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2009年12月30日 (水)

EXPOSURE MaXx-D

Mini_sd_684Mini_sd_6872009年に買ったライトの中ではキワモノ度№1かもしれません、SSC P4・4発を専用Li-ionバッテリーで駆動する自転車用ライトです。全長111.5mm、ヘッド径55.3mmΦ、ボディー径45.9mmΦ、テール径49mmΦ、Mini_sd_692ブラケットクランプ幅11.4mm(26.0mmΦ用スペーサー幅13.3mm)、重量326g(ブラケット・26.0mmΦ用スペーサー込、いずれも実測)。行きつけのショップで頼んだところ店主も「興味があるので自分用も」と2つ発注、紹介してくれた御礼にと、なんと¥47,000まで値引きして下さいました、ワ~イ!

Mini_sd_690カッターマークが画像でお判り頂けますでしょうか、全部削り出しです。中央のポッチリが電源スイッチ。ダブルクリックでON、1回押し切りを繰り返すことで3段階調光、1秒長押しでFlash、2秒長押しでOFF、とちょっと頭を使うもので、日頃脊髄で自転車に乗る私は触る度に「…、エ~ト」。その隣が充電ポートで、蓋が無いのはダイジョーブナノカ?最近は直流で出力出来るダイナモなんてのもありますのでUSBポートなら昼間走りながら充電、といった芸もできるのにな。

Mini_sd_685Mini_sd_686Fenix TK40・Turboと比較してみました。本機はMAXx(Hi)、壁面までの距離は約20cm。同機より明るく見えるのは至近距離でだけの話、公称960lumenは勿論SSC恒例のハッタリです。私の場合First Responderのトラウマから「3つが4つになったところで」と思っておりましたのであまりショックには感じませんでしたけど。公称ランタイムデータは日本版取説にあったもの。実はこれ各機共通で、バッテリー容量の調節で揃えているみたいです。縦軸は実効出力から想像してくれ、ッてことでしょうか。なお本シリーズには別売りオプションで補助バッテリーがあり、増設によりランタイムを最大2倍まで延ばすことが出来ます。

Mini_sd_693Mini_sd_694Mini_sd_6955m・10m「くらい」・20m「くらい」先の路面をMAXxで。まるで投光器、実際には画像で見るよりも光が広範囲に及びますが巧く再現出来ませんでした。飛距離はパワー相応でしょうか、ただしディフューザーの影響で突き抜け感は無く、10m以遠はどこを狙っているのかさっぱり判らなくなります。その拡散度からライトの前側ではどこから見ても「キャー!」。

Mini_sd_696Mini_sd_697Mini_sd_698一応Ride(Middle)でも撮ってみました。幾度となく確認したつもりではありますが光軸が再現できているかは「???」。公称10時間のランタイムに合わせて出力を絞っている?この明るさが活きるのかどうかは夜中にブッ通しで走ってみないと判りません。Loはリザーブと割り切るべきでしょう。本機のFlashは点「滅」ではなくLoからパルス状にMAXxで光るという、他機では見られないもので、使うなら曇天・雨天の昼間がイイのではないかと思われます。なお本体後部でポチッと光っているのはバッテリー・インジケーターを兼ねるパイロット・ランプ。駆動特性上消耗度が判り難いのは不安ですね5段階表示ならイイのにな

Mini_sd_691Mini_sd_689Mini_sd_688ハンドルバー・ブラケットはアルミの削り出し。クイックシューはテーパーの付いたアリミゾ・アリガタでテーパーピンがバネでアリガタ後ろのV字テーパーをグイッと押して留まるようになっています。更にアリガタをヘッドに留めている皿capボルトは左右方向の光軸調整をするべくシューにかました状態のまま緩めることが出来ます1本締めなので緩んでないか時々チェックが要るかも。クランプはヒンジの付いたオープンクランプ式、それ自身で31.75mmΦ、2種類のスペーサー併用でそれぞれ26.0・25.4mmΦに対応します。金属製らしいカッチリとした装着感は作り手の真面目さが伝わってきますが、樹脂製の26.0mmΦ用スペーサー(カラー)は非常に硬くハンドルバーへの着脱にたいへんな力が要り、指に痛い要グラブのでSmartのように2分割してクランプバンドの内側に嵌め込めるようにしてくれると嬉しいのに、と思いました。

数年前「こんなに小さくてホントに明るいのか??」と得体の知れない存在だったEXPOSURE Lightsも最近の製品については使っているLEDが公表されていることから概ねその実力が推し量れるようになっていました、DOSUNパターンを知る目には「設計思想が古いな」とも。多発化で明るくはなりましたが公道における「ケンカ売ってる」度はハンパではなく、路面の照射効率も良いとは言えません。本機がその真価を発揮できるのはナイトトレイルなど、かなり限定されたものになるのではないでしょうか…私も単純に回転対称な光学系のライトを買うのはそろそろ打ち止めにしようか、なァと思っております、これからはやっぱこうでしょ頁下部・照射画像に注目

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2009年12月26日 (土)

祝・30万アクセス達成!

