« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月22日 (土)

ポジショニング講座

20・21日と、県介護実習・普及センターで催されたポジショニング講座へ行ってきました20日は同じ総合福祉会館で内で髙口ゼミもやっていた。ポジショニングというと私はどうも重症度の高い、関節拘縮の著明な患者様にするイメージが強く、前夜に「Expert Nurse」バックナンバーを開き「ホントはここまでやらなきゃなァ、ウチはクッション少な過ぎるよなァ…」。

Mini_sd_420講師は日本で唯一のインストラクターという理学療法士・伊藤亮子さん。1日目は現場でどういった問題が起きているかを見直した上で対象者の生活全体を見越した各職種の関わり方、身体の構造・各部位の重さ・動きとそれぞれのつながりかた、またそこにかかる重力との関係を再確認、そこから体位ごとに起きる拘縮・変形のプロセスの基本的理解等々。2日目は前日のおさらいに続いて実際にベッド上で仰臥位・側臥位における身体各部位への重さのかかりかた、マットレスへかかる体圧分布を実際に体験したうえで、ケースに応じたクッションの使い方を実習…。

私を含め皆さん理解が深まったどころか解らないことが増えた様子大きな進歩ですで、時間枠をオーバーして「筋緊張の高い方には?」などと言った質問が飛んでいました。Mini_sd_419一見「どうすれば…」が繰り返されているようでも単なるクッションの挟み方から対象者の生活全般、関わり方の今後に話が進んでいったのは横で聞いていてイイ傾向だと思いました。また「ヘビ」と呼ばれる長ァ~いクッションは様々な使い方が出来、寝ていて快適だったのでそのまま持って帰りたくなりましたよ身体全体で受け止められ、力が逃げにくい…驚くほど高価なのダ

ウチの部署では体幹こそ左右側臥位30°をやっているように見えるものの手足に対しては「宙ぶらりん」同然で、重さを受け止める先が無いまま拘縮を助長させてしまっていたことに気付き反省させられること仕切り寝るのも難行苦行だったとは!。そして理学療法士達がそこで何を判断しているのかをちょっとでも覗けたのは収穫でした。静岡大学短期大学部内に研究会があるそうで、セミナー単発ではなかなか身につかないこと故、機会を作って出掛けてみたいものです。

まずは機材庫に積んであるウレタンの切れ端を引っぱり出してみましょうか、使われないまま遊んでいるのは職員が無知をひけらかしていることでもありますので。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年1月15日 (土)

6施設合同 介助技術セミナー

去る11日、大井川福祉センターほほえみで催された複数事業所連携事業セミナーへ行ってきましたK副主任、ローテ調整アリガトね。発表するや否や申し込みが殺到、受付担当は1ヶ月ほど前「人数調整が要るかも」とボヤイていました…ニチイ学館のチカラですねェ~。

Mini_sd_418講師を務めるは知る人ぞ知る人間考学研究所の岡田慎一郎氏、受講は約1年ぶりです運営元締めを請け負った某施設は誰一人として氏のことを知らなかった!ので私が事前に説明することに…。前半は「古武術は決して魔術ではない」と古武術や格技、はたまたおじいちゃん・おばあちゃんの野良仕事の動きを通じて技術の手前にある身体運用の見直し。人間の立位保持で最も重要なのは股関節の動きだが、座敷の正座から椅子に腰掛けることがメインになった現代人のソレは危機的状況にあるそうな。併せて前回もやった肩甲骨を開く等々の動きや掌側と甲側とで出せる力の違いを体験したり、と意識してより多くの関節・筋肉を動員して負荷を減らしていくヒントの1つが古武術にあった、というお話勿論コレは介助動作に限らず日常生活全般で活かせる、とも。後半は受講者から個々の事例について質問を受けながらそれぞれについて有効なアプローチを探っていきました。「どんなものか見に来た」ゆうゆうの佐藤・安藤OTは持ち帰って活かせるものがあるか、真剣且つクールな眼差しを投げかけていましたよ。

