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2013年7月28日 (日)

冨士灯器 ZEXUS ZX-270 LG

Got ZEXUS?

Minisd_110グレイス富士から帰る道すがら釣具屋で衝動買いしてしまったのがコレ、CREE XP-G+5㎜Φ砲弾型LEDを3AAAで駆動するヘッ電です。如何にも「アウトドアでござい」なライムグリーン(LG)を選んだのは店にぶら下がっていた中で最もLEDの芯ズレが小さかったから。重量は114g(eneloop・センターバンド込、実測)、GENTOS DPX-143H(以下「143」)と2gしか違わないにもかかわらず頭の上で軽く感じられるのは同機よりバンドが硬いせいだと思います。樹脂製シールドグラスはレンズ状に出っ張っており、傷が付きやすいので「×」。

Minisd_111Minisd_113電池室蓋はフックでパッチン、パッキンの「ムニッ」とした反発感がIPX-4でしょうか。上下角度調節のラッチが143よりシブく、激しい動きにお辞儀しにくいのは現場向け。センターバンドは有/無が選択可、後ろ側のベルクロ締めがあちこち引っ掛かります、オススメ出来ません。

「Z」ボタンはポン押しを繰り返すことでメイン→サブ→OFF、どちらか点灯中に長押しで無段階調光。一方通行でなく最大/最小を行ったり来たりする親切さはGENTOSにも欲しいところ。サブの調光は効果が判りづらく意味が感じられません。「-」ボタンのポン押しでセンサーMODE、もう1回「-」「Z」ポン押し、或いは何も操作しないと30分で解除されます、この辺りも後発らしい。

Minisd_114Minisd_119その143(最WIDE)と。出力最大は比べれば本機が明るい、といった程度。このテの製品でランタイムを無視してフルパワー、といった使い方はチト考え難いので画像も割愛!左がメイン出力最小、右はサブ出力最大、両画像とも向かって左が本機、いつもどおり電源はeneloop、壁面からの距離は約20㎝露光オートでゴメンナサイ。リフが小さく浅いせいで特にXP-Gでは酷いHOTスポットの陰りがあまり目立ちません。本機の出力最小(公称10%)はもっと抑えていいのでは、1%までイケれば山小屋へ持って行けるでしょ、勿論サブは要らなくなります。色は極めて重要な情報、私電球色が大嫌いなんですよウチの職場は浴室・厨房を除くパブリック・ユニットとも全て電球色。利用者様の顔色が皆良さそうに見えてしまうばかりでなく、尿取りパットの種類を間違え易いのだ

例によって夜勤に持ち込んでみました。頭の上での安定感はEOSや143の比ではありません。センサーの有効距離は143よりも短く、無闇に点いたりしない半面、移乗介助中などに点かれるとなかなか消せず結構以上にイライラさせられます。消そうとして手が触っちゃうこともしばしば。バンドが硬いぶん調整はシビアで、センターバンドがあるとテンションの違いが気になってしょうがない。バックルが滑る→バンドが緩み易いのでついギュウギュウ締め上げてしまいます。対象者を眩惑させ易いのでどちらかと言えばコリメーターで、照射角を絞ってくれればより安心して照らせます。手元専用と割り切ればパターンはよりフラットなもの、プロジェクター・レンズがベターかな。

てなワケで、いいことやろうとはしているのですが私の使い方には合わずお蔵入り。更なる熟成に期待しましょう。

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2013年7月25日 (木)

企画展 戦時官製ポスター 展

♪にほんじゅ~のぞぉ~みをっ、あからさぁ~まにぃ~してっ、にほんじゅ~きずぅ~つきっ、くじけたぁ~ひがぁ~あるっ(中島みゆき「ショウ・タイム」より)…

プロバイダーのニュース欄見て「こんなのやってるんだ」クルマ・徒歩でしか身動きの取れない静岡市中ながらも静岡平和資料センターセンターと言えば聞こえがイイが何のことなはい、雑居ビルの一室だで開催中の「企画展 戦時官製ポスター 展」を覘いてきました。小さいところですのでリンク先でも展示のかなりの部分が紹介されていますね。御覧の通り、数点のポスターだけでもまさに「滅びへの坂を転げ落ちる」様を実感頂けましょう横山大観までもがあんなもの描いていたとは。日本人の貯蓄好きは国家返納のためだったのね。必要なのは直視し続ける勇気と集中力だけ、夜勤明けの私は両方とも欠けていましzzz…また出直してきます。静岡空襲に係る展示は常設でしょうか。

