CYCLE MODE International 2011見てある記
初日に行ってきましたこの時間を作るために当日05:30まで残業やったのサ。3月の地震で液状化現象が起きたそうで海浜幕張駅周囲の石畳は現在もなおガッタガタ、そこここで修復工事が続いていました土建屋・クルマ屋の都合だけで街を造ろうとした当然の報いだ、知ったことか…一通り見てはきましたが、場内を廻れば廻るほど嘆息が増えていくばかり、私のようなよほどの物好きでなければ無理に行かずとも特集記事を組んだ雑誌が書店に並ぶのを待っても特に損は無いと思われます。
近い将来登場するであろうフルオートマチック・トランスミッションのマッピング・データを収集するつもりなのかな?自身の走行データをオンライン・ストレージ化できるようになった昨今、シフト履歴も一緒に、などプログラマーにしてみれば朝飯前の筈。ともあれ需要が見込めるミドルグレードにも展開させて開発費をペイすることが眼目であって、それ自体がセンセーションではありません、のULTEGRA Di2。
Selle Italiaの新型サドル・SLR TeknoFlow。カーボンで軽量化しただけでなく「SuperFlowはやはり硬過ぎた?」パッドも現実的ソフトさたぶんウレタンに。欲しくなってしまいましたがカーボンレールは太いタイプで私のWRには留められず残念、チタンかKITカーボニオのバージョン違いを熱望何れにせよスゴイ値段になりそう。
CATEYE HL-EL540とTK41との照射比較、同じ4AAのPA40とで撮る可きでしたね。LEDを吊っている基板反射望遠鏡で言うところの「スパイダーアーム」、本機のソレは銅板で、更にヘッド内側の金属製ユニットへ熱を逃がしているのだそうな。だからと言ってリコイルの狭角照射を肯定する気など微塵もありませんよ「横長パターンが街中で活きる」との口上にかなりの見物客が騙されているようだった。LEDライトの高出力化に当たり「道交法第52条を意識したところまでは良かったが、その解決法を根本的に誤り、結果クルマへの気兼ねだけが残った」との謗りは免れません。エンジニアはエラソーな言い訳を繰り返していましたが、私は明るくて使い易いライトを探しているだけ、アンタのプロ習熟度頓珍漢度をチェックしに幕張まで来たのではないのだ!!!
HL-EL340RCの電池はGP製推奨、「eneloopは自己責任で」とはNitecoreの爪の垢を煎じて飲ましてやりたくなります。両機ともブラケットはH-34N、見物客から「もっと丈夫にして欲しい、もう4つも壊した」との声があがっていました。
そのCATEYEとのコラボで製品化なったのがOGKカブトFARO。帽体頂部にH-34(N)互換マウントが直付けされ上下角度調節不可!、同対応機ダサいライト群が載せられる、というもの。リンク先には「『楽しい』をテーマ云々」とありますが、CATEYEで散々泣かされた私にとっては「モウヤメテクレ」がテーマだったりします。本機の真横でHP10を「私の勝ちだ」とイヤミッたらしくストロボ点滅してしんぜました。
DAHONが立ち上げた新ブランド・turnは独自にブースを構えていました。画像はLink D8のクランプ部、構造はラインナップ共通のようです、使いかけの消しゴムみたいな面取りがカッコワルイけど。フロントダブル機がBB上のプーリーを介してディレーラーを引っ張っているところは前作・Vectorと同じです。一方のDAHONはCurve SLが遂に絶版となりました。
cropsの新型鍵・KATANA五月人形?の兜と並べて展示してあったは見るからに頑丈そうなワイヤーと同社製SPIDER・SPIDER-X・SPD06によく似た5桁ナンバーロックの組み合わせ。ダブルループでないのは「1本で済ませず2ロックしろウチのもっと買えよ」のアピールかも。10年以上前のこと、某店前に停めた自転車にナンバー鍵をかけられたぶん店主の仕業、0000から延々回して突破したのを思い出してしまいました、本機も根気次第でしょう。NRX30・35はSSCのままで、もう終わってました。
KOMINEの自転車向けシューズカバー、遮風のみで防水性はありません。手持ちのBBBを見せ、止水ジッパーを含め雨をがっちり防ぐモノを作って欲しいと頼んだうえで「モーターサイクル用品は自転車用とは比較にならないほど機能が充実している。是非御社もより良いモノ作ってシマノやパールをギャフンと言わせて欲しい」と煽っておきました。
「ウ~ン、まだ太いんだよなァ」TEKTRO製でしょうか、東京サンエスが出展していた新型フーデッドレバー・Dixna ジェイリーチ ブレーキレバー。フラットバー用レバーみたいな思い切った曲げを入れることで手の小さい方でも引き易く、長い下りでも指に余裕が生まれます。ピボットが外に出っ張り、指を微妙に回しにくくしているのはいつもどおり。デュアルコントロール・レバーを闇に葬り去る日は近い?
