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2013年11月26日 (火)

ヘルメスとクロノス

Minisd_198寒冷前線が抜けてすっきり晴れた未明、1度以内に接近した水星と土星をパチリ向かって右・明るく(大きく)写っている方が水星。今回はSX50 HSのプログラムAEで、光学ズーム40倍域、ピントは「合ってんだかズレてんだか」のマニュアル。セルフタイマーは一度決めると設定がかかりっ放しになるためα100みたいにシャッター切る度にドライブMODEボタンを探す必要が無く、モニターで星の位置を確かめるだけでサクサク撮れました超重要。去る24日、両者を目印にISON彗星を探してみたものの地平線にへばりついた雲に隠され、顔を出した「であろう」頃にはすっかり空が明るくなっていました、トホホ。

明後日は月と火星の会合、12月2日は水星食です、ISON彗星が見えない間もネタには事欠きませんよッ。

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2013年11月25日 (月)

富士・富士宮地区シーティング勉強会

しつこいのですがまた車椅子のお話。

去る20日、富士市の湖山リハビリテーション病院でうたれたシーティング勉強会へ行ってきました。自身参加は7月の三好さん基調講演を含めると3度目、ただの介護職で顔出してるのは私だけ当日は以前インフィック・スマイルセミナーでよく顔を合わせた面々とも御挨拶出来た。富士駅からDAHONを広げ…小径車にダラダラ上りは堪えます。

冒頭串田OTからは御自身も執筆された「寝かせきりにしない!『坐り』ケアの実践」プロモーション。当日だけの特価1100円、既に地元で注文してあるにもかかわらず「あっちは自分で読むぶん、こっちは部署用に」衝動買いしてしまいました安藤さんに見せたら「これは買いますよォ^^」

Minisd_193Minisd_194メインディッシュは同院の患者様がお使いの、既にセッティングの済んだモジュラー型車椅子から身体状況を想像、受講者のグループ(テーブル)毎に用意された通常(1945年)型車椅子でバスタオルを用いたシーティングを再現するものでした。画像左は通称「真空タオル」を作っているところ。丸めたタオルをビニール袋にくるみ、空気を抜くとタオルの型崩れが防げます。回旋の入った骨盤の倒れを支え、前への滑り出しを食い止めるポジショニングは画像右の感じ。疑似ティルト状態を作るのはケッコウな手間ですが、かといってティルトの車椅子はどうしても大きく重く、取り回しがしづらくなってしまいますからねェオマケにそうそう買ってもらえないときたもんだ

光野さんからは「エレベーティング機構の問題点」と題した講義。よく家族や「もう腰痛いから」ケアマネから下腿を挙上出来るエレベーティング機構の追加要望が多く、モデラートにもオプション設定はしているが、としたうえで「世に言う車椅子のフットサポート(足載せ)はそのほぼ全てがキャスター回転圏の前に来る。ハムストリングスの収縮で膝関節可動域制限が引き起こされている方にはコレが大きなストレスで、膝を曲げようと骨盤を前にずらすため介助者が幾度直してもすぐ『ズッコケ坐り』になってしまう。そこへエレベーティングでエイッ、とやられた日には」…コレは思い当たる節があり、部署で話し合わなくてはなりませんナ。また坐位の崩れはどうやらどこの現場でも同じような問題を抱えている、と感じました。

Minisd_196Minisd_195こちらはユーキ・トレーディング扱の車椅子用オーバーテーブル。当日はメーカーの営業さんが鳥取から駆けつけ、熱のこもった紹介をして下さいました。他社製品がベルクロバンドでアームサポートへ括りつけるバックルへ通すのが面倒臭いのダのに対し本機はアームサポートを挟み込むようになっていて、テキトーにネジを緩めて前から抜き差し出来るだけでなくネジ穴鬼目ナットかなァを複数設け、幅の異なる車椅子にもフィット。肘を積極的にサポートす可く体幹の入る切欠きが深く取られていることろは「ありそうでなかった」。天板を裏返すことで左右どちらの片麻痺にも合わせられます。

同会は今年度中あと2回開催予定。部署のOTに紹介したところ「行きたいねェ~」、引っ張り込まなくてはッ。

往路は列車を使いましたが復路は「明日も休みだしィ♪」全行程DAHONで走っちまいました、K72のダウンヒルは不慣れもあって怖かった!小径車でムキになっちゃぁイケマセン。700cのようにペースが稼げずと言うほど普段トバシてないけど自宅に着いたのは夜半過ぎ…おやすみなさァ~い。
当日の走行距離:70㎞くらい。

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2013年11月21日 (木)

シーティングステップアップ講座その2

遅くなりました。
去る13日、林野会館での「その2」へ行ってきました。

Minisd_192当日の御題は「拘縮・変形・麻痺のあるお年寄りへのシーティング」、三好春樹さんからは寝たきりにさせてはいけない理由をおさらいしたうえで麻痺・拘縮への基本的理解、坐位(中間位立位と臥位との中間ね)からお年寄りの生活を作る、等々。画像は拘縮のある手指の開き方を解剖学的に解説したもの、普段の認知症ケア論とは一味違った「PT三好」を感じることが出来ましたヨ。

午後は福部節子さん、「たった2時間でどこまでいけるか分らない」午前中の三好ゼミを受けて麻痺・拘縮の疑似体験と緊張のほぐし方、車椅子の基本構造、症例別シーティング・ポジショニングの実際を受講者からの質問に答えつつかいつまんで。

Minisd_191座面に注目、コレは知りませんでした。PELVIC STABILIZERと言って、坐クッションの下に敷くことでアンカー・サポートを付与、更に通常の折り畳み機構を有する車椅子ではどうしても無くせない坐布の弛みをキャンセル断面が平凸レンズみたいになってる、両脚をすぼませようとする力を無くしより自然な着座姿勢を引き出せる、即ちそんじょそこらの車椅子「の形をしたモノ」でもン十万円相当のセッティングに近づけられるワケですよ。LACの営業さんが持って来てましたが、皆さんお気付きでした?

