富士・富士宮地区シーティング勉強会
しつこいのですがまた車椅子のお話。
去る20日、富士市の湖山リハビリテーション病院でうたれたシーティング勉強会へ行ってきました。自身参加は7月の三好さん基調講演を含めると3度目、ただの介護職で顔出してるのは私だけ当日は以前インフィック・スマイルセミナーでよく顔を合わせた面々とも御挨拶出来た。富士駅からDAHONを広げ…小径車にダラダラ上りは堪えます。
冒頭串田OTからは御自身も執筆された「寝かせきりにしない!『坐り』ケアの実践」プロモーション。当日だけの特価1100円、既に地元で注文してあるにもかかわらず「あっちは自分で読むぶん、こっちは部署用に」衝動買いしてしまいました安藤さんに見せたら「これは買いますよォ^^」。
メインディッシュは同院の患者様がお使いの、既にセッティングの済んだモジュラー型車椅子から身体状況を想像、受講者のグループ(テーブル)毎に用意された通常(1945年)型車椅子でバスタオルを用いたシーティングを再現するものでした。画像左は通称「真空タオル」を作っているところ。丸めたタオルをビニール袋にくるみ、空気を抜くとタオルの型崩れが防げます。回旋の入った骨盤の倒れを支え、前への滑り出しを食い止めるポジショニングは画像右の感じ。疑似ティルト状態を作るのはケッコウな手間ですが、かといってティルトの車椅子はどうしても大きく重く、取り回しがしづらくなってしまいますからねェオマケにそうそう買ってもらえないときたもんだ。
光野さんからは「エレベーティング機構の問題点」と題した講義。よく家族や「もう腰痛いから」ケアマネから下腿を挙上出来るエレベーティング機構の追加要望が多く、モデラートにもオプション設定はしているが、としたうえで「世に言う車椅子のフットサポート(足載せ)はそのほぼ全てがキャスター回転圏の前に来る。ハムストリングスの収縮で膝関節可動域制限が引き起こされている方にはコレが大きなストレスで、膝を曲げようと骨盤を前にずらすため介助者が幾度直してもすぐ『ズッコケ坐り』になってしまう。そこへエレベーティングでエイッ、とやられた日には」…コレは思い当たる節があり、部署で話し合わなくてはなりませんナ。また坐位の崩れはどうやらどこの現場でも同じような問題を抱えている、と感じました。
こちらはユーキ・トレーディング扱の車椅子用オーバーテーブル。当日はメーカーの営業さんが鳥取から駆けつけ、熱のこもった紹介をして下さいました。他社製品がベルクロバンドでアームサポートへ括りつけるバックルへ通すのが面倒臭いのダのに対し本機はアームサポートを挟み込むようになっていて、テキトーにネジを緩めて前から抜き差し出来るだけでなくネジ穴鬼目ナットかなァを複数設け、幅の異なる車椅子にもフィット。肘を積極的にサポートす可く体幹の入る切欠きが深く取られていることろは「ありそうでなかった」。天板を裏返すことで左右どちらの片麻痺にも合わせられます。
同会は今年度中あと2回開催予定。部署のOTに紹介したところ「行きたいねェ~」、引っ張り込まなくてはッ。
往路は列車を使いましたが復路は「明日も休みだしィ♪」全行程DAHONで走っちまいました、K72のダウンヒルは不慣れもあって怖かった!小径車でムキになっちゃぁイケマセン。700cのようにペースが稼げずと言うほど普段トバシてないけど自宅に着いたのは夜半過ぎ…おやすみなさァ~い。
当日の走行距離:70㎞くらい。
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