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2013年4月26日 (金)

バリアフリー2013見てある記

Minisd_056(ToT)休みをつなげると日勤もつながることになります残業が身体にコタエるのよので「掛け持ちは無茶だわ」矢作川OFF泣く泣くキャンセル…最終日に行ってきました。今回は私のフロア業務になるべく近いもの、ポイントを絞って書いてみましょう、か。

Minisd_057床の模様に合わせて歩いたり飛び跳ねたり、は子供の頃よくやりました。なんでも同じ色のマークを踏んでいくことで視線を遠くへ誘導していくんだそうで、転倒事故が減らせるかな?そのうち病院・施設の床が「木貼りなんかもう古い」とみんなコレになっちゃったりして

Minisd_058転倒予防つながりで、こちらはアシックス ライフウォーカーを爪先から。小指側アウトソールの厚みを増やすことでO脚を矯正、爪先だけ滑りやすい樹脂に置き換えてつまずきを防ぐ、というもの。ベルクロの「ありがちな」デザインは自立度の高い人向け、開口部が狭く且つ開放したままに出来ないすぐ指が引っ掛かる。ベルクロが靴下に食いついたらモ~最悪!(ーーメ)のはハッキリ言ってMinisd_047文句があるなら1人夜勤やってみィ!靴の脱ぎ履き介助は多くの場合片手でせねばならんもう一つはMoonStar Vステップを開けたところ。このベルクロバンドを外すとベロも起きる「出るベロ」、私の靴も改造したくなりました。

Minisd_061大腿骨頸部保護パッド付パンツは各社から出ていますが、この光洋 ほねガードは専用のカバーに収めたうえでリハパンへ貼り付ける汎用性と通気性がウリ。以前も書きましたがそのうちダイネーゼや2輪用エアバッグみたいなヤツを子供やお年寄りに着せることになるのでしょうか?

Minisd_059_2フットサポートの突出し(地上高)なんて頻繁にいじるものではありませんが、それでもこんなクイッククランプなんかが出てくるあたり現場が相当面倒臭がっているであろうことが窺えます。画像はマツナガ NEXTCORE。レバーは何かに引っ掛かって不用意に開いてしまう恐れがあるのと、接触・衝突で割れるかもしれない樹脂部品をフレーム外側へ出っ張らせるのは感心しません。一方LACは同じくフットサポートを留めるフライングナットが緩みやすく、脱落が相次いだためウチの部署ではいつの間にか増し締めが私の仕事になってしまいました。介護職はコメディカル任せにしないで斜ウスの扱い方ぐらい覚えましょう。カワムラサイクルの営業さんには「引き上げボルトの適正トルクを取説に書いてくれ同社製アルミフレーム機でトルク過大のためウスがチューブを割っていた!のを見たことがある」と頼んでおきました。

Minisd_054あッ、新しくなってる!橋本エンジニアリングのマグネシウム合金製車椅子・MC-X試作3号機。専門学校生の卒業制作を思わせるフレームデザインは車椅子では珍しいプレスのシェルをモナカ状に合わせたもの自転車なら以前FOESやINTENSEがやってたアレ、主輪ハブ軸位置はバレル中の5箇所で調節可。最少セットで5.8㎏、Cr-Moのリジッドながらパンテーラ U2 Lightが6㎏台を叩き出しているのを考えますと決してゾッとするものではありません。素材のせいか溶接は汚く、フレームと「極フツー」キャスター軸ハウジングとの不釣り合い感が如何にもプロトタイプ然としていますが、もともと技術はあるのですから今後まずプロトを徹底的に壊しまくってからね日本の生活介護・介助環境へどうフィットさせるか、だと思います。

私「これからパンテーラやOXにケンカを売る、と?」
社長「いやいやいや、地味にいきます!^^;」

YAMAHAのモーターサイクルから車椅子屋が飛び出すのはこれで3社目。Minisd_055新しいモノに挑戦しているトコはモチベーションが高く、客の声にも真剣に耳を傾けてくれます。「同業他社からも激励を賜っている、『日本の車椅子は日本人が頑張らなきゃダメだ』と」。また私が持ってきたDAHONのハイドロフォーミングにも社長さんは「ムムッ」と見入ってらっしゃいました。

Minisd_051CAPE QOLAのカットサンプル、三好効果?今回は東洋紡 ブレスエア画像中・ヘチマのタワシみたいな部分がソレ採用製品が目につきました、草分けのハッピーおがわも同等品を出展していて競争が激化しつつあります。車椅子用座クッションもこの作りで寸法・硬軟にヴァリエーションが欲しいところ、低反発みたいな目の細かいスポンジなど絶対に使ってはならないと固く信じるものであります。排泄物汚染にさらされたらどうやって洗うつもりですか、干しても乾きませんよッ!

