いやァ~、遅くなっちゃいました!
月刊誌並みのタイムラグです。
去る5日のこと、無い時間をこじ開け行ってきました。出掛けに横殴りの雨に合羽を羽織り、すっかり汗臭くなってのビッグサイト入りと、いつもどおりのトホホ状態日本の気候は最低最悪だ!。今回はメカヲタなネタを中心に取り上げることにしましょう…場内撮影禁止とは何事だァ~あ~ッ!?
東和モータース販売の「タウンエース送快」。8人乗り同車種の改造機で、車椅子2台を含む最大7人(運転手別)或いはストレッチャー1台が「搭載」可、ハイエースやボンゴより小さく、取り回しのよさをアピールしていました。デイサービスはどれだけの人数を連れ込んだかで稼ぎが概ね決まりますので、「輸送」効率にこだわるのも自然ななりゆきかなァ。また日本各地でダウンサイジングが起きつつあるという自治体運営バスとしての需要も当て込んでいたりして。
こちらは自分で運転するヤツ、ショップライダージャパン・扱の「ショップライダー キャビン君」昨年も出展されていたそうだが不覚にも見落とした。屋根付ながら電動カートなので勿論免許不要。左右の扉はヒンジで開閉するだけでなく着脱も出来るそうな、こじんまりとした外観とは裏腹に乗り降りは案外場所を取ったりして。「クルマは無駄にデカくなり過ぎた」世に言う一般乗用車だってメッサーシュミットくらいで十分だと思います。

フランスベッドから来月発売予定の車椅子2機種。「SIDEWAY」の、一見6輪風のキャスターに注目。専用レバーを引き上げるとコイツと前のキャスターとで4輪になり主輪が浮く、シャワーチェアの如く全方位へ移動可。更に主輪ハブはパンテーラ張りのクイックリリースを有し、更にアームレストを跳ね上げればプッシュアップでの移乗を助けます。
「SAFETYオレンジ」は最近各社から出てきたブレーキ掛け忘れ防止機構付き、座面とハンドブレーキがリンクします。機構上両機とも重くなってしまうのは仕方ありませんいや、そこをナントカシテクレ。
松永製作所D-MAXのカーボン・ハイブリッド版「D-MAXエレメント」。このテの造作は1990年代後半からしばらくの間ロード自転車フレームで流行りました。リプレイスを考えてのことかは判りませんがチョコッとカーボンで軽くなるのかなァ?リンク先・フレームのリジッド化でクルマの積み下ろしが不便になるのをやたら気にした口上がチト笑えます。
今年印象に残ったのは「車椅子のアプローチのため」ベッド柵を受けるサイドフレームを途中で切った機種が全く出展されていなかったこと。アレは「挿す場が限定されるのでC2(完全に寝たきり)なのに転落防止のため柵を3つ使って拘束の書類を起こさねばならない」「(介助者が)サイドフレームの途切れた角に脚をブツケて痛い」「車椅子がつっかえる」と現場で酷評されていたんですよ。病院・施設向けレンタル機は分かりませんがサイドフレーム全通か画像のような格納式これとてピボットがよれると柵が抜けなくなることがあるのだばかりでした。

ギャッチベッドの背上げ/脚上げ/高さ調節が電動でなければもはや仕事にならないように、パワーアシストという概念・方法も徐々に現場へ浸透していくものなのだと思います。しかしながら人間本来の身体運用法を無視してひたすらチカラでカタをつけようとする、機械化・文明化で全てを解決出来ると盲進するとしたら20世紀の悪夢を繰り返すだけ。「職員が腰痛で休まなけりゃイイ」で直接処遇の質は改善されません。今でこそ人間の身体に纏わりついていますがコヤツが独りで歩き出すのは時間の問題?ただ本機のアクチュエーター(空気圧式人工筋肉)は油圧作動筒からちょっと進歩したかな、他分野でも応用がきくのではないでしょうか。
国立障害者リハビリテーションセンター研究所が出展していたNECの声かけロボット「PaPeRo」。まだプロトタイプで「高齢者が聴き取りやすい音域等々細部を吟味中」とのこと。「ひとりひとりの認知機能の変化に対応し、暮らしに欠かせない大切な情報を、分かりやすく確実に知らせてくれる画像にもあるパンフレットより。デスクワーカーらしい、現実味を欠いたエラソーな作文だ」そうですが、対象者の応答の中身返答は同じでも理解できて言っているか否か、応じる気があるか無いか。健常者だってアヤシイことが…は認識できンのか?苛立たないだけ人間よりはマシなのかも。人減らしの口実にされぬよう、介護職はスキルを磨くしかありませんね。
富士サポート「スワン安心マットレス」カットサンプル。指で押した感触は低反発ウレタンそっくり、継続的応力に対してゴムがどう戻ろうとするかは確かめる時間が無く残念。また硬軟2層の違いはあまりよく判りませんでした。「透湿性はある」とのことでしたが通気性は期待できませんねェ、やっぱ「ハッピーそよかぜ」でしょ。
CAPEのエアマット「AIR MASTER BIGCELL∞(Infinity)CR-550」コントロール・ユニット、ベッドのフットボードにこんなモノ掛けられると邪魔なんですよねェ。関節拘縮の進んだ方でも支持面積をより広く取れる3連圧力分布シフトや起き上がりを助ける急速加圧機能等々、高尚な制御をしているかに見えますが、「丸木橋の上に寝かされているような」感触そのものが変わるわけではありません。来年2月発売予定。