「回帰性痴呆老人の問題行動にはPTSDも含まれるのではないか、だとすればその帰る『とき』がその人にとって必ずしも幸福だったとは限らない(三好春樹)」人のこころ(いのち)のはたらきは生まれ、生きてきた時代・社会背景と一体不可分の関係にあります。即ち好むと好まざるとにかかわらず「そうである・あった」がその人の当り前になっていってしまう近頃シリアの子供達の間で戦争ごっこが流行ってるそうな、恐ろしいことですが今日もなお、大日本帝国という時代を生きた人達はその次元・程度の差こそあれ、何かにつけ戦争おっ始めるんですよ、困ったことに!国を滅ぼされ、肉親を奪われてもなお、「何がそうさせたか」を問い、真に悔い改めた人は意外と少ないのではないか?との疑いを、私は払拭出来ずにいます。

「北朝鮮は大日本帝国の再来である(森永卓郎)」エ~この際ですからついでに書きますと、時々思い出したようにやたら暗さを強調して報じられる北朝鮮事情、元・皇国臣民から「あんなもの止めろ」とTV局に抗議が寄せられたなんて話は聞いたことがありません。そりゃそうでしょ、彼(女)らにしてみればあれこそが日本の原風景ですから中国の公害問題は全共闘世代向け。みんな「昔はよかった」阿片窟のR.デ・ニーロの如くニタヘラ笑いながら観るんだろうなァ。そして挙国一致とは言わないまでも世の中後ろ向きなことばかりなのに少なからぬ不安と憂いを覚えるのです「おしん」映画化でしょ、五輪招致でしょ、児童ポルノ規制(に託けた言論統制)でしょ、秘密保全法制でしょ、HONDAのNでしょ、40歳からのメタボ検診でしょ、ちょっと古いが宗教法人法「改正」でしょ…

日本の皆さん、これが貴方がたの目指す「過去」です。

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2013年7月21日 (日)

認知症ケアの最先端と最深部

15日、アクトシティ浜松で開かれた聖隷クリストファー大学同窓会主催の三好・村瀬ゼミへ行ってきました。御両人とくれば勿論御題は「認知症ケアの最先端と最深部」。同僚との公休申請バッティングを心配ポーズだけしつつも「行かせてくれ」DAHON畳んで新幹線へ。

Minisd_118三好さんからは超定番メニュー。御自身の特養勤務経験に始まり自著紹介を交えながら新しい介護が目指すものに至る展開はまるで古典落語を聞いているよう「関係障害論」を使った勉強会の話を挙げ「いい意味で古典になっている」と、以前も書きましたが聞く度に感じ方が変わり、新たな気付きがあります。「自分には迷っても戻るところがある」?だから12年間オッカケしているのかもしれません。

村瀬ゼミは自身初。何から話すかと思えば「私も齢をとってあちこち緩んできた」…「いい意味で隙間がある(三好)」、著書の文体そのままの方でした。宅老所よりあいでの事例を軸にお年寄りとの出会い、そして老いて死んでいく所に文字通り「寄り添う」様を淡々と口ゼミとは対照的語って下さいました。よりあいが福岡市内の森に建設を目指している特養のお話も。

後半は両氏の対談。アホノミクスクニの経済政策は矢銭(軍資金)集め以外の何物でもないに代表される、近年日本が向かおう(戻ろう)としているものへの危惧、終活やリビングウィル、エンディングノートについては「老いて、倒れてみなければ解らないことだというのに。人は上がったらいずれは下がっていくもの、永遠に右肩上がりでいるつもりなのか?自らの未来をあろうことか他人のソレをも支配しようとする発想は暴力的」等々。

Minisd_117三好さんからサインを戴いたのは実はこれまた自身初。そして同じく当日のテキスト・看取りケアの作法へのサインお願いついでによりあいへのカンパ「毎回凄い金額が集まる(三好)」に応じたら「本日最高金額」と村瀬さんから勿体無くも名刺を戴きました。そのサインですが居合わせた髙口さんから「こう書け」と横槍が入り、ホントにその通り書くんですねェ、村瀬さんは…てなワケで画像がその「戦利品」。

