JETbeam PA40
GENTOS LD-87の輝きに感激した日は遥か遠く、同等の構成を持つLEDライトは買う度に悉くスベッてきたような…CREE XM-Lを4AAで駆動する懐中電灯、私のはCool White版です。全長184mm、ヘッド最大径41.9mmΦ先端に向け緩やかにテーパーがついている、ボディー幅38.5/26mm、重量276.5g(LED LENSERアルカリ電池込・ストラップ別、いずれも実測)。カーボンボディーとはどうやらタイヤのように、カーボン微粉末を樹脂に混ぜて強度を高めているみたいです。
プッシュスイッチはテール、大きさ・重さを考えれば若干全長が延びてもネック側に欲しかった。押し切りでON/OFF、消灯中に半押しを繰り返す、或いは一定時間内に押し切りを繰り返すことで4段階調光Hiスタート・リジューム機能付き電池を抜いても保持される、と一度セッティングを決めたら基本イジらない人向け。カートリッジ式バッテリー・ホルダーはボディーシェルと別体、「あまりアテにならない」とかいう残量警告灯はホルダーに仕込まれ、半透明の小窓を通して見るようになっています。電池はアルカリ推奨、日本版取説には「注意しろ」とありますが一応Ni-MH可…気付いたことを、Fenix LD40だいぶ前に買って「パターン気に入らん」と部屋の隅に放り出していたと本機は兄弟です、間違いなく製造元同じですね。ヘッドを入れ換えればそれぞれで4段階調光可、本機へLD40用バッテリー・ホルダーを突っこむとMODE 1(出力最大)のシングル・アウトプットとなります、逆は構造上やらないでおきましょう。
それでは兄弟対決、両機とも電源はアルカリ・出力最大・壁面までの距離は約20cm。スムースリフ故中心照度はLD40が優り、飛距離も出ますが、本機は全体に光束量が上がったばかりでなく、足下~数mで使い易いパターンになりました。肉眼で感じるサイドスピルの照度差はこの画像程ではありません。OPの散らし加減はそこそこ、XM-LのホットSPOT中抜け(陰り)は「しょうがねェなァ、見逃してやるか」レベルに収まっています。中間帯の着色はTK41とほぼ一緒ながら本機のほうが目立ちます写ってません、ゴメンナサイ。公称最大468 ANSI lumenは「…、そうなのかァ」。
MODE 1で5・10・20m先「のような気がする」の路面を。パターン中心からの照度減衰が滑らかで路面が見易い反面ピークは鈍く、コレが最新鋭の明るさであるとは感じにくいかもしれません。マスキングするなりして水平より上向きの光を抑えれば自転車でもケッコウ使えると思います。視覚的飛距離感に欠け光軸のセッティングには鈍感、10m以遠はどこを狙っているのかさっぱり判りません。向けた先はパワー相応に明るいけど。
MODE 2も。公称ランタイム6時間は使用電池が不明のため参考程度、ただしFenix HP20・11のスペックを見るとXR-E(HP10)からXP-Gへの載せ換えで電池の持ちが改善されているようなので、「今回のはいいタマができたとマルゴーのニーチャンが言っとった」XM-Lでもそれなりに期待してイイ、のかな?あと自転車に括り付けるだけなら少々太くなっても真円ボディーで構わなかったんですけどね。「ヤジロベエが使える」と喜んだiTP A6の立場がかなり以上に危うくなりましたが、進歩ッてェのはそういうもんです。
矢作川OFF会で「私のTK41を見てアジア地域ではまだCR2・CR123Aといったリチウム電池があまり普及していないことからそちらの市場を意識したものでは。また3月の地震で単1・単3の品薄が発生した、タイプの異なる電池を(一定数)押さえておけば有利(安心だろう)」と聞き「へェ~」。ただ自転車乗りにとって電源の入手性&互換性は極めて重要なので、このテの製品は出続けて欲しいですね。XM-Lの性能いっぱい、というわけではないもののLD40から洗練度が上がり、「一家に1本」なライトになりました。他社が本機に対抗するには電池ホルダーをドラム化して全長を抑えるか、無段階調光を備える、といった切り口くらいしかないと思います。
TK41がOPリフだったら良かったのに。
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