去る17日、「お帰り『はやぶさ』帰還カプセル特別展示in浜松」へ行ってきました。朝一で行くつもりが見事に寝坊、アクトシティ入りしたのは14時過ぎ…立看板に影が落ちて正しくは「日が差し込んで」いるのはそういう時間だったということです。
帰還から早半年、カプセル展示は既にあちこちで催されたから?それとも静岡県民の多くは既に忘れているから?行列こそできてはいましたがさほど待たされることもなく相模原からすれば「すぐ」同然。並びながらJAXAのダイジェスト・ムービーやプラネタリウムの予告編(浜松科学館でリバイバル投影をやっていた)も見物できたので退屈しなかった展示スペースに入ることが出来ました。今回はカプセルのカッタウェイモデルが加わり、諸機器がそれぞれどう組み合わさっていたかが解るようになっていてちょっぴり「進化」が。^^ 場内整理にあたっていた浜松科学館職員に「5ヶ月振りの再会です」と声をかけたところ「5ヶ月というと…相模原ですね。私も3時間並びました」、みんなあの蒸し暑い中よく頑張りましたよねェ~。
このほか場内には実物大ハリボテ記念写真にぴったりや一連のミッションを紹介するパネルがぐるりと貼り出されていましたweb上で何度も見ているのでそれらはサラッと流し…あかつき(PLANET-C)の近況報告展示も。目新しかったのは地元・浜松ホトニクスが出展していた近赤外分光器用InGaAsイメージセンサーと蛍光X線スペクトロメーター用CCDイメージセンサー、コレ見るだけでも本展に行く価値は十分にありましたよ。
例によってグッズ販売ブースもありましたので私も買ってしまいました。もう書店に並んでいるのかな?川口教授の自著「はやぶさ、そうまでして君は」の初版発行は12月24日とあり、ちょっぴり得した気分。内容は責任者らしい包括的且つ平易なもので、プロジェクトが大団円を迎えているせいもあってか極めてクールにまとめ上げられていました。画像ではチョコッと顔を出しているだけで見づらいけどクリアファイルは何枚あっても使い道がありますからねと言いつつやっぱりそのまま保存。的川氏のKU-MAからハローキティとの合体グッズが登場していたのには驚かされました。「はやぶさ展 始まる」とあるのは展示スペース入口で頒布されていた特別版(号外)。紙名を伏せているのは5月にあった、あかつき(PLANET-C)に相乗りした小型衛星群に係る偏向報道時代錯誤も甚だしい!この田舎新聞め!!への私の仕返し。
私も気が済んだのでしょうか、そそくさと会場を後にし、地元へ戻ってきてしまいました。「2」の開発遅延が非常に気になる今日この頃、矢継ぎ早に手を打たねば世界に遅れをとってしまいます。
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「言いたいことは明日言え」と思っているうちに発売からだいぶ日が経ってしまいました。私は子供の頃から読書感想文が大の苦手でして。
祭りは終わりました、いよいよ本番です。
単に拾って還ってくるから一歩進んで資源採掘や人類入植の可能性といった、より現実的テーマが見えてきました、とは表現が飛躍しているでしょうか。
現在書店に並んでいる月刊天文ガイド2011年2月号(以下「天ガ」)で漸く本格始動なったはやぶさ2の特集記事が組まれています。はやぶさは後継ミッションに向けた技術立証という大きな目的もあり、一連の流れからすれば今ここで2を取り上げるのは「当然のこと」ではありますが…天ガはかつてハレー彗星報道で「一番騒いだのはオタクですよ」と後ろ指を指された過去があり天ガもソレを認めていた、「轍を踏むまい」反省があったかはともかく帰還前後は星ナビに騒がせておいてそちらが静かになったと見るや訳知り顔で「錦の御旗はこっちのもんだ」とはじゃんけんの後出し・大人のズルさを感じずにはおれませんでしたッて、私もガキですねェ。「根暗な天文少年もケツがかゆくてしょうがなかったらしいよ」と笑われても言い訳など出来ないことでしょう、本記事書いてる私からしてそうですから!
文面から読み取れるのは「取り敢えず出来さえすればOKがアマならその質を問うのがプロ」とでも申しましょうか。確かにどんな形であれサンプルリターンに成功、歴史は作りましたし世の喝采も浴びました。しかしながらあんな形、即ち結果オーライだったことにプロジェクトチームには忸怩たる思いがあったに違いありません、いくら「ほとんど開き直り(川口教授)」で始めたとはいえそこは国家事業、私達の税金が使われていますからね。
「読者の利益が必ずしも世のため・人のためになるとは限らない1986年8月号臨時増刊『STAR★WATCHING』より・要旨」と天ガは言いますが、商売で雑誌書いているのなら3~4年後とされる打ち上げへ向けヴォルテージを守るため何らかのふくらし粉・ミーハー層を緩やかに引っ張っていく手立てはアリではないでしょうかソレはアストロアーツがやればいい、と?「感じ方」は人それぞれにあるのだ。真剣に事実を伝えようとする余り、ともすれば「冷や水を浴びせられた」と取られかねない表現も目に付き、「果たしてソレが中立なのか」との思いを禁じ得ませんでした。雑誌とて外野であることに変わりはありませんし、昭和機械ベッタリの天ガこの点は業界から怨嗟の声が上がっていたが「報道とは」などときけた口なのか、お互いテメェの足下をよく見直しておく可きでは。
まァともかく、民兵達を全て片付けてしまった様に驚くプーチンに「さっさとずらかろうゼ」とバックレストを蹴飛ばしたキレネンコの気持ちが少しだけ解ったような気がしました。既出の内容が殆どですがファンなら目を通しておくことをオススメします。(2011年1月17日・追記)
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