更に更に勿体無くも、打ち上げにまでお誘い戴きました。こッ、コレが「最深部」なのかッ!?Minisd_109髙口さんの生い立ちあのキャラは御祖母の影響だそうで過日のインド紀行、三好さんの御両親に要介護認定が付き「漸く私も当事者になった」、参院選の動向…「法人内ではいつも大人しィ~く、小さァ~くしてますψ(`ー´)ψ」いつもどおりマシンガンかます髙口さんを横目にすっかり呆れて言葉を失う三好さんが印象的でした。

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2013年7月18日 (木)

古武術介護の発想

去る13日、あざれあで催されたNPOぴゅあ主催の重症心身障がい児(者)等フレンドシップ公開講座へ行ってきました。

Minisd_116「筋力に頼らない、同時複数的に支点を使う身体運用法のヒントの1つが古武術にあった」岡田ゼミは1年半ぶり。1時間半と非常に短かったため残念ながら概要だけで終わってしまいましたが、肩甲骨の開き方、背筋の伸ばし方、股関節の使い方…いやァ~、いつも意識して動かし、然るべき訓練受けて自己点検してないと忘れちゃいます。それでなくても私は協調動作が苦手なのでシッタカブリこいてるとかえって自らはもとより対象者を傷めたりはしまいか?職場の実技研修にもなかなか絡めていないので気をつけねば。

「かつては私もニートだった」と語る岡田さんとは歳が近く、介護の仕事との出合い方も似ているのですが、後の羽ばたき方は天地雲泥の差。の人生って中身が薄いなァ。

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2013年7月11日 (木)

グレイス富士 内覧会

Minisd_092去る7日、夜勤明けにスクーターを走らせハッキリ言って自転車よりも過酷だった!DAHONなら列車で居眠りできたものをチョコッと覘いてきました。小規模多機能正しくはデイルーム併設型要介護者対応マンションは今後も増えていくであろうのと、職場の系列施設に近いことから「ほほォ、どんなんだろ」…

Minisd_105デイルームへはこの狭い道を通って奥からでも入れます。送迎車を降りたところにひさしがありません、なぜなんでしょ?画像で入口に見えるのは機能訓練室の掃出し窓正面玄関は東北東、奥側入口は北北西を向いていました。以前も書きましたが本州南岸に沿って東進してくる低気圧へは北東から雨が吹き込みます。パブリックは日当たりを重視したいところですが、かといってクルマの昇降ポイントをその反対側へ持ってくるただし本施設はデイルーム自体がユニットの北側にあるとひさしの長さが活かせず三角関数持ち出すまでもない雨の送迎で手痛い目に遭うからですMinisd_103太平洋側、少なくとも私の住む地域で南~南西から雨が降る時季・気圧配置は1年のうちでも限られている。用地取得にあたって敷地のどちら側が道路に面しているかでアクセシビリティーのかなりの部分が決まってしまう、とは素人考えでしょうか。その奥側入り口は張り出した壁の圧迫感ほど狭くはありません。

Minisd_098Minisd_099こちらは入所パブリック、デイルームも大体同じ画像右外に厨房がある。天井が低いせいか床面積の割に狭く感じます。その床はクッション材入りのゴム貼り、転倒対策もさることながら職員の足腰にも優しいでしょうか、モップがけもし易そう。テーブル天板及び椅子座面高は1種類のみ、R主任、脚切りに行こうゼ!柱の角(稜)にぶつかり対策のクッション材が貼られ「必要だよねェ」と思いつつもいつ剥がれだすかのほうが心配だったり。パブリックから夜勤者視点でユニットを眺めるとこんな感じ、間取りの都合上壁伝いに歩く人が見づらいかも、ドッカと座ったままでなく意識して職員を立ち上がらせ、注視させるためだとしたら経営者は読みが深い。Minisd_104_2機能訓練室はまだ機材が入っていなかったためただの部屋。広さは画像の4倍くらい、畳は硬めでした。画像左隅から問題の狭い道へ出られます。

