ZEBRA Light SC50
勢いで買ってしまいました…CREE XP-Eを1AAで駆動する懐中電灯です。全長79.8mm、ヘッド径21mmΦ(スイッチ部別)、ボディー径18.9mmΦ(クリップ別)、テールキャップ径21mmΦ(ローレット部)、クリップ萌えないネジで留めてある長50mm、重量63g(eneloop込、ランヤード別、いずれも実測)。ヘッドはスイッチ周囲の肉盛りといい、キーシード・カッターの入れ方といい、なかなか凝った造形。ヘッドバンドも付属していますが、コレは同社のL型ライトと組み合わせたほうが良さそうです。
私の大好きなサイドスイッチ、1AAライトでは非常に珍しいものです。そのスイッチ長押しでLo→Middle→Hi→Lo…、一定時間内に押し切りを繰り返すことでHi→Middle→Lo→Hi…。賽の河原OFFで「HiスタートとLoスタート、どちらが便利か」といった議論がありました。病棟巡視の場合ハンディーライトは基本天井射ちですのでHiスタート、星見なら暗順応を妨げないよう特にヘッ電はLoスタートでしょうか、本機は両方に対応できる非常に器用なヤツです。更に各ポジションでダブルクリックすることで合計5段階+点滅が選べ、Lo・Middleはダブルクリックで選んだほうを記憶しますフツーに5段階ではなぜいけなかったのか??最小出力・0.7Lumenは患者様の死亡確認に使えるかも。間欠点灯は出来ませんが、バネが硬くなくストロークは少な目、手に取ってからON/OFFのアクションが速いのでテールプッシュ・スイッチのソレほど気になりません。ただしON・OFFとも作動に若干のタイムラグがあります。ポケットやバッグの中で誤点灯を起こしやすい周囲の肉盛りがあまり意味を成していないのはテールキャップをほんの少し緩めるだけでロックアウトできます、「1回転」とか「Oリングが見えない程度に目一杯」でないところもちょっと異質ですね。
同じ1AAのDefender Infinityとの比較。両機とも出力最大・電源はeneloop、壁面までの距離は約20cm。XP-EはXR-Eからほんの少しXP-G寄りに振ったようなパターン・色むらを見せます。OPの効果も少しはあるのかな?夜勤で使うのはHiだけになるでしょう。「この明るさじゃ刺激に欠ける」という貴方は14500をくべてみて下さいどうも明るくなるのはHiだけみたい。
そのデザインから自転車用ブラケットとの相性はイマイチではあります撮影に際しクリップは撤去が…5・10・20m先の路面をHiで。この位置からですと肉眼ではXR-Eとほとんど変わりません。飛距離はリフ相応、XP-Gより戸外向けです。
続いて前輪ハブ軸から5m。ここまで地面に近づけますとサイドスピルの見え方でXR-Eとは日頃より使っている人なら明らかな違いが認められます。条件が同一であればXP-Eのほうが若干見易いかなァ、後は光学系の味付け如何でしょう。
夜勤ではタクティカル・ライトにありがちな手首を返す動作が要らないので数値以上に軽快でした。突飛な外観とは裏腹に使用感は「至ってフツー」、1AAが好きな方は手にとってみることをお勧めします。本機のXP-G版があっても面白いのではないでしょうか。
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コメント
前々回の記事でチラと出ていたので記事を楽しみにしておりました。
恥ずかしながら私の場合このポケットサイズのライトのサイドスイッチがえらい使い良いって事には最近気が付いたばかりで、このSCシリーズもかなり気になっていたんですよ。
ほう照射パターンはHシリーズとは一転してスポットの強い比較的屋外向きな性格でしたか。
切り替え順序が反転出来るってのもZEBRALIGHTらしいユニークなシステムですね。
特許的に大丈夫なら他メーカーにも取り入れて欲しいかも。
と・・おかえりなさい、は期間限定じゃない記事の方も楽しみにしております。
投稿: monozof | 2010年6月16日 (水) 21:24
うーん、これ欲しかったのですが、ここまで拝見した限り、
「いかにもふつー」のライトとゆー感じなんででしょーか。
投稿: | 2010年6月16日 (水) 22:32
1AA+サイドスイッチで私が知っているのはあとSANYO LK-K307Aくらいです。シーンを選ばず、感覚的操作が可能(いちいち考えて押す必要がない)な本機の調光エンジンは気に入りました。
>屋外向け
OPがあまり効いていないと思います。
XP-Eネタはもう1つ準備中、乞うご期待?
>期間限定じゃない記事
「他とは違った切り口で書けないかなァ」とネタを漁っているところ、とはいえ大した内容にはなりませんが。^^ゞ
>「いかにもふつー」
「フツー」の感じ方は人それぞれですが…「使っていることを意識させない道具ほど優秀」「難しい条件であればあるほど単純なものが役に立つ」が私の持論。仕事柄ライトを腰に提げたりできず、ポケットにしまっておく(怪我を防ぐため外には突出させない)ことから手にとってからのアクションが速いもの(素早くしまわざるを得ないこともしばしば)でないと夜勤では使えません。タクティカル・ライトも慣れ次第ではありますが、どうしてもボタンを押すための持ち替えがあるので常に先を読んだ動きが求められます。その点本機は「いつも握った先に」スイッチがあり、オッチョコチョイの私でもまず点け、照らしてから持ち直せるので重宝しています。ヘッドとテールとで形の違いをもっとはっきりさせ、Olightのようにクリップの有/無が選べると更に良くなると思います。
スイッチの軽さも見逃せません。ARC mania Extreme-II はバネが硬く、且つ押し方を選ぶデザインですのでかなり以上に気合が要ります。
投稿: alaris540 | 2010年6月17日 (木) 02:34
ゼブラの501になりますが、私も夜勤で使った事有ります。 ゼブラの製品は他にはない個性的なモノばかりですね~。
投稿: CZ75HRT | 2010年6月20日 (日) 16:59
ゼブラのLシリーズを初めて見たときは「ナンダコリャ!?」と思いましたが、SCシリーズともども理論武装がされたデザインと言えます。ヘッドバンド(ブラケット)はカッチリしたモノが好きですけど。
投稿: alaris540 | 2010年6月21日 (月) 11:53