Mini_sd_683本日20時頃、アクセスカウンターが30万を突破しました!マニアックな内容にもかかわらずお付き合い頂き幸甚に堪えません。今後もワケワカラナイ話をクドクド書いていきますので変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m 決して「何かよこせ」などとは申しません

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2009年12月25日 (金)

OGK KG-9W ウインターグローブ

Mini_sd_641前記事のそりーさ君と一緒にストレッチまちのついたパールイズミはもはや使う気になれなかったので比較的無難な線ではなかろうか、とポチしたのがコレ、タウンユースのウィンターグラブです。グラブに限らずOGKのデザインはドン臭いものばかりで、本品のニット柄にも非常に抵抗がありました、「何か勘違いをしている」。はめた感触はパールイズミそっくり、指が短く、手の甲がゴワゴワ硬いところなど「設計者が同じでは!?」と思ってしまった程。

サイトスなんか関係ねェ~、縫い目から風が入るゥ~!!!

Mini_sd_646Mini_sd_645パール同様ただ厚いだけのグラブです。メーカーサイトにある推奨温度域は何を以てそんなことが言えるのか理解できかねる「あくまで目安」だなんて無責任なもので、10℃を挟んだ極僅かな範囲内でしか使えないと思います。具体的には季節風の吹き出しが収まった夜にノンビリ流すときが最も活きるのではなかろうかと想像しますが、そんな条件、これから先春が来るまで何日あることやら?

Mini_sd_640雑誌メディアなどで散見されたKG-8Wにしなかった理由が手のひらパッドです。パールの同クラスもなぜかパッドらしいパッドが無く「このくらいだったら付いててもイイかな」と、まァこれとて一歩間違えればグイグイ当たって痛いだけになるリスクはありましたが。GOLDWINほどクドくはなく、走っている間こそほとんど気にならないものの、手のひらとハンドルの間に異物を挟んだ感触は外してからもしばらく残ります。私はもっと薄くても構わないと思いましたが、如何なもんでしょう?ビニールレザー・Bezantは自然なグリップ感でハンドルバーへ手を添えるのに余計な力が要らず、自転車用グラブも今後はこういった素材がスタンダードになっていくのではないでしょうかバックスキンに接着した滑り止めはすぐ剥がれちゃうからね

Mini_sd_676「ラバーリスト」、コイツは通勤に向きません。画像はその手首をウィンドブレーカーの袖口へ入れようとしているところ。この際手首がだらしなくビロォ~ンと伸びて逃げるためなかなか収まってくれず、1分1秒を争う出社にあってこのタイムロスは堪え難いものがあります勿論抜けるのは一瞬だ。「手首への冷気侵入を防ぎ」!?スースーですよ!

買っといて言うのもなんですが一昨年のパールといい「コレが日本の限界なのかなァ」と厭世的気分になってしまいました…グラブの話はまだ懲りずに続きます、乞う御期待?

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2009年12月24日 (木)

Castelli DILUVIO GLOVE

ウィンターグラブは遮風・保温と透湿の両立がキモ。寒波襲来を受けここしばらく幾つか買って感触をみておりました。

第1弾はそりーさであります、きっぱりと。
タイトー「たけしの挑戦状」に登場したサソリ。コイツに限らず地を這うザコキャラは飛び跳ねるまで銃弾・投石が当たらないため、セレクトボタンを頻回に押して消すほかなかった

Mini_sd_643趣味で自転車に乗り始めてから十ン年、まさか自分がCastelliを使うことになろうとは夢にも思いませんでした、はドウデモエェか…つま先~足首の遮風・防水はネオプレーンゴム一応の決着が付いていますので手についても、とヒトバシラーをカマシてみました。指の長さがドンピシャなのはありそうでないこと私が買ったのはS/Mサイズ。日本ブランドはなぜかサイズに対し少々短く、窮屈なものが多いこのそりーさ君はペイントですので、使いだして間もなくバリバリに割れてしまいました。

サイスポでの指摘どおりコイツはキワモノです。
良くも悪くも素材の特性そのまんま。フィット性は良好ですがゴムがウニュッと動くのでグリップはややダイレクト感に欠けます、表裏とも滑りにくいのはイイんですけどね。外した後手にゴム臭が付くため、気になる方は手洗いを。

