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2010年8月23日 (月)

patagonia M10

ズボラな私はナップサックの上からレインウェアを羽織るので釣具屋で買ったシマノは大きさが足りず、ショップのオヤジの奨めもあってデッカいサイズを店頭で確かめられた本品を選びました。パタゴニアの最軽量・登山用レインウェアです。おかげでグラブと袖とのオーバーラップを十分確保できるようになりました。

Mini_sd_256天気に関係なく雨具を携行するので「コレで3レイヤー!?」な軽さはきわめて「重」要です。走っていて何となく風を感じるのはその軽さなのか透湿性なのかは判りません。かといって涼しいかと言えばそうでもない、裏地のメッシュは胸から下の前面~ベンチレーターの設けられている腋窩周囲にしかなく、腕は汗でピットリくっつくのでこと夏は暑いです。前合わせのジッパーはYKKとは左右が逆、ドローコードの引っ張り方も癖があり、ともども慣れを要します。袖口は私にはかなり大きく、ベルクロバンドがたくさん余りベロンと遊んでいますのでソイツを留める分をそのうち追加(接着)するつもり。実はパンツも一緒に買いましたが腰を絞るコードが無くズリ落ちる、裾は絞れるが脛は風を孕んでバタツきやすい、ともともと専用ではないため自転車で履くには改造が必要で、今は放置状態です。

ウ~ン、自転車乗りにとってレインウェアというのはこんなモノじゃありませんよねェ。透湿性は以前98k様のトコで「GORE-TEXでもたかだか3%」との指摘があったとおりで、否定はしませんが現実問題「あってないようなもの」。理想はまるで傘を着ているような、雨は除けても風は通り抜ける…ポンチョも悪くありませんが私のTK40はどこに括り付ければ?そりゃ傘差し運転がなくならないわけですよ。

クルマであれ自転車であれ、その日常度を決定付ける因子は「通勤で乗る」「雨でも乗る」の2つに尽きる、と言い切れます。そして通勤は仕事の一部であり行った先でする仕事こそが眼目。自転車は雨の日のトランジッションで不便することが多く、日本の仕事環境はその多くがいまだ自転車への適性を欠いたまま、と言わざるを得ません。裏を返せば雨の自転車通勤を如何に安全・確実・快適にするかが将来、否応なしに訪れるであろう低炭素・低消費・地産地消社会へ緩やかにシフトさせる契機となる、とは大袈裟でしょうか。

どなたか、自転車周囲に張って雨をしのげるフォースフィールド、なんてのを開発して下さいませんでしょうか?ダンプカーは勿論のことデスラー砲をも撥ね返せる強力なヤツをね!

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2010年8月21日 (土)

ちゃりライト(&暗イト)あれこれ#8

ぼちぼち展示会の季節、例によって幾つかお茶請けネタを紹介してみましょう。webカタログをざっと見ていますとLEDライトの高出力化はメーカー間で開発本気度の差がはっきりしてきているように感じられます。

PSE法の壁を超えられるか?NiteRiderはオールインワン式のMiNewt.150 Cordless同250 Cordlessを発表。ランタイムからしてLi-ionバッテリーは共通?両機ともUSBポートから充電しますッてェことは走りながらでもOK?。ブラケットは新設計みたい。そして…正直コレはがっかりですね、トレンドは無視できなかったのでしょうが社外品?

1年遅いだろ!!!!EXPOSURE LIGHTSは来季、主要モデルの多くがXP-Gに換装されます。SSC版をお持ちの方はショックでしょうねェ。そしてラインナップに新たなフラッグシップ・モデル「Six Pack」が加わりますXB-70ヴァルキリーの6連装エンジンを収めた後部胴体の呼び名でもある。パワーセッティング(%)とランタイムの関係は従来機と全く一緒、長丁場には向きませんが時間が同じなら値が張っても上位機種のほうがマットウに使える照らせると思いますよ。

