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2011年2月23日 (水)

Terra Nova Tuff Bags

Mini_sd_429先日のHAL体験・見学会の前に御徒町のOD BOXで買いました、登山用オーバーグラブです。ミトン型ですので見た目は身体拘束のアレそのまんま。パールやOGKのMサイズの上からではブカブカなので本当はSサイズが欲しいところでしたが、惜しくも同店には既にM・Lしか無く…割高になることがあってもやはりアパレルは出始めを狙う可きですねェ。

Mini_sd_430Mini_sd_438_2「ウィンドブレークとは、こういうことさ」屋内であってもはめた瞬間からその違いが判ります♪縫い目には裏側からしかとシールを施し風をシャットアウト、Black Diamondのようなお粗末はありません。勿論GORE-TEXですので雨に降られてもOK→過信は禁物ですねェ、昨晩の雨で雨水が浸み込んできちゃいました(2月28日・追記)、外気温に対してはインナーグラブで調節できます。自転車用品メーカーからこういった製品が出てこないのは関係者が自転車に乗ってないから、でしょ。ドローコードのツマミがモゲ易いので引っ張るときは心を静め、努めて優しく…Mini_sd_437_2Mini_sd_436_2手指の動きが制限されてしまうのは身体拘束、ではなくミトンである手前避けられませんので、フーデッド・レバーやトリガーシフトの扱いには注意が要ります。フラットバー+グリップシフトであればさほど気にならないのでは。

購入早々寒波襲来、その実力を検証する機会に恵まれてしまいましたさぁ、身体拘…シツコい!。気温は3℃くらい?組み合わせたのはパールのプレミアムウインドスルー。中綿の無い1枚ッペラですので外気の冷たさは伝わってきます。しかしながら風をがっちり防いでくれますので「冷えてはくるなァ」は指の第1関節まで、あとはインナーの保温性次第でしょう。ネオプレンゴムヒィヒィ言っていた1年前はいったい何だったのでしょうか?

今冬はマジで電熱グラブが欲しくなった!が、以前書いた「目止めさえしっかりしていれば中綿云々」は間違っていませんでした。このヌクヌクをおぼえてしまいますと…やっぱ電熱グラブかなァもはやmontbellには戻れなくなりますよッ。

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2011年2月22日 (火)

montbell サイクル フットウォーマー ロング

Mini_sd_435Mini_sd_434ちょっと前に雑誌でも紹介されていましたね、昨年はやぶさ待ちに立ち寄った直営店で買いました。本品の縫製にはシールが無く、露出した靴のサイドから雨水が入る同じ理由で同・サイクル レインシューズカバーも却下ためミテクレとは裏腹に単なる寒さ除けにしかなりません。それでもちょっと見所があったので記事にしてみました。

Mini_sd_432止水ジッパーにすればいいのに…背面ジッパー全開状況をBBBと。幅広のフラップは間口を狭め、すぐ折れてしまうので邪魔なだけ。半ばヤケになって靴をネジ込んだらフラップが破け、縫製が綻びてしまいました、トホホ。爪先と踵で引っ掛けるデザインはロード用・LOOK/TIME型クリートの靴に向いていそうですが、私としては土踏まずでがっちりホールドして欲しいですね。ジッパー最上部のベルクロタブは安っぽく、見た目でかなり損をしていると思います。再帰性反射剤をドットプリントにしているのは生地の特性上イイ配慮です。

Mini_sd_433BBBが2ピースなのに対し本品は3ピースで、縫製(接合)ラインが最もストレスのかかる足首前面を避けているのが重要ポイント。画像の本品は約1ヶ月、BBBは約1年使用後、BBBもコストの問題こそありましょうがコレは十分検討に値しますよ。

冬型の気圧配置が崩れだすこの時季、雨と寒さ避けが兼用できないのは通勤でたいへん以上に問題で、年間通じても遮風効果だけのシューズカバーはごく一部の競技者以外需要が見込めない?中途半端なスペックはユーザーを混乱させるだけでしょ。

一緒にウインドストッパー サイクルグローブウインドストッパー インシューレーティッド サイクルグローブを買いましたがこちらは大失敗。縫い目から風が入りまくる本件については別記事を準備中ので商品名からして詐欺そのもの、「ウィンドトンネル」「ベンチレーテッド」と改める可きです!ビニールレザーはツルツル、低反発フォームパッドは長丁場で痛ソ~…程なくたんすの肥やしとなりました。

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2011年2月16日 (水)

