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2010年10月 3日 (日)

第37回 国際福祉機器展 H.C.R.2010見てある記

Mini_sd_322Mini_sd_304初日に夜勤明けの強行軍で今年も行ってきました。仕事で使いそうな福祉・介護用具は他所でびっちり見ておきましたので今回はオトコノコが好きそうなネタをを中心に紹介しましょう。

Mini_sd_312今仙技術研究所の義足群。パラリンピックでも活躍した「LAPOC SPORTS 侍」や低~中活動者日常用、ッてことでいいのかな向けマルチリンク式膝継手「SwanSR SUNTOURのシートポストみたい」etc. 膝のダンピング機構は各社から様々なデザインが提案されており、興味を惹かれます…人の動きってホント複雑だよなァ。

Mini_sd_307Mini_sd_302W.レイニーを乗せてみたい!本展でパラリラパラリラだったのがワイディーエスのホイールチェアビークル「S-01・S-01R」。どうやって車椅子を係留するのやら?と思ったらフェンダーステーがホイールを押さえるように出来ていました。健常者も思わず欲しくなるでしょ!?ヘルメットは「装着推奨」とありますが被らないことはまず有得ません。

Mini_sd_311発表から1年、コレが遂に日本上陸を果たしたパンテーラX。社長自ら「車椅子界のフェラーリ」と言い放つパーフェクトなまでにF1マシンの世界だフルカーボンのフレームは単体で2.1kg、画像の装備状態でも6kgちょい座っただけでその異次元な軽さが判る、指1本で持ち上がります!手にして思わず笑っちゃいました。その代わり軽量化のためキャスターは極小化段差越えは全てリフトUPね、バックレストの調節機構も必要最小限、と割り切った部分も見受けられました。Mini_sd_310Mini_sd_309デモ機のブレーキは同社のU2 Lightと共通ですが営業さん曰く「実は暫定仕様。ここもカーボン製を準備中」とのこと…欲しくなっちゃうなァ。このほか初めて見たのは標準型ブレーキにワイヤーとダイヤルを組み合わせたアジャスター。「タイヤの空気圧が落ちてから効きが強くなるよう調整した場合、空気を入れる前にダイヤルを戻しておかないとワイヤーが切れる恐れがある」と。私からは「どっちに回すと効きがどうなるか判るようマークが欲しい」と申し入れておきました…長時間入り浸っていたにもかかわらず丁寧な対応真に有難う御座いました。

Mini_sd_305Mini_sd_306_2カーボンブームは自転車だけではなかった!ニッシン・扱のCOLOURS Vortexもバリバリのマッシィ~ン。フルカーボンかと思いきや座面下には座幅調節機構を持つアルミ製パンタグラフが。ホイールはコンポジットながらテンションスポークを併用。ブレーキはタイヤを押さえるのではなくハブにピンを突っ込む、これまた他では見られないもの黒いケーブルの先にあるボタンをポチッと押すのだ。つまりピンが刺さる位相でしかホイールが止まらないわけで、Mini_sd_320ベッドや便器へのアプローチ等微妙な位置決めを要する場面では「???」同社のカーボン製杖も出展されていてこれまた激軽だった。OXエンジニアリングもカーボン化したUPグレードパーツを続々発表…だからさァ、ブツケたらオシマイなんだってば。

Mini_sd_308独オットーボックのモジュール型車椅子「Motus」。画像はレッグサポートを内側へ畳もうとしているところ、パンテーラS2 swing同様青山式スーパートランスの動きを妨げません外開き型は畳みながらアプローチをかける必要があり、且つぴったりつけるには結局外さなくてはならない。ちょっと大袈裟なデザインのトリガーは「座っている方が操作するのに合わせてあるので介助者には使いにくいかも」とは営業さんの言。フレームにはいたるところにネジ穴が開けられ、きめ細かな調整が可能。コレもまた溶接の治具を1種類で済ませる工夫なんでしょうねェ、不良在庫抱えたくないのはメーカーは勿論、ディーラー・レンタル業者にとっても切実な問題ですから。

Mini_sd_313神奈川工科大学が出展していた手指のパワーアシストシステム。左手薄い手袋のほうの動きをセンサーで拾うことでベローズ型アクチュエーターが右手の動きを助ける、というもので3年前本Blogでも紹介した介護力士士用パワードスーツの「副産物」と。バッテリーと空気ポンプは一応持ち運べるみたい。現状では両手を一度に動かすことは出来ませんがHAL本展にも登場していたの技術を組み合わせれば片手完結はもとより全身のシステム一元化も時間の問題でしょう。