Fenixが2AAライト・E21&LD25を発表しました。前者はXP-E・Cool WhiteNeutral Whiteの2バージョン、ヘッドを捻ることで2段階調光。スムースリフですので光色以外は前作・E20とあまり印象が変わらないかもスパッタリングだ!。後者はXP-G、このスムースリフは真ん中抜けると思います。更にヘッ電・HP20もあわせて登場。寒冷地・冬山仕様の自転車への適性をどうこう言うのは野暮ではありましょうが、TurboとHiの中間くらいのパワーセッティングがあれば実力をもっとアピールできるのでは。少々重くてもPetzlのようにシステムが頭の上だけで完結する組み合わせも選べたら、思わずにおれません。画像ではリフがスムースとOPの両方あるかのように見えますが、どっちかしらん?どのくらい大きくすればXP-Gをきちんと飛ばせるのか興味はありますけど。

cropsは開発競争から脱落?何でしょうか、このヘッ電は

幕張で見られるでしょうか、CATEYEは長らくカタログから消えていたTL-LD550をモデルチェンジ。標準仕様のTL-LD560に加え自動電源ON/OFF付の570も出してきたあたりはPanasonicへの対抗意識?ブラケットに注目、やはりFlexTightじゃダメだったようです。コレとて内股に当たるのは一緒でしょうが。フロントライトはタマの載せ換えで照度が25~50%UPしたとか。想像でしかありませんが500シリーズのマイナーチェンジはこれが最後になるのではないでしょうか?更なる性能向上には現状積極的放熱策が不可欠ですので。

LEDがCREEの何であるかが気になります

Light And MotionのSecaがパワーUPしたみたいです。NiteRiderとの照射比較画像を載せているあたりかなり自信があるらしい。

CygoliteのMityCross LEDも公称320→400lumenと、こちらもパワーUP。新旧両機を並べてみないと違いが判らない?重量そのまま、ということはタマの載せ換えだけかもしれません。勿論それだけじゃなく新型ライト・Centauri LEDも発表しました。公称出力は最大1000lumen、調光4段階+点滅4パターン、カットオフラインは無いらしくSPOTとWIDEの2段構えは従来どおりのオールドファッション。OSPというのがよく分かりませんが。

皆様、トライスポーツの広告は御覧になりましたでしょうか。以前Wiggleでブランド名だけは聞いていたが…相変わらず奇天烈なモノを輸入するなァSUPERNOVA AIRSTREAMが近日中に日本上陸予定。オリジナルのコリメーターでXP-Gをどこまで飛ばせるか少なからぬ期待を持ってしまいますが、ブラケットが輪ゴムじゃ使う気は起きません。どなたかヒトバシラーを(投)

Smart BL-184・ヘッド側面の切り欠きが無いバージョンを近所のホームセンターで見つけてしまいました。そんな手抜きをしていったい何の意味が?CATEYEなどと同じサギサカです。

独Lupineからは新型ヘッド・Pikoが登場。システムはヘルメットで完結させたいところですが、バッテリーを小さくするとランタイムが…またハンディーライト・Tesla TLは公称1200lumenにこれまたパワーUPしましたこのLED、何でしょう?

Princeton TecのSwitchbackシリーズがカタログ落ちしました、トホホ。

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2010年8月17日 (火)

PACIFIC PEDAL LIFE DESIGN

Mini_sd_244シクロワイアードの案内を見て「話のタネに」と去る13日、赤坂は東京ミッドタウンのDESIGN HUBで開催中の「『PACIFIC PEDAL LIFE DESIGN』アジア ‐ パシフィックの自転車生活デザイン展Mini_sd_248_3Mini_sd_247_3へ遅まきながら行ってきました。リンク先・特設サイトを見ますと変り種ばかりな印象を受けますが、実際はバングラデシュのリキシャ以外は至ってフツーでした。

Mini_sd_242Mini_sd_243競技車両が種目毎に独自の進化を遂げたのはまァ当然でしょ、走る条件が限定されていますからね。「生活」デザインとはちょっと違うようにも見えますが走ることに特化すればこうなる、と。チョイ古な車種が目立っていたのは企画者の歳のせい!?Mini_sd_245新しいものはアテネ五輪で日本チームが銀メダルを獲ったLOOK以前「リアエンドの肉抜きがドーノ」と一部で物議を醸したことがありましたね。五輪やワールドカップの中継を観た方は御存知だろうが、日本チームのがレギュラーモデルのエルゴステムだったのに対し自国・フランスチームは(たぶんワンオフの)高剛性仕様だった。走る前から勝負がついていると竹本選手がMTBダウンヒルで駆る2STAGEケストレルを髣髴とさせるツインショックだくらいでした。

