ポジショニング講座
20・21日と、県介護実習・普及センターで催されたポジショニング講座へ行ってきました20日は同じ総合福祉会館で内で髙口ゼミもやっていた。ポジショニングというと私はどうも重症度の高い、関節拘縮の著明な患者様にするイメージが強く、前夜に「Expert Nurse」バックナンバーを開き「ホントはここまでやらなきゃなァ、ウチはクッション少な過ぎるよなァ…」。
講師は日本で唯一のインストラクターという理学療法士・伊藤亮子さん。1日目は現場でどういった問題が起きているかを見直した上で対象者の生活全体を見越した各職種の関わり方、身体の構造・各部位の重さ・動きとそれぞれのつながりかた、またそこにかかる重力との関係を再確認、そこから体位ごとに起きる拘縮・変形のプロセスの基本的理解等々。2日目は前日のおさらいに続いて実際にベッド上で仰臥位・側臥位における身体各部位への重さのかかりかた、マットレスへかかる体圧分布を実際に体験したうえで、ケースに応じたクッションの使い方を実習…。
私を含め皆さん理解が深まったどころか解らないことが増えた様子大きな進歩ですで、時間枠をオーバーして「筋緊張の高い方には?」などと言った質問が飛んでいました。一見「どうすれば…」が繰り返されているようでも単なるクッションの挟み方から対象者の生活全般、関わり方の今後に話が進んでいったのは横で聞いていてイイ傾向だと思いました。また「ヘビ」と呼ばれる長ァ~いクッションは様々な使い方が出来、寝ていて快適だったのでそのまま持って帰りたくなりましたよ身体全体で受け止められ、力が逃げにくい…驚くほど高価なのダ。
ウチの部署では体幹こそ左右側臥位30°をやっているように見えるものの手足に対しては「宙ぶらりん」同然で、重さを受け止める先が無いまま拘縮を助長させてしまっていたことに気付き反省させられること仕切り寝るのも難行苦行だったとは!。そして理学療法士達がそこで何を判断しているのかをちょっとでも覗けたのは収穫でした。静岡大学短期大学部内に研究会があるそうで、セミナー単発ではなかなか身につかないこと故、機会を作って出掛けてみたいものです。
まずは機材庫に積んであるウレタンの切れ端を引っぱり出してみましょうか、使われないまま遊んでいるのは職員が無知をひけらかしていることでもありますので。
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