「エエカッコシイ所はどこもやったら歩かされるから嫌だなァ。駅から会場までHANDYBIKEでも走らせたくなるゼ、ブツブツ」…去る11日にパシフィコ横浜へ早番深夜明けの強行軍で行ってきました、カメラ・映像機器の展示会は自身初参加です。それでは20年前の天文誌のノリでイッてみましょう…
入場して一直線に向かったのがKenko・サイトロンジャパンのブース。画像はCELESTRON CGE Pro 1400とKenko New Skystage。C14がベラボウに高いのは相変わらず、New Skystageは私の好みですが水平回転は鉢植用ターンテーブルのほうがきしみにくいのでより少ないフリクションで動かせると思います。あと倍率は30倍もあれば十分、フリーストップで75倍の導入・追尾はケッコウ面倒でしょ。サイトロンジャパンはベレッタの取り扱いを始めたそうで、場違いな銃の展示も。
本展最大の収穫だったのがNikonの最新型双眼鏡・EDGシリーズ。会場内の同クラス双眼鏡の中で最も内面反射が少なくイジワル画像を撮ってみました。ちょっと光るところがあるけど、日本ブランドの製品としてはかなりよく抑えられていると言っていい、真面目な印象を受けました。位相差コーティングの効果や像のヌケはよく判らなかったけど会場に30年前のZEISSを持ち込んで比べなきゃね。画像で手にしている10×42で790g(公称値)は[ポロⅠ型+ツァイスタイプ]といい勝負で、マグネシウム合金製鏡筒の軽さが効いているみたい。確かにアルミじゃ防水ダハの手持ちはコタエますからねェ。発売は「夏ごろまでに」とのこと。私がレンズのコーティング、絞り環・プリズムのエッジの反射光、射出瞳の形、口径食、鏡胴・外装ラバーのモールド形状とその触感、重さと重心位置、ピントリング回転のフリクション、見口の形状とアイレリーフの実効長、ピントの山の掴み易さ、像面の平坦度星を観ることが多いので視野中心の鮮鋭度にこだわるZEISSより全体にフラットなものが好きです。少々ならディストーションは気にしません…とチェックしている様を見た営業さんが「ドキドキしちゃいました」。
関戸橋あたりに出没してそうなKowa PROMINARシリーズのフラッグシップ・モデル、TSN-883。26万2500円本体のみは同焦点距離の望遠レンズからすれば超バカ安、ましてヘタな天体望遠鏡に手を出すよりずっとお買い得だと思います惑星・二重星を視るのならともかく。
Vixenの中型赤道儀架台・ATLUXの3代目初代からだいぶ設計が変わったなァ、同じ木型を使い続けたタカハシのシステム160とは大違い「AXD」のデモンストレーション風景。専用コントローラーのモニター画面には操作手順が表示され次々と目標天体を「導入」、鏡筒に同架したカメラ画像の写界からは外れているが捉えた「目標天体実際には会場の天井」が映し出されていました。本機を本機たらしめているのはまさにこのソフトウェアであり、機械部品の集合体はその「器」に過ぎない、と今更ながらに実感させられた次第。本展には日本望遠鏡工業会もかかわっていますが、実際出展できるのは数をさばいているところだけで、かつてのJTB Showは無理矢理というかやっとこさ展示会の体裁を成していたことが伝わってきます、ショバ代安くありませんからねェ同展が開催されていた当時某メーカーが「出展取り止めてやれやれ」と言っていた。
Velbon Geo Carmagne N830はカーボンチューブ接着剤の寿命が三脚の寿命の効果あってか振動の減衰が早く「コレに天体望遠鏡載せられないかなァ」。ULTRA MAXi miniは小さいながら開脚度3段階に分割可能なエレベーター・チューブと、SLIKより更にローアングル撮影を意識した作りで1本欲しくなってしまいました。
Manfrottoと扱い先が一緒だったのね、のGITZOの電動雲台・ATHENA。パン・ティルト・レベリングの3軸駆動で専用の電源と制御ソフトが付属、パソコン立ち上げないと撮影ができないというゲップな作りです。耐荷重は最大6kg、そのうち超望遠レンズでもOKな強化版が出るのかしらん?
コレが98k様のトコで話題になったPENですね。「いかにも」のカメラ好きを狙った商品構成は若い人にウケるかなァ?私だったらレンズはともかく同等の画素数のカメラが載った携帯電話を買うことになると思います。
本展を覗きに行ったのは宮内の10cmを載せるのにちょうどいい、滑らかに動くヤツが出ているか見るためでもありました…平和精機工業のビデオ三脚・Libec RS-250。微小な角度調節(入力)を雲台が受け付けてくれず、チョビッと動かすたびに戻ってしまうのが気になりました、コレって星を観るときにイライラするんですよ。ビデオ・TVカメラ三脚・雲台はDAIWAとVintenしか知りませんが、どうやらそれだけで十分のようです。ビデオ関連機器の展示は低調でした。
展示会ならではのゲテモノを、SIGMA APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 DGの400-1000mm F5.6アタッチメント装備状態、もう笑うしかありません。SONYαには対応してないの?ナンジャツマラン!
…
なんでも主催団体の分裂でこうなったそうで会場内はそこはかとなく歯抜け感があり、「えッ、コレで全部!?」なのは残念でした。続きはPHOTONEXT2010で、ッてことでしょうか、二度手間になるのは面倒ですね。
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