同じくサンエスのbeam フィッシュアイレンズダイナモライトとウルトラスモールダイナモハブPV-8。前者は光源がCREE、2.4/3W兼用、
停車しても5~7分間点滅するマーカー機能付き。後者を手で回した感触は「デデデデデデデッ」といったもので、はたしてコレでホントにスムーズに動くのかは実際にホイール組んで走らないと判りません。
街乗り自転車誌でときどき紹介されているYAKKAI。ひっくり返してみたところ帽体の穴はカマヘル程度、マットウな通気性は期待できず=ヘルメット日常化の妨げ「ツカエネェ!」。後頭部サポート機構の効果が如何程かが気になるところ、フツーの帽子ッぽさがウリなだけにアミダ被りを助長しなければいいのですが。
TiGのモールトンもどき・Titania LONDON、フレームは本家同様分割可能のようです。同社製車椅子はテュフ規格をクリアしていますし、本機のフレームは全て丸パイプを使っていましたので、いきなり割れるようなことは無いと思います、たぶん…やはり博士が生きているうちに黙って160万、なのでしょうか。
チタンフェチの皆さん、こんなLitespeed乗りたいですか?そりゃチューブを巻き込めばヘッド周りの剛性を稼げるのでしょう高剛性チタンは乗り味がアルミッぽくなるけど、繊細さもチタンのウリではなかったのか?見た目だけならXiconはまだ堪えられたが。見た目だけなら…「チリ辺りの工房で廉く作らせている」と聞いたことがあり、ブースも「魂を抜かれた」カーボンフレームばかりでした。LOUIS GARNEAUにしてもあの値段じゃ「お里が知れて」しまいますビードは大きくないが、Panasonicッぽいゴツゴツしたものだった。
来年開校予定の東京サイクルデザイン専門学校も。自転車を以って世に問うには自転車のことだけやっていたのではダメ、故により広範な分野の知識・技能が問われるのだと思いますそういった諸々もカリキュラムに盛り込まれる、よね?。日本の自転車環境を変える契機となるか?ならねェか?
…
クルマを効率よく転がすためにそれ以外の全てを犠牲にする、これを世間一般には交通「安全」と言います。「最近」自転車マナーがドーノ、といった議論をよく聞きますが、クルマがもたらす大量殺戮同様それらが登場して100年余り、本質は昔も今も全く変っていないのになぜ「最近」今日的現象扱いするのか?最近とはどのくらいの時間を指すのか?それはズバリ、日本国内のクルマ生産/販売台数が横ばいから減少に転じたここ数年間であります。減税や震災特需による微増は極めて特殊なケースで、既に飽和状態を超えた今クルマに進歩こそあれ拡大などあり得ません、早い話ヤッカミなんですよ。のた打ち回るクルマ業界は道路におけるチカラの優位性を守らんとメディアを動員し、剰え国家権力をも動かして自転車の、ひいては人が人であることの「ごくフツー」を破壊してきました死傷者が出た出ないに限らない、「こころ」をも破壊し尽くしたのだ…地震から立ち直りつつあるところへタイの洪水、バッシングは更に苛烈を極めるだろう。自転車の次は車椅子・電動カートかな、「クルマへ載せなきゃ外出させない」なんて言ってくんじゃねェの?。まだやる気かよ?常用速度域に応じたレーン整備を、とはフルサイズのクルマ以外を公道から排除する口実トヨタが言い出してきたあたり「意図」を感じるにされかねず、宇都宮方式で「自転車の権利が守られた」などと喜ぶは勘違いもいいとこです。「ルールが守られないのはルール自体に問題がある」「公道における諸問題はクルマを減らすことでしか解決出来ない」…私達は20世紀を、チカラの応酬に明け暮れた日々を終わらせなければならないのですよッ。→と思っていたらこんな話が出てきました。自転車も怯えず甘えず、フツーに車道左側端を往かせて戴きましょう「通ってイイんだな。そこの田舎トラック、もう幅寄せすんなよ!」。
更に気になったものを2つ、「固定ギア車で公道走ってケーサツに引っかかったヤツがいけないのであって、ブランドの責任ではない」と言いたげ確かにそうなんだがなGan Well。そして公式サイト上にもあるイメージポスター、人間を人間たらしめている前頭葉を守ってこそのヘルメット、したがってアミダかぶりは人間性の放棄そのものです。クルママネーに汚染されたメディアが自転車叩きに持ち出すのならまだしも、自転車業界がしかも展示会で、とはまさに自殺行為。ブームの裏で凋落はここまでキていたか ┐( ̄ヘ ̄)┌ との思いを禁じえませんでした。
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