危機管理産業展2010見てある記
去る7日に行ってきました。夕方に職場の研修会を控えていたためササッと回るつもりでしたが結局3時間弱ビッチリ、見事にハマッてしまいました。今回は昨年のキャリーオーバーが多かったので地味ながら比較的実用的なネタを中心に紹介してみましょう。
コレのどこが実用的じゃ!98k様、おひとつ如何?陸自(コマツ)の化学防護車。地下鉄サリン事件ケーサツのバカが化学防護服に腕章を安全ピンで留めてしまった話、忘れませんよッ!で経験値を積んだ、ということなのでしょうが…本記事作成中に「ウサビッチ」のタンクコフを見てしまったのでどォ~も私は真面目なコメントが書けません。
残念ながら低調だったライト展示の中で目についたのがコレ、PELICANの新作・9410。一見ガタコン風、実はアングルヘッドを有し、ランタンというか投光器のような使い方も可能。4連装のLEDはXP-Gでないところがミソ、しっかり飛びます。
ケルク電子システムの「ライトカムLDR-200PC」プロトタイプ。警備用ビデオレコーダーとLEDライトが一体化したもので、巡視や事件・事故の記録が容易なのが触れ込み。記録媒体はmicro SDHCCLASS6、最大16G・8時間の録画が可能…でもさァ、24発あるといっても砲弾型LEDの飛びでは広範囲の巡視に不安があります。それに夜間連続3時間しか電池がもたない公称値・使用条件不明のは道具としてどォよ!?
同じく警備向けなのがサンメカトロニクスのゴーグル型CMOSカメラ「SVR-30GL/30GLS」。テンプルにカメラが仕込まれている様はまさにスパイ大作戦の世界。私はコイツをスポーツ中継で使えばウケるのではなかろうか、と思いました。ツールのゴールスプリントをカヴ目線・新城目線で、とかね各チームのアシスト選手にはチームカーから「エースをしっかり写せ」なんて指示が飛んだりして。
電気が無ければただのサル!今年はコンピューターによる小奇麗な情報管理システム或いはソフトが数多く出展されていましたが、大規模災害の現場にあって「電源は?」への答えは少なかったように思います。その中で比較的今様だったのがマルタカ・パルスの可搬式太陽光発電機。発想自体は特別新しくありませんが「ようやく技術が追いついた」と言えます。もっともデスクワーカー達は現場から遠く離れた安全地帯でモニターを眺めるだけなのでしょう、ズルい話です。
グラブネタを1つ、湘南ワイパーサプライ・扱の作業用切創・突刺防護手袋「ヘックスアーマー」、手にしているのはそのカットサンプル。プロモーション・ビデオでは剣山の如くたくさん生えた釘をバンバン叩いていましたオ~怖!。通常作業用のほか、医療用に抗菌コートを施したものもあり、潜在的需要は相当以上にあると思います。
コレは初めて知りました、ラボプランニング(リブドゥ紙オムツでその筋では御馴染み)が出展していた救急処置用止血パッド。吸収層が血餅と血清を分離、血餅の凝固で出血を止めるもので、薬剤を使わないため拒絶反応の心配が無いのがウリ。当院の外来や非常持ち出しキットにもあるとイイかもしれません。
「天然素材をバカにしてはイケナイ」モチガセ(ニーズファーム)の消毒液メーカー「バリエール ソルクリーン」。水道水と微量の天然塩を機械にブッ込むだけで電気分解により次亜塩素酸ナトリウムを生成するもので、こちらも薬品を使わないことから一般家庭がターゲットなのだとか。リンク先画像・ブース中央のブタさんが見るからに「こいつが犯人犯豚!?だ」と言わんばかりでちょっと可哀想な感じがしました。
面白かったのはそなエリア東京が出展していたワッフルドーム。折り紙でくす玉を作る要領でイイのかな?画像のソレで新聞紙2ヶ月分使用、大人1人がかがんで入れるくらいの大きさでした。将来、被災地では新聞紙争奪戦が起きる!??キャンプ行には新聞紙の束を持っていくのがトレンドになるか?ならねェか?
