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2013年7月21日 (日)

認知症ケアの最先端と最深部

15日、アクトシティ浜松で開かれた聖隷クリストファー大学同窓会主催の三好・村瀬ゼミへ行ってきました。御両人とくれば勿論御題は「認知症ケアの最先端と最深部」。同僚との公休申請バッティングを心配ポーズだけしつつも「行かせてくれ」DAHON畳んで新幹線へ。

Minisd_118三好さんからは超定番メニュー。御自身の特養勤務経験に始まり自著紹介を交えながら新しい介護が目指すものに至る展開はまるで古典落語を聞いているよう「関係障害論」を使った勉強会の話を挙げ「いい意味で古典になっている」と、以前も書きましたが聞く度に感じ方が変わり、新たな気付きがあります。「自分には迷っても戻るところがある」?だから12年間オッカケしているのかもしれません。

村瀬ゼミは自身初。何から話すかと思えば「私も齢をとってあちこち緩んできた」…「いい意味で隙間がある(三好)」、著書の文体そのままの方でした。宅老所よりあいでの事例を軸にお年寄りとの出会い、そして老いて死んでいく所に文字通り「寄り添う」様を淡々と口ゼミとは対照的語って下さいました。よりあいが福岡市内の森に建設を目指している特養のお話も。

後半は両氏の対談。アホノミクスクニの経済政策は矢銭(軍資金)集め以外の何物でもないに代表される、近年日本が向かおう(戻ろう)としているものへの危惧、終活やリビングウィル、エンディングノートについては「老いて、倒れてみなければ解らないことだというのに。人は上がったらいずれは下がっていくもの、永遠に右肩上がりでいるつもりなのか?自らの未来をあろうことか他人のソレをも支配しようとする発想は暴力的」等々。

Minisd_117三好さんからサインを戴いたのは実はこれまた自身初。そして同じく当日のテキスト・看取りケアの作法へのサインお願いついでによりあいへのカンパ「毎回凄い金額が集まる(三好)」に応じたら「本日最高金額」と村瀬さんから勿体無くも名刺を戴きました。そのサインですが居合わせた髙口さんから「こう書け」と横槍が入り、ホントにその通り書くんですねェ、村瀬さんは…てなワケで画像がその「戦利品」。

更に更に勿体無くも、打ち上げにまでお誘い戴きました。こッ、コレが「最深部」なのかッ!?Minisd_109髙口さんの生い立ちあのキャラは御祖母の影響だそうで過日のインド紀行、三好さんの御両親に要介護認定が付き「漸く私も当事者になった」、参院選の動向…「法人内ではいつも大人しィ~く、小さァ~くしてますψ(`ー´)ψ」いつもどおりマシンガンかます髙口さんを横目にすっかり呆れて言葉を失う三好さんが印象的でした。

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コメント

いつも記事を楽しく拝見させていただいています♫
初めて投稿させていただきます。
私は高齢者と関わる中で、多くのミトン使用と拘束されている患者さんと出会ってきました。ミトンの使用や拘束が拘縮につながることを述べている文献をご存知でしょうか?

投稿: 髙橋 | 2013年7月29日 (月) 03:33

髙橋様いらっしゃいませ、コメント有難う御座います。

>文献
鳥海房枝さんの資料にないか検索かけてみました…が拘縮助長にフォーカスしたものは見つけられませんでした、ゴメンナサイ。

もちろん拘束→拘縮助長、ありありです。
健常者でも手指を動けなくしますと3日かそこらで関節が固まりだし動きが「…!?」になります(当方骨折で経験済み)。まして高齢者は言わずもがな、でしょう。恥ずかしながら私が以前いた病院は紙切れ1枚(「止むを得ない」云々のアレ)で拘束が常態化していて、ミトンがもたらしたとみて差し支えない拘縮は何度も見てきました。中でほつれた糸が指に絡まり壊死一歩手前までイッた!ことも。

投稿: alaris540 | 2013年7月31日 (水) 04:28

ありがとうございました!
拘束ゼロを目指して、患者さんと関わりたい!看護を提供していきたいと思います。もし、何か認知症患者さんとの関わり方についてや拘束・拘縮についての参考文献などがありましたら、多くの知識を吸収していきたいので、これからもUPしてほしいです☆
記事を読むのをこれからも楽しみにしています♫

投稿: 髙橋 | 2013年8月 2日 (金) 09:56

いえいえ、どう致しまして。

悪い冗談ですが、両手を縛られたバアサンのことを私は密かに「アンドロメダ」と呼んでおりました(ギリシャ神話ね。HNへ画像直リン・原典はヘヴェリウス星図)。ミトンの紐をベッド柵に結わえると柵を吹ッ飛ばす恐れがありますので発見次第柵受け(サイドフレーム)へ…もっと残酷。また所謂「8の字結び」は身体拘束で覚えました、今は古新聞や段ボールの把束だけで済んでいるのがささやかな幸せ。

たぶんに気分で書いておりますのであまり役には立たないとは思います(;´▽`A〝 が、いずれまた道具・デザインの観点から「関わり」に触れる機会もあるかと思います、よろしければおつきあい願いますね。

投稿: alaris540 | 2013年8月 3日 (土) 16:36

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