« Fenix LD10 Premium Q5 | トップページ | 天文年鑑/天文手帳 2010年版 »

2009年11月23日 (月)

iTP A6 Polestar

北極星ねェ。
地球の歳差運動によって天の北極の方向は移り変わっていきますので、本機は明るさからいけばさしずめはくちょう座α星・デネブ…ッて、いつの話をしているのでしょうか約8000年後。なお天の南極近辺に「南極星」と呼べる明るい星が存在しないからか「polestar」「poler star」はnorthが付かなくても北極星、なんてことはドウデモエェか

Mini_sd_627Mini_sd_624CREE MC-Eを6AAで駆動する懐中電灯です。現在A3 SSと組み合わせたクリスマス・セットを限定発売しているとかで、本機単品で注文したところA3 SSを抜いた状態で納品されました、何だか損した気分!?パッケージ・デザインは悪くないのでいつかパクろっと全長173mm、ヘッド径47.7mmΦ(放熱フィン部)、ボディー径35.7mmΦ、テールキャップ径39.6mmΦ(ローレット部)、重量353g(電池込、ランヤード別、いずれも実測)。画像2枚目に注目、探見ライトホルダーに改造なしで装着できます♪ただし固縛力には若干の不安が残り、25.4→26.0mmΦ用スペーサーを挟んでどうかな、といったところです。

「テッツッ」というタッチのスイッチはバネやや硬め、ストロークは短め。押し切りでON→OFF、点灯中に長押しで調光3段階+高速点滅、消灯時使っていた状態を記憶してくれます電池を抜いても保持される。どちらかといえば普段は設定をいじらない人向き。首根っこにありますので手に取る→点灯のアクションが意外と速く、数値ほどの重量を感じさせません。

Mini_sd_623Mini_sd_625電池ホルダーは樹脂製。装填の要領はTK40と全く同じです。ただし非常にヤワな作りのためいつ何時折ったりしないかいつもヒヤヒヤ、現場仕事のようなラフな使われ方には耐えられないと思います「セカンド・バッジ」と称する現行版は樹脂の透明度が高いものになっていた。そして電池交換といえばテールキャップのランヤード・リングは面取りがされておらず、着脱のたびに手に食い込んで痛いので改善が望まれます。アンチロールの効果はほとんどなく、トコトコトコトコトコトコトコ…とどこまでも転がっていってしまいます。

Mini_sd_626リフが浅い、と聞いていましたのでどんなパターンを見せるか興味がありました…が、特に何が違うということはありません。 OPの凸凹加減はTK40に酷似しており、コレも関係しているのかな?浅いぶん照射角は広くなっています。Mini_sd_629Mini_sd_628Mini_sd_639_2壁面照射画像は左から本機・HiとTK40・Turbo、本機・HiとTK40・Hi、そして本機・MiddleとXR-E+2AAのUltraFire WF-606A、壁面までの距離はいずれも約20cm撮影倍率バラバラでゴメンナサイ。公称700lumenはハッタリもいいとこ!駆動効率の問題なのか、ランタイムを重視して「最初から狙ってる」のかは判りません。

Mini_sd_637Mini_sd_635Mini_sd_633ハンドルバー上からHiで5・10・20m先の路面を。放熱フィンの効果が如何程かは判りませんが、明るさから想像するに連続点灯イケるかも?飛距離は出力相応と言えます。

Mini_sd_636Mini_sd_634Mini_sd_632続いてMiddle。XR-E搭載機よりはSPOTが大きいので照らした先の状況が若干見易くなります、若干は、ネ。CREEの目玉焼きパターンは中央と周辺とで別々に見つめ、視線がダークリングを避けようとする傾向があることから、車両で使うには更なる光学系の吟味が必要だと思いま…自転車への適性ばかり考えるのは悪い癖ですね。^^ゞ

Mini_sd_631Mini_sd_630本記事のキモ?前輪ハブ軸から5m先をHi・Middleで。肉眼ですと画像ほどは中央と周辺との照度差を感じません。こちらもパターンはXR-E搭載機よりはマシ、明るさで補っている感じでDRAGONのほうが地面に近づけやすいです。ただ以前ならアダプターをゴテゴテ重ねたりでもしない限りこの位置からMC-Eを点けることは出来ませんでしたので、存在意義は十分あるのではないでしょうか。路面からのショックで光がちらつくのはいつもどおり電池ホルダーに紙を巻くなりしてガタを取ることである程度は防げます。

予備の電池を何本持っていくか?ツーリングにあってXR-E+2AAはメインのライト以上にランタイムの短さが不安で常に幹線道路を走るとは限らないのでMoonShine HIDを使っていた頃は日帰りでも結構以上にシビアな問題だった。疲れてくると交換も億劫になるし、マルチセル化でサブとしてしっかり使える機種をずっと物色しておりました。正直刺激に欠けるのでマニアにはあまり勧められませんが、明るさとランタイムのバランスをとりつつ手持ちでの使用感にも配慮するなど、MC-Eをより身近にした値段も手頃1本と言えましょう。

|

« Fenix LD10 Premium Q5 | トップページ | 天文年鑑/天文手帳 2010年版 »