H.C.R.には出ていたのでしょうか、住ベ テクノプラスチックの帽子用インナークッション「スミキャップ」。帽子の内側へ挟み込む、チューブ型の突起を密に配したEVA製パッド作業用ヘルメットのインナーにもこういうのあるのかな?で、羽根の先端を切る靴のインソールと同じ感覚でことで様々な帽子に合わせられます。あくまで「無いよりはマシ」なものとはいえ、安帽ほど大袈裟ではありませんので案外需要はあるかもね。
ジェット・扱の空気清浄光触媒「フォトエコ」を使ったランプシェード。思いっきり光を遮ってしまううえ、厚みの分かなり場所を取りますのでランプシェードとしてはドウナノヨ!?ではありますが、アレンジを煮詰め直せば「…」かな?こういった製品が出てくるあたり、「シックハウスがドーノ」と外野がいくら吠えようと建てる側としてはホルムアルデヒドを「やっぱ使いたい」ッてことなんでしょ。
ダイドードリンコのブースで非常電源付自動販売機やセーフティー・キット類を紹介しているのは時空戦士イバライガーR。画像左端・98k様体形の方が口にはめているのは酸素吸入器。この後お三方は各ブースを回って製品のデモに参加、喝采を浴びていました。私は子供の頃、こういったイロモノが大嫌いだったのですが、当日フツーにギャラリーの1人になっていたあたり歳をとったということなのでしょうか。
「コレのどこが危機管理なのか?」といった議論は横に置いとくとして…ADSジャパン「mar-vel.com」で検索をかけると…ハハァ~ン、なるほどね・扱の「ロボティックブックスキャナー」。本を80度に開いた状態は画像上・ロゴが付いた三角はページを押さえるためのもので2方向から一眼レフでページを撮影レンズのディストーションは補正できるのかな?、パソコンに取り込む仕掛けで、撮影は勿論のことページをめくるのも完全自動セミオート版もある、1時間あたり最大2000ページのスキャニングが可能。見た目非常に大袈裟ではありますが、これならデジタルデータ化に際し貴重度の高い本をバラさずに済みます超重要。同社は図書館蔵書のオンライン閲覧も目指しているとか。私の住む町の市立図書館は自転車をまともに停められる所が無く役人はクルマにしか乗りませんからね、館内の椅子取り競争も熾烈ですのでこういったシステムは大いに普及して欲しいものです。
「アスベスト&環境リスク対策展」は再び本展と一体化した一方で「テロ対策特殊装備展」は入場チェックが厳しくなり金属探知機が備えられていた、あからさまに戦争状態でしたサイトロン・ジャパンは本展側に来ていた…最後に、世に言う危機管理の多くは被害・加害妄想の産物にすぎないことを告発するショットを、ビッグサイトの喫煙所は空間的隔離がなされていない単なる見掛け倒し!煙が風に乗ってエスカレーターを駆け上がり、エントランスにまで立ち込めていました「添加物からラジウム云々」の議論は他所に譲るが、いずれにせよあっていいことではない。「どこぞの国の核ミサイルよりも眼前のタバコ」本展を見ていると危機が遠くからやってくる怪獣か異星人であるかのように思い込まされがちですが、現実には身辺の「チョットクライイイダロ」「ダッテショウガナイジャナイノ」のほうが遥かにヤバイ、叫ばずにおれません。
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コメント
遅いコメントになりましたが・・・
なかなかよさげなクルマがありますね。
キャンプ行ってもテント要らないだろうし・・
>ワッフルドーム
次回のOFF会には、ぜひこれで参加を・・・
って、最後に燃料にできそうで、いいですね。
作り方覚えたら、またご教示ください。
って、これ、折りたためるのか・・・
投稿: 98k | 2010年10月19日 (火) 22:42
98k様、亀レスご容赦を。
>クルマ
こんなオソロシイので乗り込んだらキャンプ地が瞬く間に貸切状態(みんな逃げ出してしまう)!?
>最後に
ワッフルというくらいですから食…夜中に98k様に食べられ、気が付いたら雨ざらし!とか。
投稿: alaris540 | 2010年10月21日 (木) 17:36