Mini_sd_254Mini_sd_250Mini_sd_249_2期待していた「働く奇想天外」は多くがパネル(壁紙)展示でしたので残念。しかしながら築地あたりで今日でも現役!が登場していたのでじっくりと見せて戴きました。これらに電動アシストとKERS(運動エネルギー回生システム)でも付けば行けないところは無くなるかも後は漕ぐ人のヤル気次第Mini_sd_253Mini_sd_241近頃ヤマト運輸が使っているアレデザイン面では昔のリヤカー・サイドカーより絶望的なまでに後退している。環境云々が目的ではなかろうも出展されてたらより現実感が強まったのでは?ペイロード拡大の可能性につきましてはサイドバーの「サイクルロード ~自転車という道」でよく紹介されていますので興味・関心のある方はそちらでBlog内検索をかけてみては如何でしょうか。

Mini_sd_239デザインと来ればこんなのも、美術の専門学校生が卒業制作でやりそう私もこんな「勘違い」大好きです、やらないけど。本やノートPCは完全防水ですよね??痛車ならぬ「痛チャリ」も一部では盛り上がっているらしく、キャラクターの登場時期に合わせて諸パーツも当時のものをアッセンブルらしい、という酔狂ぶり。Mini_sd_251Mini_sd_252ダルマにせよシングルスピードにせよ今作ればそのあたりに落ち着く、ある種の「月並み・浮世離れ」感は拭えず、それらを生活デザイン化させるには雨中を徹底的に走りこむ、といった熟成が必要です当然淘汰も起きるだろう。自転車の基本デザインが約100年間変わってないのにはワケがあるのだ、私としては是非通勤で検証してもらいたいところ。普段クルマにしか乗らない人がついでに自転車を、自体が思考停止状態と言わざるを得ません早晩手詰まりとなること必至

方法としてのクルマはこれからもずっと続くことでしょうし、いきなり自転車がそれらに取って代わるのは相当以上に考え難いこと。まして自転車を走らせることが目的ではありません。それでも!本Blogは訴えずにはいられねェ、「人力の可能性を甘く見るな」。以前川端様のトコで「税制の見直しだけで『元気なヤツほど自転車に乗る』シフトは起こりうる」などと大言壮語をカマシてしまいましたが、ソレガドーシタ程度のスピードのためにクルマが犠牲にしてきたものを考えれば21世紀中に社会制度・産業構造はもとより各人のQOLをも、否応なしに見直されるのではないでしょうか…人が人らしく生きるにはある程度の「負荷」が必要なのですよッ。

さて、ミッドタウンまで来ましたのでMini_sd_255_2同ガーデン内にある21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「“これも自分と認めざるをえない”展」も覗いてみました。これは面白い!何がって?ココじゃ教えてあ~げないッと六本木に寄る機会がありましたら是非足を運ばれることをオススメします。

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2010年8月 8日 (日)

トリノ・エジプト展

テメェで言うのも何ですが「門外不出」の言葉に私はノセられやすい。

Mini_sd_238_2昨日、静岡県立美術館で開催中の「トリノ・エジプト展」へ遅まきながら行ってきました。夏休み期間の土曜日とあって混雑が予想されたため「朝一で入場するのダ」…の決意も空しく見事に寝坊、自転車で現地入りしたのは昼過ぎのことでした。入場者は引っ切り無しでしたが行列を作るほどではなく一安心。それではコナミ「王家の谷」BGMを脳内再生しつつ突入~。