【続】闇夜を照らすライト」カテゴリの記事

コメント

割と好印象だったようですね。
「あら、公称値はともかく意外と使えるじゃないコレ」みたいな?

iTP社はちょっと地味なイメージはあるけど「これくらいで丁度良いかも」って巧みなラインナップでじわじわ来てる感はありますね。

投稿: monozof | 2009年11月23日 (月) 20:18

>好印象
カタログスペックを見ずに使えば「意外と使えるじゃないコレ」だったことでしょう。^^近頃明るさの表記にマユツバなものが目に付くようになったので本機も「たぶん」…予想通りでした。

Hiのランタイムがもっとあれば、と思いますが電池の特性にも依りますのでこればかりは点け続けてみないことには判りません。探見ライトホルダーとの相性はweb上で存在を知ったときから「使えたらイイな」と思っていました。

あとTK40を使い出したときも感じたのはeneloopの場合3AAが1Dの容量に相当する、即ち同じ電圧なら単3束ねたほうが軽く作れるということです。そこで「そういえば」がTX-500LM・750LM、ランタイムが長くても使わないだろうなァ。

iTPは今後も要注意ですね。

投稿: alaris540 | 2009年11月23日 (月) 23:51

TK40 の一番明るいモードと、iTP A6 の一番
明るいモードの照射比較画像をお願い致します。

投稿: 一輝 | 2009年12月 4日 (金) 17:56

一輝様いらっしゃいませ。

そしてお待ちどうさま、画像追加しました。
TK40とは光らせ方が全く違うのがお解り頂けるかと思います、もはや「見なかったことにしてくれ」な感じ。XR-E Q5でも出せないわけではない明るさなだけにちょっと首を傾げてしまいます。

投稿: alaris540 | 2009年12月 5日 (土) 23:21

有難う御座います。
しかし、ハイとミドルの明るさが同じに
見えるのですが・・・
カタログ上は 700 と 160 なので、幾ら
700 が詐称だとしても、変なのでは・・・

投稿: 一輝 | 2009年12月 7日 (月) 14:40

私のA6は、電池ホルダーが黒だし、
Q5ライトより遥かに明るいですよ。
それは初期ロットなのかな。

投稿: | 2009年12月 7日 (月) 21:37

はじめまして。
私のA6も電池ホルダーは黒ですね。
そしてミドルからハイで圧倒的に明るくなります。
ミドルが今まで使っていたL2D(Premium100)よりやや暗い程度、ハイは比較できるライトを持っていないので何とも言えませんが、自転車用としては過剰な程の明るさかと。
発売直後に購入したので、自分のは初期ロットだと思います。

投稿: RF91S | 2009年12月 7日 (月) 23:53

RF91S さん、こんにちは。

>そしてミドルからハイで圧倒的に明るくなります。
同じくです。

>ミドルが今まで使っていたL2D(Premium100)よりやや暗い程度、
私も、L2D クラスは
L2D-CE Q5 / L2D-CE R2 / UltraFire C3Q5 Single / EagleTac P10A2
等を持っていますが、ミドルはそれらより少し暗く、
ハイはそれらより遥かに明るいです。

>ハイは比較できるライトを持っていないので何とも言えませんが、
私も TK40 は持ってないので調べたら、ミドルは 277 ルーメンですね。
A6 のハイ公称 700 ルーメンが 277 ルーメン程度だとは思えません。
ちょっとググってみると、海外の画像ですが、
A6 Hi
http://lygte-info.dk/pic/ITP/A6%20Polestar/Beamshots/DSC_8628.jpg
TK40 Turbbo
http://lygte-info.dk/pic/ITP/A6%20Polestar/Beamshots/DSC_8635.jpg
って感じで、大体同じですし。

スポット部分は TK40 の方が明るく、遠く迄飛びます。
しかし、近距離の照射範囲は A6 の方が広くなってますね。
リフが浅いので、まさにその通りの結果かと。

遠くを照らした場合は
A6 Hi
http://lygte-info.dk/pic/ITP/A6%20Polestar/Beamshots/DSC_8641.jpg
TK40 Turbbo
http://lygte-info.dk/pic/ITP/A6%20Polestar/Beamshots/DSC_8646.jpg
こんな感じで、A6 は飛びませんね。

もし、本当にハイが TK40 の 277 ルーメン程度の明るさしかないなら、
初期不良だと思われますので、保証期間内なら、是非交換して貰った方が
良いと思います。

投稿: 一輝 | 2009年12月 8日 (火) 17:47

皆様、コメント・情報リンク真に有難う御座居ます。

>同じに見える
(ーー)ゞ カメラのAEの影響です、あまり参考になりませんでしたね。ともかくTK40・Turbo(こちらの公称630lumenもマユツバだが)とはそれほどの差があるということです。

>初期ロット
御指摘の仕様変更はフツーにあり得ることだと思います、もう1本欲しくなってきました。

投稿: alaris540 | 2009年12月 8日 (火) 23:39

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: iTP A6 Polestar:

« Fenix LD10 Premium Q5 | トップページ | 天文年鑑/天文手帳 2010年版 »