ムサシノニ 「ハル」ガ キタ。

Mini_sd_424_2ふぅるぼっけぇきばぁ~んだっ、ここぉろわぁ~、よぉごぉれったぁゆっきぃのぉ~うえにおちてぇえ~っ、みちのぉはじぃの~ほぉ~っ、ごみとぉまじぃ~るぅ~っふ~~っ、ごみとぉまぁじるぅ~~…去る12日、FJC(福祉住環境コーディネーター協会)・主催の大和ハウス工業(サイバーダイン)自立動作支援ロボットスーツHAL体験・見学会へ、氷雨に苛まれつつ日本の気候は最低最悪だ東京は武蔵境病院まで行ってきました。展示会では2・3度見ていましたが実際に動かしてみるのは初めてのことです。

Mini_sd_426こやつがHAL、ベッド端座位の状態で装着、したがってADL自立度はB2あたりまでかなァ?会場で頒布された資料に「ユーザーがHALにむけ筋トレ云々」との事例が…ソレっていったい!?リンク先のノーガキにあるとおり生体電位(筋電)を心電図、或いはハートレートモニターで使うような電極で拾ってアクチュエーター(モーター)を動かしますが、そのためには予めソレを脚へ貼り付けておいてからズボンを履いて…ケッコウ面倒でしょ。私も電極を腕に貼ってもらい、自身の肘関節でHALの膝を曲げ伸ばししてみました、ホントに「ウィ~ン」ッて追従するんですよ。

Mini_sd_425「自然に支えてもらっている感じ」「数値ほどの重さ約12kgは感じない」…参加したうち代表3名が装着、立ち上がり~平地歩行~階段昇降を体験。電動アシストをかましても自転車に乗るための技術は同じであるように、本機にも多少の慣れが要り、それまでは「ASIMO歩き人間の動歩行は脚を踏み出すと同時に重心も外してしまうがASIMOはいきなりそこまではいけず、やむなく片脚に体重を乗せきってからもう片方を振り出している」になってしまうことが多い、とのこと。またひとたび使うとしばらくはそのイメージが身体に残るそうで、HAL無しであっても歩行が改善された事例紹介もありました。画像は営業さんがサブピボット左右方向に動くのフリクションを調整しているところ。リハビリ初期段階では固めておき、徐々に緩めて、といった使い方もできます。同院リハビリ室長さんは御自身が担当されている患者様の動きを再現?じっくり歩き込んでいました。20日に藤沢であったFJCタウンミーティングで画像の方と再会したところ「翌日変な筋肉痛になった。やはり慣れは必要なのかも」とのこと。これに対し福井・FJC理事は「私もいずれ試してみるつもり…パワーアシストの性格上無理矢理動かされるのだから当然。身体動作はバランス及び各関節の協調が大事。筋肉(力)へのアプローチは西洋的発想で、トレーニングでつけた筋肉が切れだした時が問題だ」。(2月22日・追記)

Mini_sd_427こちらはモニター、つまり1HAL1パソコンでセットのため、今のところリハビリ訓練室から遠出はできないようです。やはりここはiPhoneかDSでしょ!画面上で訓練モード、関節ごとのアシストレベル、可動域などを設定します。靴底に仕込んだ3対の床反力センサーで擬似的に重心足マークの間にある赤丸がソレを算出、アシストに反映させていますが「バランスを取るのはあくまでユーザー。リハビリ目的の機器なのでジャイロなどで積極介入はしない」。

会場で出た質疑応答は以下の通り憶えている限り
Q:防水性は?
A:水場には入れない。汗をかく程度なら大丈夫
Q:反跳膝には?
A:モーターでブレーキをかけられる(要設定)
Q:バッテリーはどのくらい持つ?
A:満充電で約2時間
Q:靴のフィッティングは?
A:対応可。ただしセンサー内蔵のHAL専用品となる
Q:使用料は?
A:レンタルで月額15万円
Q:電極貼り付けでアレルギー反応が起きたら?
A:ゲルを塗ってから貼り付けているが、他社製心電図機器などで使っている軟膏類でも可。そういったことも起こり得ることを御理解頂いたうえで提供している
Q:足首のピボットはスカスカ動いているだけ?
A:そのとおり。開発当初はダンピングも検討したが、コストとの兼ね合いから2軸のみの制御にとどまっている

Mini_sd_423HALには一般作業用の腕バージョンもありもはや74式強化装甲服!、そちらは昨年の上海万博にも出展されたとのこと。「今年のH.C.R.には持ってくるか」と訊いたところ「まだ開発中だが…サイバーダインは独自に打つ発表会には出しているようだ」、楽しみですねェ~。以前もチョコッと書きましたがアクチュエーターを装具のXベルトのように配し、リニアに伸縮させればよりスマートになると思いますよ。

