SZ「高齢者・車椅子・視覚障害等の疑似体験・住宅改修の学習」セミナー
やたら長いタイトルではありますが…去る19日、SBSマイホームセンター静岡東展示場内・ユニバーサルデザインリフォームプラザ静岡で開かれたFJCスキルアップセミナーへ行ってきました、スクーターで寝坊したのよッ、追及しないでね。設備内外で車椅子・高齢者・視覚障害をそれぞれ2人1組当日は6名参加で疑似体験、住環境整備のヒントを掴むことを目指します。
車椅子で私は「ちょっと知ったかぶりこいて」片麻痺・足漕ぎを実演。印象的だったのは介助者が車椅子を押すペースの速いこと速いこと!両手で車輪を漕げばそこそこのスピードは出せますが、それとて今の元気があればこそ。これが片足ですと意外なほどノロノロ、思わず「待ってくれェ~」…。このほか機種ごとの特性の違い6輪は屋外に向かない及び操作・介助の勘所、スロープでは見かけ以上に力が要る一人だと勾配如何では脱出困難に!こと、座位に合わせた家具選びのポイント等々。
続いて防塵ゴーグルで白内障、グラブで手指の巧緻性低下、装具+サンドバッグで右半身不全麻痺の高齢者を再現、杖歩行で館内の段差越え・移乗を重点的に。参加された皆さん、リスクもさることながら「し辛くなると、やらなくなる」を感じ取れましたでしょうか?在宅なら設計の段階で数十年後の自分をどこまで見越せるか、障害を背負ってもなおここで暮らしていく思いを御自身がどの位強く持っているか、或いは同居家族と共有出来ているただ単に「チカラで絶対優位に立ち続けたい」カカァのエゴじゃなくて、ね。家族ッてェのは往々にして肝腎な時ほど役に立たないのよかが大きいように思います。
お次はアイマスクでにわか全盲に変身、介助者の腕に掴まり白杖片手に車椅子とほぼ同じコースを一巡。いやァ~怖かった!次に何処へ行くか、その先に何があるか逐次教えてもらえるとはいえ「どこかにぶつかったりはしまいか」だんだん身体が縮こまっていくんですよ。杖でも障害物のオーバーハングガードレールや机・椅子などは特には全くと言っていい程判らず、意味も無く立ち止まってしまうことがしばしば、これじゃ横断歩道渡れませんね。「外からの情報はその大半が目から入る」見えないことばかり気にかけてしまいがちではありますが視覚障害者の皆さんは残った4感でそれらを補っている、と聞き「それッて超能力かも」。館内では自販機の点字を探したり、ノッチ(切欠き)やエンボスの付いた専用の封書を触感だけで「見分け」たり、鍋をIH調理器へ載せたりちっちゃなポッチで然る可き置き場所が判るようになっている…ウ~ン、眼だけは大切にせにゃなりません。やっとの思いで大袈裟なセミナー室へ戻ってからは特殊なフィルターを用い色覚異常で生じる健常者との見え方の違い、代替色の選び方も。
最後に本講運営のNPO静岡ユニバーサルデザインシステム会員で実際に脳血管障害で片麻痺を持つ方から受症・リハビリ体験、日常生活の要点をお話頂きました。「ある日目が覚めたら身体が動かなくなっていた。(更衣を実演され)時間はかかるがどうにかここまで出来るようになった。風呂はシャワーのみで浴槽は使っていない」その頑張りに感心させられることしきりでした。
…
資格取得から早6年、実務に就くあてこそ無いにせよこういった入門編あたりでウロウロし続けていることに正直焦りを覚えます今は介護職の本文を全うする可きなのだろうが。職場には「いずれ」と伝えてはあります、が…。
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