Mini_sd_314ヤター、遂にゲット!\(^o^)/4月のバリアフリーで「9月くらい」と聞いて以来指折り数え待っていました、ハッピーおがわの高反発インソール「AIRY」。サイズは28cmまでカバー小サイズは絶版?、表に生地が追加された勿論両面使用可のが変更点。しかも会場特価2,000円ポッキリ♪後日レビューを書くことにしましょう。Panasonicが出展していた各種マットレスや車椅子用クッションにしても高反発タイプの感触が最も自然でした。

Mini_sd_318Mini_sd_319そのPanasonicのブースにあった、アクティブリンクのハイブリッド訓練機「リアライブ」。運動方向とは逆の筋肉に電気刺激を加えることで負荷をかける、というもの。もともと宇宙飛行士のトレーニング用に開発された確かに無重力下じゃサンドバッグやダンベルは役に立たんそうですが今後はリハビリ分野への進出を狙っているのだとか。サンドバッグやゴムバンドのコストパフォーマンスに対抗できるか、がポイント?

Mini_sd_301保険適用を受けいろいろ出てきました、アズワンの車椅子用離床センサー。同居家族様の止むに止まれぬ要望から開発されたのでしょうが、コレが病院・施設ですと「力ずくで座らせきり」にするものに化けること必至。画像中・水色のはメッシュタイプの抑制帯なのですが通院やデイサービスの送迎でクルマに乗る際使うもの、最初から縛るつもりならセンサーなんか要らないんじゃないの?因みに本品が掲載されているカタログ表紙に書かれたコピーは「心をつなぐ、笑顔でつながる。」。

Mini_sd_317一方こちらは飛翔の同じく車椅子用エアクッション「ピアリズムⅡ」。気室が左右に分かれており、専用ポンプで圧を個別にかけることで片麻痺や関節拘縮などでどうしても左右対称にならない方の座位保持を可能にするのがウリ。フワフワしてまうので機能を損なわない範囲で空気圧を最小にすれば落ち着くのかな?気室をもっと細かく分割するとイイかもしれません。

Mini_sd_303バリアフリーにも出ていたそうですが気付きませんでした、のスマートサポートの介護力士士用パワードスーツ「スマートスーツ・ライト」。デザインは石屋のバンドにちょっと似ていて、もともとモーターが付いていたところをゴムバンドに置き換えたそうな。背広を着たオヤジが「介護で腰を痛める人が多いので負担軽減にも」などと言ってきた嘘ではないがので「力でカタをつけようとしている間は絶対に解決できませんよッ」と言い返したら逃げていきました。

Mini_sd_321パンフ画像でゴメンナサイ、カナミックネットワークの介護事業総合管理ASPサービス「TRITRUS」。「セキュリティーの都合上まだクローズドにも需要はあるが、今後は間違いなくオンラインが標準となる」と営業さんは力説していました入力フォーマットのデザインだって重要だゾ。認定調査やモニタリングでケアマネが聞き取りしながらiPadをピッピッとやるだけでケアプランの骨子が出来る、ぐらいのことはやってイイ筈。全く以ってゴモットモな話で、如何に紙へ落とさずに済ませるかが事務手続き簡素化のキモ。PDFデータをプリントアウトさせ、諸事項を手書きの上FAXで送る、なんてトコはまだまだありまして、「事務方はいつもクッダラネェことで遊んでやがる」と思っていました聞こえたか、静岡県介護支援専門員連絡協議会!

Mini_sd_316ライトマニアの皆さん、要介護状態になったら玄関にこんな式台は如何でしょう、ユーバ産業の「LEDステップ」。手前1mから作動するセンサーライトが仕込まれているもとは弱視の方向けもので、電源は4AA。1段タイプと2段タイプに大別され、蹴上げは1段タイプが125mm・155~215mm、2段タイプなら110mmから選べます。かまちには滑り止めつき洗浄・交換可。勿論住宅改修対象。LEDが段鼻にも付いていたらもっとよかったのにな。

今回はメカヲタなモノに新ネタが多く、5時間ではとてもまわりきれませんでした。Mini_sd_315またの機会に…シメは移動サポートの楽々たんか。リラックマが首吊ってるみたいでブキミでした。

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