EXPOSURE MaXx-D
2009年に買ったライトの中ではキワモノ度№1かもしれません、SSC P4・4発を専用Li-ionバッテリーで駆動する自転車用ライトです。全長111.5mm、ヘッド径55.3mmΦ、ボディー径45.9mmΦ、テール径49mmΦ、ブラケットクランプ幅11.4mm(26.0mmΦ用スペーサー幅13.3mm)、重量326g(ブラケット・26.0mmΦ用スペーサー込、いずれも実測)。行きつけのショップで頼んだところ店主も「興味があるので自分用も」と2つ発注、紹介してくれた御礼にと、なんと¥47,000まで値引きして下さいました、ワ~イ!
カッターマークが画像でお判り頂けますでしょうか、全部削り出しです。中央のポッチリが電源スイッチ。ダブルクリックでON、1回押し切りを繰り返すことで3段階調光、1秒長押しでFlash、2秒長押しでOFF、とちょっと頭を使うもので、日頃脊髄で自転車に乗る私は触る度に「…、エ~ト」。その隣が充電ポートで、蓋が無いのはダイジョーブナノカ?最近は直流で出力出来るダイナモなんてのもありますのでUSBポートなら昼間走りながら充電、といった芸もできるのにな。
Fenix TK40・Turboと比較してみました。本機はMAXx(Hi)、壁面までの距離は約20cm。同機より明るく見えるのは至近距離でだけの話、公称960lumenは勿論SSC恒例のハッタリです。私の場合First Responderのトラウマから「3つが4つになったところで」と思っておりましたのであまりショックには感じませんでしたけど。公称ランタイムデータは日本版取説にあったもの。実はこれ各機共通で、バッテリー容量の調節で揃えているみたいです。縦軸は実効出力から想像してくれ、ッてことでしょうか。なお本シリーズには別売りオプションで補助バッテリーがあり、増設によりランタイムを最大2倍まで延ばすことが出来ます。
5m・10m「くらい」・20m「くらい」先の路面をMAXxで。まるで投光器、実際には画像で見るよりも光が広範囲に及びますが巧く再現出来ませんでした。飛距離はパワー相応でしょうか、ただしディフューザーの影響で突き抜け感は無く、10m以遠はどこを狙っているのかさっぱり判らなくなります。その拡散度からライトの前側ではどこから見ても「キャー!」。
一応Ride(Middle)でも撮ってみました。幾度となく確認したつもりではありますが光軸が再現できているかは「???」。公称10時間のランタイムに合わせて出力を絞っている?この明るさが活きるのかどうかは夜中にブッ通しで走ってみないと判りません。Loはリザーブと割り切るべきでしょう。本機のFlashは点「滅」ではなくLoからパルス状にMAXxで光るという、他機では見られないもので、使うなら曇天・雨天の昼間がイイのではないかと思われます。なお本体後部でポチッと光っているのはバッテリー・インジケーターを兼ねるパイロット・ランプ。駆動特性上消耗度が判り難いのは不安ですね5段階表示ならイイのにな。
ハンドルバー・ブラケットはアルミの削り出し。クイックシューはテーパーの付いたアリミゾ・アリガタでテーパーピンがバネでアリガタ後ろのV字テーパーをグイッと押して留まるようになっています。更にアリガタをヘッドに留めている皿capボルトは左右方向の光軸調整をするべくシューにかました状態のまま緩めることが出来ます1本締めなので緩んでないか時々チェックが要るかも。クランプはヒンジの付いたオープンクランプ式、それ自身で31.75mmΦ、2種類のスペーサー併用でそれぞれ26.0・25.4mmΦに対応します。金属製らしいカッチリとした装着感は作り手の真面目さが伝わってきますが、樹脂製の26.0mmΦ用スペーサー(カラー)は非常に硬くハンドルバーへの着脱にたいへんな力が要り、指に痛い要グラブのでSmartのように2分割してクランプバンドの内側に嵌め込めるようにしてくれると嬉しいのに、と思いました。
数年前「こんなに小さくてホントに明るいのか??」と得体の知れない存在だったEXPOSURE Lightsも最近の製品については使っているLEDが公表されていることから概ねその実力が推し量れるようになっていました、DOSUNパターンを知る目には「設計思想が古いな」とも。多発化で明るくはなりましたが公道における「ケンカ売ってる」度はハンパではなく、路面の照射効率も良いとは言えません。本機がその真価を発揮できるのはナイトトレイルなど、かなり限定されたものになるのではないでしょうか…私も単純に回転対称な光学系のライトを買うのはそろそろ打ち止めにしようか、なァと思っております、これからはやっぱこうでしょ頁下部・照射画像に注目。
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