Planet Bike Blaze 2W
Smartでの正式な型番は分かりません…ようやく日本上陸を果たしたBL-18xシリーズの最新型、CREE XR-Eパッケージに同機搭載を示すギャランティーマークが付いてるを2AAで駆動する自転車用ライトです。全長114.5mm、ヘッド径40.1mmΦ、クランプバンド幅10.4mm(滑り止めゴムは12mm)、重量133.5g(電池・ブラケット込、いずれも実測)。Luxeonが1W・3Wときたからかはともかく、2Wを謳うLEDライトはあとTopeakぐらいしか思いつきません、馴染みの薄い表記です。ヒートシンクを外に出してLEDの熱を逃がすのはcropsと同じなんだか重心調節のために機首を延長した戦闘機みたい、生産性も考えてのことでしょうか。コリメーターは1W版と見た目同じものがあてがわれていました。ブラケットも従来機と共通です画像・旧Ver.(着脱がかなりシブい)なのは撮影の都合上で、実際はマグナムサイズ対応の新Ver.が付属。
電源スイッチは押し切りを繰り返すことでLo→Hi→高速点滅→OFF、インスタントOFF機構はありません。高速点滅はLo点滅に一定間隔でHi点滅を挟んだ、傍目にはちょっとヤカマシイもの。ただしライダーに対してはLEDの光が直で来ないようきちんとマスキングしてあります、当然ですよね!
同じXR-E+2AAのOHM LF-226と比較してみました。本機はHi、両機とも電源はアルカリ、壁面までの距離は約20cm。パターン中心が明るく見えるのはコリメーターの演出によるもので、パワーを絞り出している感じはありません。後発で且つ最初から自転車用を謳っているのですからもっと新しさが欲しいところです。リフレクターでもよかったのでは?
ハンドルバー上から5・10・20m先の路面をHiで。BL-183V以来パターン傾向は全然変わっていません。真ん中に目一杯集めているので視界が狭まりやすく、そのくせ特に明るいわけでもありません飛距離はなんとなく出ているがので夜道では非常に心細く感じられます。そんなこともあって斜前方~側面の被視認性はXR-Eの実力相応とは言い難いものがあります。足元にしても光が拡散する本来の特性を積極的に使ってくれたらいいのにな。公称ランタイムはHiで5時間、画像に見る明るさは最大瞬間風速で後はズル落ちではないかと思います。
「CREEを載せてはみたけれど」2AAで本機より明るい懐中電灯が掃いて捨てるほどある昨今、この内容で斬り込んでいくのはかなり以上に難しいのではないでしょうか。ことコリメーターのデザインは設計者が自転車乗ってないのバレバレで、理論と現実の乖離≒デスクと現場の断絶はどこも深刻だなァ、と独りごちてしまいました。
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コメント
このライトはメーカーサイトのリンク先ブログや、某動画サイトにアップされていた独特の点滅パターンでちょっと気になる存在です。
スポット気味ですが、2AAというコンパクトさ、軽さを生かしてDOSUN S1との2刀流などでけっこう使えそうじゃないですか?
また、
>公称ランタイムはHiで5時間、画像に見る
>明るさは最大瞬間風速で後はズル落ちでは
>ないかと思います。
についてなのですが、L2DがHighでほぼ5時間の同等ランタイムを持っていることからリーズナブルな時間だと思うのですが、定電流回路等は入ってないんでしょうか?
投稿: Vienna | 2010年1月 7日 (木) 01:14
>2刀流
S1に限らずDOSUNはコーナリングが苦手ですのでPlanet Bikeなら絶版となったSuper Spotとの組み合わせがベターではないかと想像します。「配光がワイドなので前輪ハブ軸から近場を照らすのに向いている」と以前、同機を使っている人から聞きました。
>定電流回路等
私は電気に疎いので確かなことは言えませんが、アルカリ・Hi・約4時間の点灯で肉眼でもはっきりダラ落ちが確認できました。カタログスペックどおりだと思います。ただソレが電池なのか回路なのか、そして本機のHiがL2Dのどの出力レベルに相当するかは分かりません。同機のGeneral MODE・Hiもアルカリですと後半は昇圧しきれずに明るさが徐々に落ちてきます。
Fenixのような駆動特性ですと使い始めてからおよその時間を心憶えしておく必要があるのに対し本機はいきなりストン、とはならないことでしょうから慌てずに済みます。「悪いことばかりではない」と。
投稿: alaris540 | 2010年1月 8日 (金) 11:38
なるほど開発スタンスからアグレッシブに照らす前照灯よりはまず自己の存在を示すマーカーの方を優先している感じなのでしょうか。
とは言えBlazeシリーズのデザインは結構好みだし、テール用のSuperflashなどはなかなか興味をそそられる製品ですね。
少しアレンジすれば個人携行用としても面白いかも。
投稿: monozof | 2010年1月 8日 (金) 13:05
>S1に限らずDOSUNはコーナリングが苦手
どの程度のコーナを言われているのかわかりませんが、コーナー重視ということならヘルメットマウントでしょう。ハンドル固定では限界があります。オートバイで夜の山道を乗っていたころは痛感しました。MTBで夜の山道を走り回るような海外の好き者の間では常識のようです。
>本機のHiがL2Dのどの出力レベルに相当するか
これらブログによれば、L2DのHIGHと同等のようです。
http://www.ecovelo.info/2009/10/28/planet-bike-blaze-2w-2/
http://gearjunkie.com/planet-bike-blaze-bike-light
アルカリは大電流の放電には弱い(おおむね100mAぐらいまでの放電なら長持ちするらしいです)ので、HIGH(350mA前後?)やTURBOモード(700mA前後?)での使用には向いてないんでしょうね。
投稿: Vienna | 2010年1月 9日 (土) 00:06
>結構好み
どうして日本ブランドはこういう丸め方が出来ないのかなァ、と思います。
>Superflash
0.5W LEDの点滅間隔が毎秒2回なのは不安、との声を聞きました。ここはひとつ回路をいじって名実共にスーパーフラッシュにしてみては?^^
>ヘルメットマウント
ハイ、これは勿論のことで私はどこでもHP10を併用しております。住宅街では十分減速するのは当然として、緩やかに曲がり続けるコーナーはパターン両サイドにほとんど光がまわらないDOSUNにとってかなり厄介です。
>好き者の間では常識
どこぞの文献でT.ウォーレス(まだ現役だったのね)が24h耐久でヘルメットとハンドルバー両方を使っているのを見たことがあります。
>L2DのHIGHと同等
情報有難う御座居ます。m(_ _)m
>大電流の放電には弱い
だそうですね、私はmonozof様のトコの記事で初めて知りました。
投稿: alaris540 | 2010年1月 9日 (土) 01:20