Minisd_049Minisd_048排泄とくればむつき庵、ココを見に毎年行くようなものです。画像はピジョン哺乳瓶が有名。ポケモンじゃありませんゾいきいきキープパンツ。パット受け中央のギザギザ縫製が吸収面を尿道口へ押し当てます。更に側面には指かけバンドが付き、「エイッ」と裏返すことなく下ろせるんですよ超大切。尿取りパットとセットで使う布パンツはその性格上ピッチリと下半身にあたるため、蛇の抜け殻よろしく裏返りながら下ろしたところから再び上げ直すのは重労働なのダMinisd_050日頃同僚を悩ます、猫背故側臥位でしか寝られない或いは真っ直ぐでもすぐ側臥位になってしまう方の横漏れ対策を尋ねたところ、リブドゥの営業さんから「引き込み(吸収)の速いモノを試しては」とのアドバイスとともにスピードキャッチパッドを戴きました。これで堰き止められるかなァ、ウチの利用者様は手強いですよ。

Minisd_053_2Minisd_052_2三好さんに対抗して、というわけではないのでしょうがエアマットも変わりつつあります。タイカ αPLA SORAは荷重の大きい真ん中だけマルチエアセルでコントロール、外周は硬めのスポンジで起き上がりに配慮。パーキンソンに限らず横になった途端丸太ん棒に化ける方、いらっしゃいます!だから使…に即結び付けたくはありませんね、新しい介護にカブレた身としては。

Minisd_045Minisd_046腹減ったなァ~、今年も介護食ブースは大盛況。イーエヌ大塚製薬 アイートのソフト食宅配クック123のソレと基本同じもの、栄養士のみならず介護に携わる方は是非御賞味をオススメします。クリニコ やわらか亭もメニューが豊富で元祖ボンカレー世代の未来は明るい??

DAHON抱えて会場うろついてましたヘンなヤツ…それはそうと、インテックスにはクローク無いのかよので疲労困憊。Minisd_060ホントは福祉用具サービスのセミナーにも出たかったのですが回りきれなくなってしまうのと帰りの新幹線が厳しくなるため止む無くスルー、9月のH.C.R.はそこを加味して公休を申請してみましょうか。

総評:C.タンクを墓から掘り起こそうか?

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2013年4月10日 (水)

Planet bike Cascadia Road Black

Mini_sd_8059年前、Dixna ロードフェンダーAlarisのフォークへ隠し止めにして貰いましたがこれが大失敗。金具の突き当て面にフェンダーが引っぱられてアルミ製なら凹ませられるのにね前後端とタイヤとのクリアランスが際どくなり、調整に悩まされました。以前から本機の存在こそ知ってはいましたが「ホントに入ってくるのか?」、半信半疑でポチしてみました。画像はモノグサにも前後が重なった納品状態のまま。デザインポイントは長いマッドフラップ、雨には頼もしい反面ひとたびホイールを外すとフレームの置き方に迷う結局直置き、グエッと折れてしまう厄介者でもあります。そしてステーがDixnaより1㎜細い3㎜Φ、これだけでも見た目が随分軽くなりました。勿論ステンレス製、普段乗り車はこうでなくっちゃね。

前なら吊り金具、後ろはチェーンステー・ブリッジへ留める長穴で如何に精度良くセンターを出すかがキモ。ステーの突き出しはそれにならうだけ、さもなくばセッティングの迷宮へ御案内~そのステーを留めるナイロンナットが外を向いているので調整はし易いのですが見た目が些か…。ステーを受ける金具がフェンダーへリベット締めされているのはDixnaと同じ、BONTRAGERのように差し出す角度は変えられません。あとステー集合部フレーム・フォークエンドへ留める側へ樹脂小物をかましているのは謎、見た目がドン臭くなるだけです。