近頃、「alaris540、ちょっと手を貸してくれ」部署で同僚から車椅子の調整・着座姿勢の崩れについて相談を持ち掛けられるようになりました。私からは外で見聞きした中から「どうだろう」甚だ僭越ながらも幾つかを伝え、試みました恥ずかしくてとてもココでは書けねェ!シーティングエンジニア講習では受講にあたり各々が取り組んだ事例を報告せにゃならんが、如何せん介護職のソレは「こォんな感じ」どうしても定性的なものにならざるを得ませんのでPT・OTの定量的判断が不可欠です。メンテナンスとフィッティングの出来る車椅子屋になるのがささやかな目標、「中年老いやすく学成り難し」道は遠い…。

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2013年11月 4日 (月)

くらしのケアリングデザイン展2013

Minisd_189福部・光野ゼミと会期が重なり、加えて林野会館から目と鼻の先とあって「行かねばなるまい」終講後DAHONを展開、池袋西武を目指しました。なんでも社団法人ができて最初の展示会だそうで。目を惹いたものを幾つか…

Minisd_185今すぐ職場のオバサン達に使わせたくなります、OXO アングルドメジャーカップ。カップ側面のモールド、或いはプリントは意外以上に見づらいもの、これなら「注ぐ」と「量る」、2つのアクションが完全に1つになりますね。ナニ、字が小さくて見えない!?そのうち水(液)面を通すと数字がピョコピョコ飛び出す仕掛け、なんてェのも出てくるかもしれませんよ。

Minisd_181告知ポスターにもなった自転車用エアバッグ。コレも熟成を重ねれば、と好意的受け止め方も出来ましょうネックレスサイズになれば使ってやっていいゾが、考えたのが女学生、「ハハァ~ン」と思いません?即ち命より髪型、死んでもヘルメットは被りたくない!本音が透けて見えます。高齢者向けと称して腰椎~大腿部頸部保護用に作れば万人を納得させられたものを、生憎私はヒネクレ者でね。

Minisd_187Minisd_188頭つながりで、こちらは保護帽・abonet+JARIスミキャップによく似た、タコイカの吸盤を思わせる緩衝インナーは外から全く判らず、ファッション性を前面に打ち出ししゃっちょこばらずに被れます、たぶん。これも身体の各部位に合わせたものがすぐ出てきそう。

Minisd_183Minisd_182大和ハウス工業のスライドベンチ付き下駄箱。靴の脱ぎ履きでただでさえ狭い玄関スペース我が家だけ?に椅子を置くのは確かに邪魔ッけです、ただし引き出し量に関係なくどこでも確実にロックさせないと、オバサンとイナカモノは中途半端に引き出しかけたまま座面縁へ寄りかかる(押し込む)ように膝が痛いからなるべく曲げ伸ばししたくない腰かけ、座面が引っ込んでズデン→腰椎圧迫骨折→要介護申請になりかねません。そしてパロちゃん、おしゃぶりが気管内挿管に見えてしまうのは職業病ですね。

Minisd_180テルモの靴下・アップウォーク。各部位で編み方を変え、爪先上がりを促すことでバレリーナ転倒を防ぐばかりでなく、脛と踵上部のフックと言ってもちょっと膨らませてあるだけだがに指をかけ、片手でも履けるなど、高齢者や脳血管障害を抱えた方の自立を助けるのだそうな。爪先が上がって且つ足首をホールド、案外ビンディング・シューズ向きだったりして。課題は値段でしょう、せめて半額にしてくれ。

Minisd_186私の手首にかかっているのはJawbone Upとかいうモニター・センサー。基板と一体か、センサーが独立しているかの違いだけで、やっていることは富士通の杖と全く一緒。リストバンドで出来る、ということはツボ押しパット大になるのも時間の問題でしょう。またアプリがもうちょっと賢くなれば他社製自転車用ケイデンス・センサーからの信号も拾えると思います。

Minisd_179普段ハイブリッドを使ってますと、こんな大理石あたりの造形をただ檜に置き換えただけの浴槽には首を傾げてしまいます。むく材は湿度の管理が非常に難しく、どんなに丁寧に扱ったつもりでも数年でカビが生えたり接合面が剥がれたりしてしまうもの。そして背中を靠れかけさせるためであろうスロープ(カーブ)、年寄りが入ったら沈没必至です!同社製品はデイサービスセンターへの納入実績もあるそうで、「非日常」を楽しむにはいいのかも。でも飛行機のプロペラが木→アルミ→カーボン・コンポジットと移り変わったように、天然素材の良さは大いに認めるところではありますが万能ッてわけではないと思うのです。周辺装備はTOTO製。浴槽や床の断熱材、節水シャワー、寒冷刺激を和らげるエアコン浴室を物干しにも使えるは今後のスタンダードになるのではないでしょうか。

「居間にソファーを置いたところで酒が入るとそれを背もたれにして床に坐るのが日本人(光野有次)」私たちの身体はいまだ洋式に馴染んでいません。Minisd_184_2住環境に関して言えば純・和式にも問題が幾つもありますので洋式との折衷が落としどころになる、あっちとこっちを行きつ戻りつ進歩していくものだとは思うのですが、本展にもそこはかとなく「勘違い」感が漂いアメリカン・ウェイにのぼせあがった人達がここへ来て「俺達やっぱり日本人だ」更なる変節で「貧相な繁栄だった」己が生きた証をも破壊しだすのか?、予想外にもその滑稽さを楽しむ結果になってしまいました。

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