Mini_sd_647_2Mini_sd_644_2天下のCastelliを以てしても圧着というわけにはいかなかったらしい…親指の股の縫製、ロードバイクで使えるか否かはココで決まります。このモナカみたいな合わせ方ではフーデッド・レバーを握る際縫い目が痛いほど当たるのでダメ!フラットバー限定になってしまいますが、私は冬場、ドロップのバートップを掴んだまま縮こまっていますのであまり気にならなかったりしますほとんど判官贔屓。目止めは十分とは言えず、縫い目から風が入るため見てくれとは裏腹に寒いです空気を溜め込む層がないしMini_sd_648_2そのうえ溜まる一方の汗が縫い目から入ってきた風に冷やされ、の悪循環!以前98k様が教えてくれたシームシーラーをベッチョリ塗ってみましたが、こういった伸縮を繰り返すものには向かないのか、私の気合が足りないのか?風は防ぎきれませんでした。

「どの温度域で使えばいいのか皆目見当つきかねる」一番使いたい寒さでは使えない、結構以上に困った買い物になってしまいました、トホホ。ウィンドサーフィン用グラブは目止めが徹底しておりますので、気が向いたら探してみるつもりです。

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2009年12月18日 (金)

NITECORE Defender Infinity XP-G R5

Mini_sd_675Mini_sd_674デリバリーは2度目でしょうか、容易に入手できました。CREEの最新鋭・XP-Gを1AAで駆動する懐中電灯です。LEDが芯ズレしててトホホ…光源が換わったのと化粧箱の角が潰れていたことヤマト運輸がやったのだ(ーーメ)以外は寸度・操作法とも従来機と同じですので今回も点けた感じだけさらッといきますね。

Mini_sd_677Defender Infinity3機種を揃い踏みさせてみました。左から本機・R2DRAGON Plus、いずれもMAX MODE・電源はアルカリ、壁面までの距離は約20cm。中心からの照度減衰が滑らかなのはこれまでのCREEには見られなかったものでXR-E/MC-Eの「段」にすりつけ板をカマシてならした感じ、手元~数mで格段に使いやすくなりました。DRAGON Plusにちょっと似た色ムラが出ます。発熱は噂どおりで、構造上フツーに単3でおとなしく使ったほうがLEDをイジメずに済みそう。

Mini_sd_680Mini_sd_681Mini_sd_682これまたいつものようにハンドルバー上から5・10・20m先の路面をMAX MODEで。フワッとしたパターンは見やすいのですが光が飛ばず、こういった条件ですと10m以遠はどこを狙っているのか判りづらくなります。夜勤で廊下全体を見渡すにはMAX MODEが欲しくなることがありました普段ユーザー設定MODEはMAXから見た目若干絞った、明るさを確保しつつランタイムを引っぱりやすい状態にしている。介護職が光の飛びを求めるのは戸外へ出て行ってしまった患者様・利用者様を捜すときぐらい?あっては欲しくないことですが私も勤務中に1回だけありました

Mini_sd_679続いて前輪ハブ軸から5m先を同じくMAX MODE。私の知りうる限りにおいてCREEでこの位置から使える最初のLEDといえます。DRAGON Plus程ではありませんが色ムラが強調されるのがお判り頂けますでしょうか。もっと大きなリフレクターをあてがうと面白いかもしれません。

Defender Infinityはわりとコンパクトで安い単3が使え、間欠点灯の多用でそこそこの明るさを比較的長時間使える、など使用感の良さが気に入っております。本機は飛びに不満が残ったもののCREEの新たな可能性を感じさせてくれました。ただしXP-Gが私の手許でその真価を発揮することは当分ないものと思います。

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2009年12月14日 (月)

CYCLE MODE International 2009見てある記

Mini_sd_67212月に入ってからの開催に「なんでこんな年の瀬に」との声も聞かれた来年はいつもどおりの時期に戻るそうなCYCLE MODE。強風と降りしきる氷雨に震えつつ、3ヵ月半振りに降り立った海浜幕張駅はやたらタバコ臭く、石畳は水溜りだらけでド~ニモナリマセンデシタ…当日券を売るゲートはだだっ広いエントランスの隅にポツンと設けられていたことから、ワザと引いて撮ってみました。

