去る21日、夜勤明けの強行軍でポートメッセへ行ってきました。同展見物は自身初。今回はクルマメーカーやヤマシタコーポレーションなんぞは完全にスルーWelcabのパンフをシツコく配ってきたトヨタの営業には笑顔で「先月インテックスで貰いましたァ~」。小ネタを中心に、バリアフリー2010とはカブらないもの、或いは書きそびれたものもあわせて紹介します。
日本の変態技術はスピナジーのコストパフォーマンスを超えられるか?OXエンジニアリングの車椅子用カーボンコンポジット・ホイール「TT-3」。このテのバトンホイールなら拭き掃除は楽ですが、病院・施設・レンタル業者でやっているような、食べこぼしのガビガビに熱湯をぶっかけ…なんてことは無理でしょうからやはり美意識ある、自立度の高い人向けなんでしょうねェ。
「錦の御旗はこっちのもんだ」昨年、介護保険法での支給適用なった自動排泄処理装置の1つ、日本バイオシステム「ビバクリーン」。リンク先のノーガキに注目、ここでいう自立とは機械のソレであり、「排泄の自立」「ADLの向上」「心がこもった介護に時間を」など真っ赤なウソ、デスクワーカーの詭弁。こんなモノ完全に動けない人植物状態とか以外使いようがありませんしオムツはずしならぬ「機械はずし」に介護職が振り回される!?、ホッタラカシの口実となること必至です…「新しい介護」への宣戦布告ですナ。ソコの貴方、介護は近代戦争と一緒で「自分さえ巻き込まれなければ」は絶対に有り得ません、誤解なきよう!
地元のレンタル業者・アイム・エイムが出展していた、ニッシンの座面昇降式車椅子・トライメイトN。座敷をいざって移動できる方であれば自力で車椅子の乗り降りが出来るもの。昇降メカは電動Ver.もありますが、どうしても機構が複雑化するぶん重くなることは避けられません。アイム・エイムではパンテーラの介護保険レンタルもやっているそうな、月々1800円かァ…。
カワムラサイクルの車椅子自動ブレーキシステム「忘れ騎士(ナイト)」。画像のように立ち上がると座面下のセンサー(スイッチ)につながるブレーキが操行輪をロックするもの。ブレーキかけ忘れによる昇降時の事故予防のみならず、ピンク色の開放レバーとの併用で介助者が坂道の途中でも休める「バリアフリー」とかいうやったら長いスロープを延々押したり、なんてこともありますからねところがミソ。でも油圧ディスクはやりすぎでしょH.C.R.2010で訊いてみたところ「ロールアウト(工場出荷)の際セッティングを決めてしまえば後は基本メンテナンスフリーなので」とのこと(10月4日・追記)。
岡谷システムのケアマネジメント・ソフト「トリケアトプス」のデモ風景。ネット回線を使うもので、パソコン個別のインストール・バージョンUP・バックアップ、更には国保連への伝送準備も要らないそうな。もとよりネットあっての介護保険ですのでソフトウェアも今後こういったものがスタンダードになっていくのではないでしょうか。会場にはケアプラン作成のみならずヘルパーのローテーション管理や訪問介護計画(書)のプログラミングも出来るキャロッツシステムのソフト群もありましたが、撮影させてもらえませんでした。私は商売敵じゃありませんよッ。
自転車など不慮の転倒から頭を守りましょう、と登場したのが和光技研工業かえる事業部の保護帽「安帽」。シェルは合成発泡樹脂、インナーはハニカムメッシュで衝撃吸収ただし労働者検定・PSC/SG/JIS規格外しながら通気も確保丸洗いOK。シェルを覆う布地は「ユーザーオリジナルも可」とのことカモ柄とか、ミク柄とか。キャップライトは自身で上下角度調節が出来るあたりホームセンターや釣具屋のソレとはちょっとだけ違います画像のソレは動かせない仕様みたい、さぁ改造を…同社はクルマの金型・内装屋さんだそうで、クルマ絶対主義からのシフトは静かに始まっている、と感じました。