Minisd_108居室撮るの忘れたッ、ダメじゃん!「1人部屋にしては広いなチラシ画像の1.5倍くらい」と思っていたら要望があれば中央をカーテンで仕切り2人部屋にすることも出来るのだとか。照明は全てリモコンで操作、「紐が無い」なんて文句が出たりして。ベッドはパラマウント製、ハイトコントロールのリンクが段差解消機のパンタグラフみたいになっていて、その昇降で長手方向の動きが出ません。とかくベッドは壁につけ、周囲に物をたくさん置くことになりますので特に在宅ならシーホネンス、と思っておりましたが今後はその認識を改めなくてはならなくなりました。しかしながら融通の利かない逆位相不可。挟まれ対策だか何だか知らねェがガッタガタのサイドレール(柵)は同社他機と全く一緒フランスベッドよりこじり易く、抜き差しは意外以上にコツが要る。コールの復旧ボタンは廊下に面しており、職員はちょっぴり安心、かな?ほたるの丘みたいにされたら「ワタシが世界の中心なんだから黙って従いなさいよッ」とバアサンがスイッチ握りしめればもうお手上げでしょ。エアコンは勿論全室独立。ただし1階用の室外機が駐車スペースにドンっと出っ張っているのは感心しませんねェ。扉は私の職場より静かで且つ剛性感と適度なフリクションがあり気に入りました。内から施錠出来るところがマンション、なのでしょうか?「職員はマスターキーを持ち歩くことになる」と。

Minisd_094Minisd_093トイレはユニット・デイルーム・機能訓練室にそれぞれ、デイルームのソレが風呂の脱衣所とつながっているのは今の流行り。画像はユニットのもの、廊下からちょっと奥まったところに左右勝手違いが2箇所。リネン庫・洗面台と併せてパブリックとの境に集中配置されているため結構遠くなる居室も。ペーパーホルダーはTOTOのロールを下から押し上げてセットする樹脂タイプ、正面から押し込むタイプはロールが抜け易く、更にステンレスだと紙が引き出し難いためジジババには不評です。照明は人感センサーで作動、そのセンサーが入ってすぐのところ写ってなくてスマンで出っ張っているのが心配。

Minisd_102洗面台のシンク高は全て780㎜でした縁だけちょっと低くなってる。実は各居室にも設けられているのですがトイレは別、というあたり「内」と「外」をどこで線引きするか、他所との違いに興味を惹かれます。首の伸ばせる蛇口は重症度の高い方向け、介助者の前へまわり込みは一応配慮されています。

Minisd_095Minisd_097ユニットの風呂。浴槽は和式と和洋折衷型の更に折衷型、一応縁には手を掛ける溝が設けられています。奥の壁の、位置関係を変えられる手すりに目を奪われがちですが、一般家庭のソレをちょっと改修したような造りにとどめているのは飽くまで生活の場であることを演出するため?シャワーフックも位置を動かせますが画像にある1箇所だけで便利なんだか不便なんだか鏡に映っているのは案内して下さった職員さんMinisd_096浴室と脱衣所を仕切る引き戸の敷居、この下に排水溝があるんですよね、説明はありませんでしたがこの段差、パーキンソンの方にはキツイかなァ

Minisd_101Minisd_100実は釉薬で滑るザラザラタイル、とって付けた感ビシバシの浴槽…デイの風呂は如何にも「洗身作業やったるで」な風情、病院勤務の長かった私は思わず馴染んでしまいそう。チェアー式機械浴槽の、移乗で脚が巻き込まれ難いステップが…そんな細かい話はドウデモエェ。本機はかけ捨て式ですが、これが循環式だと少しでも排泄物汚染のある方は湯に入れず洗身だけでスピードUP!なんてことやってたのを思い出します。

自転車・二輪通勤は雨を除けられないため事実上不可能、建物南側は植え込みで固められていました、チョ~トホホ。

車椅子のアプローチには少々「?」な部分もありましたがそこは新規、取り入れたくなる要素も同時に散見されました。ただ、鶴舞乃城星のしずくを見た後ですと大概のことでは驚かなくなります、これホント。今年の県下は施設のオープン・ラッシュですので、またどこかで日を合わせられたらいいな。

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