本会は就職ガイダンスも兼ねていましたが「全く応募が無かった」とのこと、企画サイドとしてはアテが外れて残念だったようです。御家族の介護をされている方と仕事にしている人とでは身体運用・介助技術、ひいては関わり続ける困難さへの考え方・感じ方に違いがあるのかもしれませんね。

自戒の念を込めて…この際ですからついでに書いちゃいますと、イナカ介護の枕詞は「因循姑息」「蜀犬日に吠え呉牛月に喘ぐ解らない貴方は辞書を引こう」今後も現場で戦う気があるのなら青山・岡田・福部3氏の介助技術ぐらいはきちんと身につける可きです。それとも「もう腰痛いからケアマネ」になりますか?

更に、無慈悲ではありますが介護福祉士学科試験を間近に控えた同僚を応援する気にはなかなかなれません。なぜならMini_sd_416資格が仕事の質を担保するものではないことに多くの人が、そして私も気付いてしまったから、です名称独占資格ですしねェ、そりゃ非現実的なまでの講習期間を設けようとするわけだ。現場の疲弊は彼(女)等の責任ばかりではないにせよ介護福祉士が世間から「ソンナモノ」と見られるのは、適性を欠いているとはいえ「そこを何とか出来ないか」と世界の端っこに食いついている私にとって堪え難い屈辱なのですよ診療報酬が法律で決まっている以上、有資格者が増えるのはそのままテメェの分け前が減ることでもある

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年1月10日 (月)

YMAHA PAS CITY-S/Panasonic Off Time(電動自転車災害)

やたらタバコ臭く、酒臭く、オバサンとガキ性別・年齢不問が喚き散らす正月休みがようやく終わりました…皆様如何お過ごしでしょうか。

Mini_sd_382昨秋のこと、総務のバカ共が「災害時の移動用に」と電動自転車を3台(コレコレ)購入、院内報で誇らしげに宣伝していました。「無意味」と斬って捨てるつもりはありません、私も電動自転車とダイハツミゼットの中間形があったら乗ってもイイかな、と思っていた矢先でしたので。しかしながら「見るからに自転車乗りたくないヤツが選んだとしか言いようがありませんなァ」そのスペックのどこが問題なのか、例によって不徹底検証してみましょう…

  • KERSは?気になるのは航続距離。総務のKは「40km走れる」と胸を張っていた周辺は概ね平坦路なので新規定ほど短くはならないだろうが、「1kmごとの一時停止」はあまりにも非現実的。冬場のパフォーマンスダウンも見逃せないが、出掛け先で乗り捨ては有得ない以上「戻ってくる」のが大前提。したがって行動半径(バッテリーがもつの)はどんなに長くてもその1/3と見積もらねばならない。当院には非常用電源設備があるので停電時も充電は可能だが、その電気は本来院内のために使う可きもの燃料は2時間半しか持たないときている。道端にコンセントは無く、将来普及するであろう電気自動車用バッテリー・ステーションとの連携は…その頃にはモデルチェンジしてるでしょ。つまり効率はともかく、自力で充電できる仕掛けが無いと災害時こそ存在意義が危うくなる
  • フツーの空気チューブですよ!系列他施設へ異動したBコイツもおバカな事務だがは阪神淡路大震災被災地へ赴いた経験があり、「普通のタイヤでは怖くて走れなかった」と述懐していた。災害用を謳うなら重くなってもウレタンポリマーかゲルにすべき。それでなくてもオバサンとイナカモノは空気圧の管理すらまともに出来ないのよッ!重いのでなおさら頻繁にチェックが必要だ。なおウチの事務は病棟の車椅子に使う空気入れ1つ買ってくれない
  • なんでライトの電源をバッテリーから引くの?バッテリーがドロップすればただの重い自転車になるわけだが、その際ライトの電源が独立していないと日が暮れたらアウト、を意味する。メーカーはペダリングの軽さを強調しているが、それは皆が安物のダイナモしか知らないから。なぜかテールランプは太陽電池パネル付のPanasonic製だ
  • 重いゾ、アルミフレーム!「アルミはオバチャリユースに向かない」が私の持論。また近頃気になるのは生産を委託している中国の工場の中には薄肉アルミチューブの溶接技術が無いところもあり、BAA規格をクリアすべくやたらブ厚いチューブで組んでいるフレームが時々見受けられる接合強度が如何程かは不明こと。Panasonic Off Timeの自重は19.1kg、設計上の乗員体重はたったの65kg!いずれも公称値自身のバッテリーを運ぶだけでいっぱいいっぱいなワケだ。分割構造が仇にもなっているのは言うに及ばずメタボ対策をどうこう言うなら電アシなど要らん!