ウォンツが出展していた沖電気のボイスエイドシステム「Polluxstar」。ユーザーが音声データを予め登録することでその声質・抑揚をも再現できるそうで、ケータイ向けアプリになるのも時間の問題かな?21世紀を迎えタバコを吸うのが当たり前だった人達がバタバタと倒れだしています。今後喉の癌による声帯摘出などに伴いこういった機器の需要もジワリ増えると思います、非喫煙者としては保険適用だけは絶対に御免蒙りたいところ。
宅配クック123のやわらか食。凍結含浸法とかいう調理で食材の形はそのままに「レンコンが煮崩れしたサトイモのように」歯茎や舌でも簡単につぶせる軟らかさを実現。これなら極刻みにしなくても画像は極刻みだけどサ食べられる人が増えそう♪日本中どこからでもネットやフリーダイヤルで注文できるそうです。
こういうのを見るとワクワクしちゃいます…技術ボランティア「自助具グループ」の自助具群。簡単なものについてはブースで製作実演もしていました。デイサービスや授産施設でウケそうですね。
ご自分で履ける方なら全く問題はありませんが、ベルクロ締めのリハビリシューズは開いても手を離すとまたペッタンと閉じてベルクロがくっついてしまいますので、片手でお年寄りの上体(座位)を保持しながら靴を履かせる夜勤明けの介護職を極度にイラつかせます。とりあえず靴を履かせ、膝をブロックすれば移乗介助が楽になる方は結構いらっしゃいますので開閉構造の見直し、また併せて介護職向けの靴の開発をF1マクラーレン・チームのピットクルーが使っている靴のアウトソールのデザインがドーノ、と講釈を交え強く申し入れておきました。
アイシン精機のJコンセプトマットレス。ファインレボと称する円柱状の弾性体を多数並べることで体圧を分散、寝返りを助ける、とのこと。勿論丸洗い&天日干しOK、上位機種は分割構造のクッションをひっくり返したりすることで硬さ(の分布)を購入後もイージーカスタマイズできる点がウリ。デモ機のセッティングは軟らか過ぎるかな?寝比べてみたかったです。
コレは何かと申しますと名前は「オーラルワイダー」、口腔清拭で口唇と歯の間をガパッと開けておくためのもので、バイトブロックとはまた役割が異なるようです。手前のチッコイのは介助者の指にかませて同じく口の中をキュキュッとやるヤツ。
十ン年前、私もこのくらい軽くてスマートなヤツを使いたかったなァ…佐喜眞義肢の膝用装具・CBブレース。サイドのフレームが関節部でデュアルピボットになっているのがミソ、ここがシングルピボットですと膝を曲げた際突出して長ズボンの布地を傷めるんですよ各パーツもきちんと面を取ってあった。バンドが一部メッシュになっているのも好ポイント、夏の装具は暑いからねェ。
こっそり撮ってゴメンナサイ、ナカイ健康姿勢研究所の股関節保持コルセット「バランサーバンド」。姿勢によって骨盤の歪みが云々、と言う話は以前聞いたことがありますが、本品はそれを矯正できるそうで、介護職にもおススメらしい。私も年をとったらコレの上に腰用コルセットをはめて…なんてことにならないよう介助技術を磨かなくては。
危機管理産業展か!?陸自第10師団の災害援助活動を紹介するブース。同様に地元警察・消防のもありました。このほか本展は防犯・防災機器の展示コーナーもあり、中京圏の人は一度に福祉機器と両方見られるんだなァ、とちょっと違う感心もしてみたり。
会場は東京・大阪ほど広くはありませんが内容は同等、それでいて歩く量が少なくて済んだので充実感がありました。「自転車持ってくまでもなかったなァ」抱えて歩くほうが長かった!重たかったよォ~。
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