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2012年5月 6日 (日)

バリアフリー/慢性期医療展2012見てある記・裏ケース会議編

前記事の続きです、比較的ソフトな?モノを。

Mini_sd_755生ゴミを堆肥化させるプラントは一般家庭向けの小さなものならよく知られていますが、こちらは業務用の大容量仕様主に外食産業がターゲット。その堆肥を契約農家へ…。「都合で持ってこれなかった」紙オムツをこれまた堆肥化できるモノを手掛けているそうな福祉機器展だゼ、そっち持って来いよ。流石に吸収層をくるむ外側のビニールはバクテリアが食えないので「後でより分けることになる」そうです本機に合わせて素材が見直されるかもねが、これまで埋め立てるほかなかったオムツ・パッドの処理も変っていくのだと思います、大いに期待。

Mini_sd_753HALが動きを助けるものならこちらは逆に妨げるもの、大和ハウス工業が出展していた高齢者擬似体験セット・シニアポーズ。この類はTV番組で御覧になった方もいらっしゃることでしょう、実物との対面は自身初。多くの方に使ってもらえば理解を深められそうですが、売れるかなァ?

Mini_sd_780高反発クッションも競争が激しくなってキましたね。こちらは白井産業のDr.エアージョンマット、パンフ画像でゴメンナサイ。同社製シートクッションはパナソニック電工より若干軟らかいかな、今後は好みで選べるようになることでしょう。自分のナップサックを営業さんに見せ「ストラップや通気クッションに使えないだろうか、とイワタニプリムスにも話している。多方面で応用が利く筈だ」と煽っておきました。

これまた実物撮りそびれました、平和テクノシステムのナースコール・Yuiコール。コールをスマートフォンやタブレット端末で受けるだけでなく、監視カメラや火災報知機、緊急地震速報受信装置とも連携できるもので、既設のナースコールへも制御ブロックをかますだけでシステム拡充が出来るイニシャルコストの廉さを強調していました。翻って先月オープンした当院の新病棟、コールは昔ながらのだったように見えました。回復期リハビリを謳ってるはずなのにそれで大丈夫?介護がコール音に反応して向かおうとすると詰所でモノグサ看護がすぐさま操作盤の復旧ボタンを押して止めてしまうのでどこなのか詰所までいちいち聞きに行かなくてはなりません。そこで「○○さんトコ行って=世界の中心であるところの私が言ってあげてんだから従いなさいよッ」と小突かれる、これが当院の看介連携であります。

Mini_sd_779ビッグバレーインターナショナルの監視カメラシステム・MaxHeart 。パソコン・スマートフォンで通信回線上から赤外線カメラを遠隔操作するのみならず異常をメールで知らせたり、双方向通話もできるあたりはもはやエレベーター。徘徊検知機能を有することから目下介護保険の福祉用具申請中、とのこと。管理の厳格化を叫ぶわりにその本質は手抜き口減らしだったりするのはETCレーンや無人偵察機を思わせます。

Mini_sd_758むつき庵のブースでいじくりまわしてきちゃいました、ユニ・チャームのライフリー ズボンを脱がずに交換リハビリパンツ。一昨年浜田ゼミでその存在を初めて知って以来「ブツ欲しいなァ」漸くサンプルをゲット。皆さんのトコには腰椎圧迫骨折からリハビリ中の患者様はいらっしゃいませんか?

Mini_sd_750NDソフトウェアの介護保険ソフト・ほのぼのNEXTデモ風景。事務に疎い私はパンフレットめくっただけで目まいを起こしてしまいました!情報・データがバラバラではダメで、それぞれが連関出来てこそのコンピューター・ソフト、というか介護保険ですねェ。同社のほかに幾つものソフトメーカーがブースを構え、この分野も競争が激化しているようです殆ど他人事…わっ、どかっ、ばきっ、ぐしゃっ

Mini_sd_757獄中でニンジンを栽培するウサビッチ シーズン1そっくり、A株式会社の室内用プランター・アルファーム。LED照明と肥料入り育成ベッドで熱帯魚の如く野菜だのシイタケだのを育てるのだそうな。チラシにはインテリア感覚がドーノ、食育がコーノ、とありましたが…デスクワーカー達が騙るところの「命の大切さ」ってこんなものなのでしょうか。

Mini_sd_777イデアライフケアの移乗補助シート・乗助さん。対象者様に前屈み姿勢をとっていただいている「御自身で」がミソ間にバスボードよろしく座面を展開/折りたたむ十ン年前ヘルパー講習で見た「トランジー」はウィンチ付ベルトで身体を吊り上げるのでリフト同様シートの展開がチト面倒だったことでベッド~トイレ間の移乗介助負担を減らすもの。フレームサイズは幅の異なる2種類、座面高は450mm高くねェか?~530mmの5段階。重量はフル装備で19kg、耐荷重100kgとなりますとあの小さなキャスターで大丈夫なのかな?

Mini_sd_781当院の背広組は「儲かるから」で飛びついたのではなかろうか、の回復期リハビリテーション病棟についての講演。一定期間内に決められた割合の患者様を自宅復帰(移送)させないと点数が下りない縛りの厳しいシステムで、当然そこへ入れるのは見込みのある方だけ、の筈が…。病棟勤務にしてみれば関わりの中でほんの少しでもADLが改善されるのを見るのは決してやぶさかではありませんが、タイムリミットに達した患者様を送る先が系列老健から自宅→通所リハビリになっただけ、と言えなくもありません。

Mini_sd_754一部のアスリートたちが疲労回復なんぞに使っているらしい、GRPジャパン・扱の酸素カプセル。以前酸素バーなんてェのが流行ったそうですがその類でしょうか、このまま衛星軌道へ放り出しても大丈夫、なワケないか。

荒唐無稽なプロトタイプが会場を賑わす一方で以前ならまず出展されることの無かった仮設トイレ、或いは東北の障害者施設で作った物産即売コーナーもあったりで、そこここに震災の影が…まだ何も解決していませんものね。またマスプロ製品でも対象者様への個別化に販路拡大を見出そうとしたものが目に付き、福祉機器も服や靴の感覚で選べるようになりつつあるのを強く感じました。

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