夏休みとJ.T.B.Show
ちょっと昔の話を…J.T.B.とはJapan Telescope & Binocularの略、かつてちょうどこの時季、日本望遠鏡工業会主催の天体望遠鏡・双眼鏡・関連機器の展示会があり、歳がバレますが学生の頃は本展を見てから帰省列車へ乗り込むのが恒例でした。
1992年のこと、私は本展の設営手伝いを仰せつかり、今度は出張で機械振興会館へ赴きました。するとそこにはコレデモカと言わんばかりに積み上げられたついたてが。
「何ですか、コレ?」
「実は…」
えぇ~ッと、もう時効ですよね?御存じのとおり会場から目と鼻の先に東京プリンスホテルがありますビルの外壁タイルは結像性能チェックに具合がイイのだが、前年そこへ望遠鏡だか双眼鏡だかを向けたところ期待「以上のもの」が見えてしまった!その近さ故ソレはすぐさまそちらからも判るところとなり、工業会に苦情が入り一悶着なったらしい…言っときますが私じゃありませんよッ。ついたてで窓際をビッチリ固められた場内は非常に暗く、暑苦しかったのが今も思い出されます。
翌年本展は浜松町へ移転、更に後フォトイメージング・エキスポ(現CP+)に統合され、その歴史に幕を閉じました。あの頃から既に某社からは「つきあいで出展し続けているが、もういい加減やめたい」との声があったようです。昔も今もマイナーなこの業界が自前で展示会をうつのは容易ならざること、今の「カメラついで」ぐらいがちょうどイイのかもしれませんね。
地元へ戻って早10年、すっかり忘れたつもりでいても梅雨明けの声を聞く頃になるとなんとなく気分が落ち着かなくなるのはDNAに刻まれているからでしょうか。
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