Mini_sd_670Mini_sd_669ダイアテックプロダクツが出展していたMOOTS YBBのヘッド周りとBB周辺。溶接の美しさは絶品でコレを見てしまうとPanasonicなど即刻ゴミ箱行きショットブラストがまたシブイ!SEVENのヘアライン仕上げは擦り傷が付いても「ま、いっか」と思えるが、MOOTSのソレは乗るどころかフレームのまま床の間に飾っておきたくなるほど。表面硬度を高めるためでもあるMOOTSは一度チューブ同士を溶着させてからTIG溶接しているとかで、「より自転車を走らせやすい環境で作りたい」とSEVENから移籍した職人が2年経ってもなかなかマスターできず修行の最中、という話を聞きました。何でもやり方が全く違うのだそうで…生涯保障が付いているあたり、接合強度によほど自信があるらしい。SEVENにしてもライズ角にもっとバリエーションがあれば溶接の治具が2種類しかない?ステムをオーダーするのになァ。

Mini_sd_662去る9月だったっけ、グローバル・サイトに登場したSL-LD200型式上はHL-EL010の後継機・Hl-EL020。美術の専門学校生が授業の直前にヤッツケで描いた絵のよう私も前科ありcropsOwleye←全長が100mmはあろうか、やたらデカかったが砲弾型LED3発でやっているところをチップ型1発にまとめた感じです。内蔵Ni-MHはアルカリとセレクターで切り替えが可能で、ソーラーパネルでの充電ではカバーしきれないであろうランタイムに配慮した本末転倒!?跡が窺えます。Mini_sd_663自転車全体がソーラーパネルで覆いつくされる日は近い?これからの技術ですので今は買わないにしてもどうしようもなく暗いことをあげつらうのは止めておきましょうか。CATEYEのブースは恒例だったデモ用暗幕が無く、マーカーライトを括りつけたクリスマスツリーをそこここに配するというやたらチャラチャラしたもので、HL-EL830RCも隅のほうに申し訳無さそうに展示するなど目に見えて相対的退歩感ひしひしでした。横方向へのアピールは今後トレンドになりそうですがコレ、数年前にあのダイソーもやってましたよ。

Mini_sd_661同じくパッとしなかったのがcrops、NRX30・35が来年も続投とあって目新しさに欠けました。画像は新型マーカーライト・ZX-1W。MX1のLEDを双発化させたもので、赤色LEDに置き換えたリア用・ZX-1R、Mini_sd_660Mini_sd_659_3更に6灯化させたZX-6R等々のバリエーションがあります。ゴムバンドの使い方はMX1シリーズと同じ。フロント用マーカーライト・FX4はLEDとリフレクター、どっちが主役か判りません。TK40を見せても営業いつもの人の姿が無かったの反応は鈍く、こちらが拍子抜けする程でした。ヤル気あんのか?

Mini_sd_671Mini_sd_664Bianchiのクロカンレーサーに付いていたKOREのカンティレバー・ブレーキ。近年はアーチを目一杯開かせたものが主流です。勿論アーチワイヤーを外してもシマノBR-R550のようにシューがフォークブレード&シートステイにブチ当たるお粗末などありません。ホントはFSA SL-Kを見に来たのですが、同社ブースには見当たりませんでした。それから今年自転車乗りの間で話題を呼んだGPSナビゲーター・GARMIN Edge 705、欲しいんですけどねェ。

Mini_sd_668ZETA TRADINGのブースにあったPurely Customアクセサリー・マウント。AHEADのプレッシャー・プラグと一体化しておりトップが平べったいドロップバーでもメーター等が搭載可能…直径測るの忘れてしまいました。同社はあのLYNSKEYも扱うそうな。

Mini_sd_665モートが出展したMINI MAG 2AA用ホルダー。ホルスターでありながらイラストにもあるようにハンドルバーへもくくり付けられる、というもの。同ブースにはCATEYE HL-EL400にすっぽり被せてヘッド外周のヤカマシイ光をカットしてくれるホルダーもありました。おしゃれなデザインではありますがいずれも皮製ですので晴天時限定。

Mini_sd_658Mini_sd_657Mini_sd_656PRインターナショナルのブースにあったSchmidtのハブダイナモライト。LEDはCREE、リフレクターはBi-Light方式。Mini_sd_654Mini_sd_655更にB&MもSchmidt同様CREE+Bi-Light式リフレクターのダイナモライトがリニューアル、たぶん両機ともM1みたいなパターンになると思います。実は私、某所へフォークをオーダーしているところでして詳細は後日、ダイナモライト台座を追加せずにはおれなくなりました。

Mini_sd_653Mini_sd_652東京サンエスが発表した新型の廉価版ドロップバー・J-Fit Everは流行のフラットトップ+アナトミック・シャロー。相変わらず補助ブレーキレバーとの連携には難があり、エイドアームを売る気があるのだろうか?と首を傾げてしまいます。そしてハンドルバー用Wレバーマウント、コレでイマドキのシングルスピードに内装ハブをカマシて多段化させてたら笑ってあげよッと。ノーガキにある、ブレーキレバーのパラレロリンク化は1990年代にカスタムパーツ・メーカーがMTB用でやってましたね、あんなのが出るのかしらん。

Mini_sd_651コイツもようやく実物を見ることが出来ました、KhodaaBloomが出展していた、crops NRX35のダイナモ版。明るさはともかく、デモ機はダイナパワーにつながっていたところがちょっと粋。同社の製品群はその独特のグラフィックから今後街乗り自転車誌あたりでの露出が増えるかもしれません、でも売れるかなァ?