本機或いは同等品を挟む場合サイドプル・ブレーキのアーチ長は57mmジャストフィットスタンダード・49mmアーチに挟めるのは本所 テスタッチフェンダー、あとは簡易型くらい、残念なことに同対応フレーム&フォークは極めて希少で十中八九オーダーとなります。ロードバイク+フェンダーってそんなに特殊なモンでしょうか?ロード→レース→日常生活から隔絶→公道排除にならないことを願うのみ東京都は何が何でもそうしたいんだろ?

目下オーダー中のAlaris用新フォーク納品の暁には本機も組み付けるつもり、いつになるかは分りませんが。

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2013年4月 1日 (月)

日本の航空技術100年展

去る3月28日、所沢航空発祥記念館で開催中の特別展「日本の航空技術100年展」の零戦展示を見物してきました。

Minisd_042子供・学生が春休みなのと会期中のエンジン始動見学会は最後になる→8月いっぱいまで延長されましたのでさぞや混むだろうと思いきやさに非ず。事前申し込みをしていませんでしたので始動見学会は蚊帳の外から。でも世界で唯一稼働可能な栄エンジンの、OHV特有の咆哮アレでもアイドリング程度なのだろうがは十分に堪能出来ましたよ、園内で雨ざらしになってるC-46浜松と違ってハトのフンだらけだのR-2800が回せたらもっと凄いんだろうなァ、と思いつつ。

Minisd_041「マローニーの零戦を生見するのは本展が最後になるかもしれない」一般公開待ちの列に並ぶこと約30分、場内は余裕がありましたので急ぐことはありませんでした。第一印象は「意外と小さい警備のオッチャンが「グラマンがキャデラックならこっちはオート三輪並」と」、そして同時期の米独機とは比較にならないほど線が繊細且つヌメッとしています。兵器としての機能・性能追及は当然としても、堀越技師は造形的価値に重きを置いたのではないか?あの昔によくここまで作ったものだ、改めて感心させられます人殺しに使うなんてとんでもない!ただし何方かが仰った「国の宝だ」にはチト抵抗を覚えましたね、あの日の全力疾走があったから今の自分達があり、またその「証」を動態保存する努力は並々ならぬものがあると察します。しかしながら同時に本機は人類史上最も恥ず可き民族・大日本帝国の翼、「何のためにコレが存在したか」Minisd_040_2を考えれば無条件に肯定するわけにはいかないのですよ、ヒコーキ好きの私であってもそれを言ったら古今東西の兵器はもとより「これでどれほどの家族が殺し合ったか」台所の包丁だって同じになっちゃうけど

それはさておき…当時の製品故エンジン及び系統のシールがあまく、オイル漏れは防ぎきれないそうで、稼働の度にカウルだのプロペラだのを一通り拭き掃除するのだそうです。そして本機にはセル・スターターが仕込まれていますがそれでもMinisd_044_2「あの赤シャツの人は始動がヘタですぐ止まってしまうことがある。向こうの青い服の人なら一発で回せるんだ、相当癖があるらしい」。このほか実機でなければ判り難い主翼の捩じり下げから応力外皮一枚一枚の貼り方、ショーフライトのための改造箇所に至るまで、外側からながらじっくり見ることが出来ました。30年前より大きいスピナー使ってますね、いつ換えたのかな?これから遠い将来に伝えていくには栄エンジンもいずれ全部バラして3次元測定機にかけ、リバース・エンジニアリングで復元、なんてことになるのでしょうか。アメリカ人が本気出せば…と、ちょっぴり期待。

Minisd_043今回もCurve SLで出動、例によってまた寝坊してしまいましたので以前住んでいた地域からのポタリングは断念、所沢駅界隈をチョロチョロ走っただけ。どうも抱えて新宿駅あたりを歩いているうちにNite Izeを落としてしまったらしい7㎜レールにはスカスカで、すぐ外れるのだ、トホホ。暑くなる前にまた行ってみたいですね、次回は館内も覘いてみることにしましょう。

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