「はやぶさ」式思考法
98k様がはやTを紹介して下さいました望遠鏡をいじくりまわす私のアホ面ものでそのアンサーなんぞを。
先日漸く私も買いました。川口教授が各地で講演を重ねた後の出版とあって内容はかなりこなれた、要点を提言化したものになっています。はやぶさプロジェクトの始まり、ミッションに当たり責任者として考えたこと、バックボーンとなった父親の存在昨年10月31日付朝日新聞「おやじのせなか」と概ね同じ、この日本でイノベーションを妨げているものetc.日本的病理を無碍に斬って捨てるのではなく、一定の理解を示した上で「これから」を語るところは教授の器というものでしょ…一通り読み終えた今、私にとってはやぶさは感動物語ではなくなってしまいましたね。もはや「すごかった」でとどまっているわけにはいかない、各々がはやぶさから何を学び、それぞれの場でどう活かしていくのか、明らかに次のステップへ移ったのを感じます。
天体探査も人・組織がやっていること、目標の違いこそあれそこで経るプロセスは他業種・日常生活においてもほぼ共通するのではないでしょうか。私は頭が悪いので許されるものならずっと鉄砲玉のままでいたい20代の頃「ひたすら取り組む」努力を怠ったせいもあるのですが、難事中の難事である「考え方を考える」を意識せずにおれなくなったのは歳のせいかなァ。ガキの頃今でも十分以上にガキだが漠然とイメージしていた、大人、或いは社会に対するある種の不信・抵抗感このテのご意見本にもずっとアレルギーがあったへの答えも幾つかが本書で活字化されていて、後は「実行するだけ」になってしまいました。ア~どうしよう!だから私は鉄砲…。
1センテンスが短く、どこからでも気軽に読めます。惜しむらくはその品薄、近所の本屋ではなかなかお目にかかれず4・5軒回った末取り寄せてもらいました。
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