Mini_sd_673アルミだ、カーボンだとブッといチューブに食傷気味なオヤジ達個人的偏見が熱い視線を投げかけていたCOLNAGOのマスター55周年記念モデル。キンキラキンにもいやらしさが無く、こういった製品を堂々と出してみせるC40じゃなくてマスターだぜところが如何にもイタリア、日本人には到底マネが出来ません。

昨年以上に見所・「これから」を感じさせるものが少なく、Mini_sd_650自転車を本気で日常のアシにしている・しようとする人には回っていて非常にシンドイものがある展示内容だったように思います。流行りというのはいずれ廃りが来るワケで、レースやファッションなど自転車の非日常性をことさら強調する≒Mini_sd_649ブームだけで終わらせる!?のはクルマ絶対主義の裏返しではなかろうかどォ~も日本人は文化を日常生活から隔絶された特異なものと誤解しているフシがあるようだ、と憂いつつ東京行きの京葉線に乗り込んだのでした。

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2009年12月 7日 (月)

古武術の身体運用に学ぶ介護技術

去る5日、藤枝市立総合病院主催の志太・榛原地域リハビリテーション広域支援センター・セミナー長い!へ氷雨そぼ降る中、藤枝市生涯学習センターへ行ってきましたまったく、休日に合わせて紀伊半島沖に低気圧が発生するなんて…ブツブツ

講師は理学療法士・介護福祉士の岡田慎一郎さん、氏が同地でセミナーを打つのは2度目だそうです。御題は「古武術の身体運用に学ぶ介護技術」実はこれに「~身体からの発想の転換~」なんていうサブタイトルまで付けられていた、勿論主催者が考えたものだ。タイトルだけで全てを説明しようとやたら字数を増やすのは医療従事者の奇妙な伝統なんですよ…あと司会を務めた脳外科のDrはしゃべるのがやたら下手だった。介助の実際はリンク先を参照して頂くとして、当日はタイトルどおり身体運用の基礎、いわば技術を活かすための技術・勘所を重点にお話を戴きました。

ところで皆さん、身体の前で腕を伸ばした状態で手を組み、手を動かさずに肘(腕)だけグルグルねじり回すことが出来ますでしょうか?これは腕と肩(背中)との動きの連携度をチェックする方法の1つだとかで、私は全く出来ませんでした!介護などで膝・腰を痛めるのは特定の筋肉しか使わないため大きい関節に余計な負荷がかかるからだそうです。そこで全身の関節をくまなく使う、こと介助動作においては腕と肩(背中)との連携が重要であり、肩甲骨が開いた状態を常に意識すること、持ち上げるとき手の甲側からのほうが実は大荷重に耐えられること、背骨を反らすのではなく、頚椎から仙骨までをまっすぐにすること、腰を捻るのではなく股関節の動きを活用すること、身体介助といっても人間本来の動きにならうだけであることetc.

その一方で「巷では『古武術』という言葉ばかりがもてはやされ、その実際がなかなか伝わらないキャッチフレーズの独り歩きはデスクワーカーの罠!」「状況の変化へ柔軟に対応するところにこそ意味がある、型はあくまで基本であり、型に相手を落とし込もうとするのは技術とは言わない」…特に後者、大事なことですねェ。初対面であるにもかかわらず普段の仕事見られているような気がしてギクッとさせられました。

実は今、恥ずかしながらあちこち筋肉痛なのですおっかし~なァ~、体操みたいなのをチョコッとやっただけなのにが、これについても当日氏は「どの関節・筋肉を意識すればイイかが解ったわけだからむしろ喜ばしいこと。痛みが治まったところでまた試してみて欲しい」、コレって身体が開発されたってこと?氏の理論・技術も日々進化しているそうで、その最新事情に触れることが出来たのは大袈裟な表現をすれば自分も時代とシンクロ出来ているとでも言うのでしょうか、ちょっと嬉しくなってしまいますね。

でもやっぱり肘は回らないなァ、ダメだこりゃ!

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