「所蔵」品を貸し出したトリノ・エジプト博物館としてはたぶんフランスから買い取ったつもりでいるのでしょうが、元を糺せばエジプトから強奪してきた関西では「がめた」と言うそうなもの、本展の協賛団体一覧に同館以外エジプトのエの字もないのが何よりの証拠。とはいえ日本では到底原形をとどめることがないであろう超歴史的遺産が海を越え近場で見られるのはのは一生に一度あるか無いか、ですのでその場では忘れたことにして…墳墓や棺、副葬品1つ取っても社会的地位が高い者ほど大きさ・硬さ=力の不変性にこだわる現実には有り得ない、どんな力もいずれは他の力によって覆される。だから、こそ?こと、信仰(観)に流行り廃りがあったことは大変興味を惹かれました。

さて、本題はここから。
布オムツ、あるいはそのカバーの痕が付いたお尻のことを私は「縄文式土器」と呼んでおりますが、中にはおよそ縄目とは言い難い「図像」も。以前同僚からも「何だっけ、あのエジプトの…」の声はあったが本展でやっとその謎が解けました、「ヒエログリフだッ!」。以後展示品に刻まれた文字という文字が「これは布オムツカバー、あっちはリハパン…♪」と私は完全に脱線したまま会場を出てきてしまったのでありました。ルーツは古代エジプトだったのね、勉強になりました!絶対違う

当院の患者様のソレはすぐさま解読出来ます、「いつまでもこんな暑苦しいモノ使ってんじゃねェ!!」。

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2010年8月 5日 (木)

間違いだらけの排泄ケア

Mini_sd_236去る4日、静岡県介護実習・普及センターで催された介護セミナーへ行ってきました。講師を務めるは京都のむつき庵代表で、福祉住環境コーディネーター協会理事も務める浜田きよこさん。理事の話を聞くのは自身初で、案内を知って以来楽しみにしておりました。御題は「間違いだらけの排泄ケア」、間違いというと何か喧嘩を売っているように聞こえますが、要は排泄のトラブルに対してアセスメントをきちんと行い、ジャストフィットする用具を選択したうえでそれらをより良く活用する勿論技術も、ということです。

ウ~ン、いつも当院は何が何でも布オムツばっか高額医療費・高額介護費の対象外、即ち使ったぶんだけ実費が請求できる。私の月給の源だったりする、紙も安物しか使ってないし、新しい備品はなかなか買ってもらえないし、同僚は何でもかんでも力任せだし…でも当日理事から教わったサイドギャザーの引っ張り方とフラットその筋では「平オムツ」と呼ばれる。布オムツを模してそのまま紙にしたんだってさを思い込みだけで横に広げないことはすぐ仕事で出来るので早速やってみよっと。オムツフィッター講習受けようかなァ~オムツ装着・排泄シミュレーションには人口尿を使うので生活介護研究所の「ジジババ体験」ほど過激ではない、ご安心を

Mini_sd_237 むつき庵ですので本セミナーでもパット・リハパン・オムツが津波の如く押し寄せてきました。TENAセットのベルト付き(フンドシ型)を見たのは初めてで、「イイなァ、こんなこともやってたんだ」とボソリ言ったところ理事は「今は日本のメーカーがかなりいいモノを開発してきているので特にTENAでなければ、ということはない」と。ウチはそんなに遅れてたのかァ~!!理事長がTENAのシンパなのだ

Mini_sd_234_2Mini_sd_235_2全然関係ありません^^ゞ がセミナーの後チョコッと静岡ホビーフェアを覗いてきました。1/1ガンダムと仮設の模型展示スペース以外はフツーの村祭りです。「3Dになるかな?」と2枚パチリ、Photoshopで持ち上げてありますがなにぶん夕方でしたのできれいに撮れてないのはご容赦を画像をポップUPさせ、左右を入れ替えることで平行法・交差法どちらでもOK。もっと近づいて見上げる視点のほうが効果は出ただろう。CX-3の傾きセンサーは意外と鈍感なのもよく判りました。東静岡駅界隈は新幹線が地面を走っている都合上街が分断されてしまっているため南北の移動が面倒で、車両では身動きが取りづらいのなんの。会場は駐車場が無く、自転車隔離も徹底されており「ホントは来て欲しくないんじゃ??」。おまけに吹きッさらしときていますので秋の長雨や冬場の集客に難があるかもガンダムが傘さしたり丹前羽織ってコタツに入ったら笑えるのにな

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