…さて、ここで皆さんにクイズ。
①現在本機はどう運用されているか?

②なぜタイトルが「災害用自転車」でなく「自転車災害」なのか?

答え:
①医事課がレセプトがらみで残業するとき隣のスーパーへ弁当を買いに行く
^^;…彼(女)等の名誉のためにフォローしますと、事務局が目下移転工事中なので双方の連絡に使うことも
②私の自転車を停めるところが無いじゃないのッ!!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年1月 1日 (土)

ZebraLight SC51

けいじゅずいしゅん!!
旧年中はFPA(S) Laboratoryへのご愛顧、真に有難う御座いました。本年もワケワカラナイことをクドクド書いていく所存ですのでよろしければお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m

Mini_sd_395Mini_sd_402monozof様に触発され私も買ってしまったのがコレ、なかなかUP出来ずに年を越してしまいました…SC50の記事で「XP-G云々」と書いたら実はあったのね、です。同機現行モデルはマイナーチェンジを経て「+」が付いたとは基本LEDとその明るさの違いだけですので点けた感じだけサラッと…

…のつもりでしたが中身がチョコッと見直されていますので、ココでも一応書いておきましょう。操作法で変わったのはHiが2段階になったのと、タクティカル・ライトとして使う調光メニューッてことですよねが追加され、これに伴い点滅も普段使わないところにしまわれたダブルクリック6回だなんてフツーやるかよこと、それぞれ選んだほうを記憶します。またLi-ion 14500は使えなくなりましたが、アルカリで190lumen(PLJ実測値)出せますので問題にならない?前作同様電池を入れてテールキャップを締め切るとLEDが一瞬光り、「システム起動!」と言ってるみたいでちょっぴり萌えます♪

Mini_sd_400XP-G搭載機は何れも飛びの甘さからスベッてばかりですので本機発注も些か躊躇しました…画像はSC50・本機・同じXP-G+1AAのDefender Infinityとの比較。各機とも出力最大・電源はeneloop、壁面までの距離は約20cm。その気になるXP-G特有の中抜け(黄色いシミ)はホットSPOTが金環食になったように大きく、あたかもダークスポットでないかのように誤魔化した感じ…ウ~ン、美しいとは言えませんが使えないわけでもありません、ッてことにしておきましょうか。夜勤ではHi2にしておけばランタイムを気にせず点けてまわれるでしょう。リフが浅いのかサイドスピルは気持ち広め。

Mini_sd_396Mini_sd_397Mini_sd_3985・10・20m「くらい」先の路面をHi1で。フツーにXP-G、力はあっても視覚的飛距離感に乏しく、例によって10m以遠ではどこを狙っているのかよく判りませんでした。

Mini_sd_399続いて前輪ハブ軸から5m「くらい」。こちらも他のXP-G単発機とほとんど区別が付きません。1AAであることを考えればイイ明るさではありますが。

私が発注した後に大幅値下げ、チョ~トホホ!。個人的主観に於いてXP-Gはターボヘッドをカマすかレンズの曲率をよほど吟味でもしない限り、手元でボワッとするだけのLEDで終わってしまいそうです。明るいのにつまらんのォ。

| | コメント (11) | トラックバック (0)

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »