりました近年輸入商社が自前で発表会をうつのはショバ代の問題だけではない筈。そういやCYCLE MODEの前身・ISBSは池袋でやってたンだよなァ、というわけで小学校の修学旅行以来の北の丸公園です谷垣も来てたってヨ。
「私ども自転車はまだ素人です」近藤機械製作所のトークショー(プレゼン)は同社サイトで紹介されているものとほぼ同じ。聴講者の「低価格化は?」の質問に「今のクオリティを落とすつもりはない」…本気で作っているのは伝わってきましたのでただよく回るだけで終わらせてはならない、即ち今後はプロ選手に供給してツールなりパリ~ルーベなりを走らせて本当に使えるのか、その手間に見合ったものなのかを検証していく可きでしょう。BBは何故かスクエアテーパー、目下限定30名モニター募集中。「(規格があるのに)BBシェルは各社とも寸法がまちまち、軸を?削るなりのアジャストが要るのでフレームを預からせてもらう」ッて、ちょっとちょっと、それを言ったらカンパやシマノの量産品はどうなるのよ!??スポークのオチョコ量を減らすためフリーハブのフランジ間隔を逆に詰めるのもねェ…しかしながら根付の国・日本からコスト度外視の、理想にこだわったモノづくりが、しかもほぼ壊滅状態と言っていい自転車業界に乗り込んできたのは何だか嬉しい、そうは思いません?
コヤツを生で見るために九段下まで来ました、のWELDONE。ボックスフレームのショーモデルに付いているハンドルバーが気になっていたドロップ部の曲げがOnebyESUに酷似してる。でもってアッチはマグナムサイズなので却下ので訊いてみると「クランプ(バルジ)部は旋盤で削り出している5ピース構成。パッソーニのようにはいかないらしいので径はもとより23.8㎜Φへ持って行くテーパー比も指定可」、またステムは「ライズ角を指定してくれれば治具から作る」場の雰囲気もあってつい色めき立ってしまいました。ウリである裏波溶接の、溶接棒を貫通させるとは母材同士が直接くっついているのではなく溶材だけでもっている??MOOTSの母材同士を溶着させたうえでビードを盛るほうが強度を出せるのでは、とは素人の勝手な思い込み。結論:SEVENが同じモノ作ったら買う臆病でしょうか。ドウデモエェことですがネームプレートの綴り間違いがちょっと笑えました。
北米ハンドメイドバイシクルショーでは木製自転車が花盛りだったそうな、ヨット制作でその筋では有名なサノマジック。マホガニーには道管から水分を押し出す性質があるとやらで、突き詰めれば天然素材、なのでしょうがヒコーキヲタの私にはどォ~も大戦中の代替素材のイメージチョ~失礼が…気になる保守管理は「100年生きた木材を100年もたせるのは当然」と。完成車は220万!
木製とくれば檜がドーノ、と広告にあったアマンダも。以前市川雅敏さんがレースで使っていたことがあるスポークカバーは側面積増≒横風にあおられるハンドルをふらつかせない運転技術も要るとかので「理論そのものに欠陥は無いが」。知り合いがストレートフォークを注文したところベントフォークを伸ばしたモノ!!が来た話、絶対忘れませんよ。「大八車」と呼ばれたコンプレッション・ホイールもありました。
昨年3月の南多摩福祉機器展以来の御対面となったTESSの足漕ぎ車椅子・Profhand。後ろに操行輪があるので運転感覚はまるでフォークリフト、グリグリ回すハンドルは慣れが要るでしょうか。製造元はOX、言われてみればアームサポートや短い介助ハンドルがまんま同社製です。公開インタビューやってる目の前を子供達が勢いよく漕ぎ漕ぎしてきてオッと危ねェ!場内が試乗には狭かったのがちょっと残念。
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日本にも自転車工房は多かれどもそれらが全体のムーヴメントになっているとは言い難く、本展にもそこここに怪しげな空気が漂っていましたこういうインチキ臭さは好きですよ。CYCLE MODEのようにコンシェルジュだの耳寄り情報コーナーだのと言った邪魔なノイズが少ない保険屋と自転車活用推進研究会のブースはあった。誰も付いていなかったけどのでいちいち気分を害されることなくまわれます♪またメジャー・ブランド、ことカーボン&アルミフレームはその多くがGIANTかMERIDA製えッ、その下請けなの!?DE ROSAの鉄フレームも近頃はどこで作らせているか判らないらしい。タンゲ№2より重いのダ、貼られたデカールの比べっこになど付き合ってはいられません、個別化の意味が違いますよ。科学技術館入口脇に臨時駐輪場が設けられたおかげで気楽に停められました、自転車イベントはこうでなくっちゃね。
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