先日職場で本会の話をしたところ同僚が「寝たきりが歩きだすんじゃないか!?」。確かにプログラムをちょっといじっておけば経管栄養の患者様がそこここでスタスタと…うヘッ、オソロシイ!「あくまでユーザーの『歩きたい』意思が大事。動こうとしない人を無理矢理、とはいかない」と言ってはいました欧米流個人主義がどこまで日本に根付くかなァが、元・皇国臣民&全共闘世代がソレで我慢できるとは思えません、とは考え過ぎでしょうか?またおよそ在宅で使える代物ではなく、眼鏡や杖、コルセットといった「特別でないモノ」になるには更なる熟成を待たねばなりません。ともあれ、良きにつけ悪しきにつけSFの世界が一歩現実に近づいたワケですね。

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2011年2月 8日 (火)

BBB BBS-84 POWERSTOP

Mini_sd_422Axiom SG再納車から2年あまり、日々の通勤でAvid ROUNDAGON ROTOR絶版にすっかり段がついてしまったことから「パッドも耗っちゃったし、そろそろ新しいのを」…特に機種を指定しませんでしたがショップのオヤジが選んでくれたのがコレ-85・-86は基本大きさの違いだけ、-90はシマノ用。同時にパッドもBBS-41へ換装しました気に入らんなァ、ライニング調整がAvid純正と同じにならない

最近はワイヤ引き用ディスクローターも耐フェード性重視か、スカスカなデザインが増えてきたように感じられます造形的好みはTEKTROだが入手難が、その中にあって本機は些かオールドファッション。もっともそこいらをチョロチョロ走っているぶんにはパッド当たり面の広いモノがベターなのでしょうけど。使いだして程なく錆びてしまった鉄のAvidに対し本機はステンレスですので普段乗り向けそれでもチト錆びが…。ただし精度はイマイチ、振れがあるKINGだとすぐ判ってしまうのでシビアなコントロール性を求める御仁には奨められません。

ア~、キャリパーも換えたくなってきたなァ~!もっとカッコヨクて使い易いのがあったら教えて下さい。

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2011年2月 1日 (火)

B29を迎撃せよ 幻の戦闘機・震電

98k様に触発され私も…昨年暮れ、神田で買ってきました。

Mini_sd_421「B29を迎撃せよ 幻の戦闘機・震電」は、福岡のNHK九州放送局1985年放映のドキュメンタリー番組をソフト化したものです。その近未来的フォルムで今日もなおヒコーキマニアの間では名高い局地戦闘機「震電」開発秘史及びプロジェクトの中心人物だった鶴野氏へのインタビューを軸にWWⅡ敗戦前後の地元を追う内容で、疎開先での泊り込みの模様など人々の息遣いも伝わってきます。氏の「40年も経ったら怨讐もどこかへ消えてしまった、ハッハッハ」と語る様はイナカの法事か庚申か!?といった風情^^;ではありますが、人々にとって戦争が熱病に魘されているかのようのものではなかったかと思わせるものがあります。想像するにあの感覚、いわゆる「元・小国民」イマドキの60・70歳代とは微妙に異なるものではないでしょうか?あとドウデモエェことですが番組に登場する本機スケールモデルたぶんハセガワ1/48は脚が曲がって付いており、オマケに機首に重りを入れなかったらしく尻もちをついたままだったのがちょっと笑えます。

「通常の飛行機の後部胴体はただの空洞になっているが、あれはどうしてもそうせざるを得ないもの」「他社は現用機で手一杯だった(本編より・要旨)」…震電があのカタチになったのは高性能化もさることながら生産性≒戦略物資節減が重大なテーマだったからではないかと思います。通常の空力配置・エアライン型の尾翼は単にバランスをとるためのものであるのに対し、先尾翼(カナード)は自身で揚力を発生できることから主翼、ひいては機体を小さく作れますさほどでもなかったが。当然エンジンが同じでもプロペラ効率向上これまたさほどでもなかったがと相まって高速化が可能♪ときますので、新規のエンジン開発が思うに任せなかったと言いつつも本機には最新鋭、つまりロクな運用実績の無かった三菱・ハ43が搭載された当時の日本にとって極めて魅力的だったと言えましょう九州飛行機でうまくいけば他社でも、との目論見が軍にあったかは想像でしかない。更に前脚は景雲(空技廠)、主脚は彩雲(中島)のソレをそれぞれ流用していましたので九州飛行機としては自前のラインを設けずに済むのも大きなメリットでした…機体後端でプロペラを回すのには幾多の技術的困難が横たわってはいましたが。

ポツダム宣言受諾発表を受け軍は保有機爆砕を指示しましたが本機はどうやら解体処分、バラバラにしただけだったのは初めて知りました。アメリカは性能検証のため再度組立てさせたそうで、今日流布している本機の写真はいずれもその時のものみたいですキャノピーにガラスがはまっていない・垂直尾翼が凹んでいる等々、試験飛行当時の状態ではない

フツーにNHKの番組ながら設計図面の一部や試験飛行の記録映画といった貴重な資料も登場、ファン必見です。

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