「病院・施設用ベッドも変りつつあるなァ」と感じたのはフランスベッド。ボトムの背上げとともに両サイドが雨樋状にせりあがり、体幹支持の出来ない方の倒れを防ぎます画像に見るとおり解除も可。キャスターロック/解除はフットボード下のペダルでいっぺんに出来キャスターは樹脂製だったのでロック中の地震や不用意な衝突での破損が心配。ホントはジャッキが欲しいけど、またそのフットボードからでも背上げ/脚上げ/高さ調節、更にコントロールボックスのキーロックも可能キーロック自体は以前からコントロールボックス裏にあった。画像取りそびれましたがコントロールボックスのスパイラル・ケーブルを受けるコネクターはヘッドボード左右両側に設けられており、病院のように頻繁にベッド移動があったりそのベッドを壁につける、といった場合コントロールボックスを差し出す向きを最適化、ケーブル長を有効に活かせます…まァ千歩譲ってこのくらいが最低ラインでしょ。
当院病棟の洗面台はいずれも車椅子がまともに突っ込めず、鏡も非常に高いところにあります。昨年のこと、病院機能評価機構のサーベイヤーヤクザの中のヤクザからこの点を指摘されたところ看護部長が「来年改修する」とハッタリかましてました、4年後が楽しみだ?画像はパナソニック電工「アクアハート洗面」新機種・XVAS2090101N。
同じくパナソニック電工のリハビリテーション・センター「デジタルミラー」プロトタイプ。鏡(モニター)に映った自身の姿と手本の動きを重ねるひところ流行った音ゲーを髣髴とさせることで運動効率を高めるだけでなく自らの動きをデータとして蓄積、成果を可視化できる関節可動域は「目安程度」と、というもの。昨今あちこちで言われだしている回復期リハビリなんかで使われる、のかな?来年のデリバリーを目指しているそうです。
パーティーグッズではありませんゾ!中村ブレイスの人工乳房「ビビファイ」・人工補正具「スキルナー」、ABC/NHK「映像の世紀 第2集・大量殺戮の完成」ラストシーンを思い出しました塩沢ときが「笑っていいとも」で自らの乳癌体験を語っていたのも。私がメガネ無しの生活など考えられないように、これらも使う方にとっては大切なもの。
これは初めて見ました、ルノン株式会社の「空気を洗う壁紙」。壁に貼るだけで各種有害物質を半永久的に吸着・分解するそうで、空気清浄機なんかが要らなくなるのがウリ。一般家庭は勿論のこと病院・施設でも引き合いが多いのだとか。私の部署は築十数年、壁紙もあちこちカビが生えてんだよなァ、トホホ。
「シルバー産業育成≒緩やかな累進強化で20世紀の内部留保をつつき出せ」巷は自立(支援)がドーノ、医療費抑制がコーノ、といった議論ばかり目に付きますが、看護必要度「手を出さずに済ませる根拠を書面で示せ」と背広組がウルサイのだにせよコストに反映できることであれば「どんどんしてあげちゃって」構わない、と思っちゃダメ?財を成した努力を否定する気は微塵もありませんし、公地公民制を復活させろなどと言うつもりもありません。しかしながら「国民皆保険はもう成り立たない」との声もあり、格差拡大を食い止めるために医療・福祉界からも世の中の金回りを良くする努力が必要になってきているのではないでしょうか?イマドキの30・40歳代が上から下から搾取されて干上がってしまうその前に…「これからはオハラショースケに倣って親の金を使いまくるのだ」と言い放った近藤等則(1989年)は先見の明があったよなァ!?。
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