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2009年7月29日 (水)

安全な現場の騙し方

今月初めのこと、山下リネンサプライのデスクワーカー達が「安全なベッドの使い方」と題し漫談に押しかけて来ました。近年ベッドの事故にまつわる医療訴訟が増加している、とお決まりの脅しをかけたうえで「あくまでベッド屋の問題、ウチは悪くない」式の「事故防止」と称する各種規定・点検要領を「無知蒙昧な現場職員に光を当ててやるから心して聞けこれだけ言っておけば実際に事故が起きても『現場レベルの問題』と我々は逃げがうてる」という内容。

バリアフリー2009でチョコッと書いたことの繰り返しになりますが、結論を先に言えば「それがベッドだから」。ベッドがベッドである限り、ギャッチがギャッチである限り、柵が柵である限り、昨今言われるところの事故は絶対に防ぎきれません!「正しく使ってこその道具」を安易に「使い方が悪いから事故が起きる」へすり替えるのはモノを作って売ることを生業とする者の恥と心得るべきです。どの分野も状況は似たり寄ったりでしょうが、福祉機器は特にその開発思想面においてまだまだオクレテおり利幅の大きさにあぐらをかき続けた結果?、なるべく事故・訴訟はあって欲しくありませんが素材・技術の熟成にはある程度避けられない試練であることの証明にはなっているのではないでしょうか。それでは医療・介護ベッド安全普及協会「ベッドの安全使用マニュアル」を引用しつつ、幾つかの項目について検証してみましょう。

  • JIS規格:「福祉用具分野の安心安全への取り組みが必要であり、今後はJIS規格が普及してくる。(当日頒布されたパラマウントベッドの資料より)」…基本的約束事とは言え、規格ッテエのはマルクス主義と一緒でそれ自体が人を幸せにするわけではない。どうも日本人はこのあたりを安易に考える傾向があるようだ
  • ベッド柵類でのはさまれ事故:ギャッチベッド特有の構造的問題。間隔が何mm、とは明らかに逃げ口上、隙間がある限り指1本からへし折ることが可能だ「閉塞感軽減」は嘘ではないが後からとって付けたであろう屁理屈。製造側としてはこれ以上溶接の治具を複雑化させたくないことだろう。なお差込式の柵にはカバーなんてのもオプション設定されているが、病院・施設向けレンタル機では見たことが無い。これまた事故予防なのか最近の機種はマットレス幅に対する柵の左右ピッチがギリギリまで詰められたため、寝返りの際ひざがブチ当たりやすくなった
  • モーター操作の独立化:上位機種の中には複数のモーターが連動するものもあるが、これも「事故予防」とかで個別に動かすものが増えている。不用意な動きを防ぐつもりだろうが、むしろコストの問題ではなかろうか
  • 耐荷重:100kgだの120kgはたぶん静荷重、だとしたら「たったそれだけ!?」。「ショック100倍」という機械用語「ガツン」は「グイッ」に対しときに数百倍の荷重がかかるを一応は知っているのか「やむを得ず数名の人がベッドに乗った場合はかならず点検しましょう。」とあるが、病院・施設にあってはベッド・ストレッチャー間の移乗など日常茶飯事、そしてソレで受けるということになっているダメージは今日の明日では判らないときている。当院で使っているパラマウント、高さ調節機構のリンクプレートは「よくぞコレで」なほどペラペラ、ピボットのネジも小指の太さほどしかない。ヘッドボード&フットボードも簡単な金具で引っかかっているだけで、当たり所によってはヒン曲がってしまいそう
  • 低床化とキャスターの破損多発:ベッドの低床化は歓迎だがそれに合わせてフレームも低く下げられ、キャスターまで小さくされてしまった。キャスターの小型化は強度・耐久性の低下のみならず、キャスター自身の踏ん張りも明らかに弱めてしまっている。「キャスターとは別にジャッキが欲しい」との私の繰言に対し山下リネンは「そういう機種もある」と言い張ったがこれは嘘。命を預ける部品を「消耗品(だからしかたがない)」などと大口を叩くのは信用失墜行為!また医療・福祉の現場はオバサンが多く、どんな使い方、どんなブツケ方・壊し方をするか予測或いはリサーチできないようではプロの設計屋とは言えない
  • 転落事故:これはベッドそのものに適性がない、とみるべき。座敷に布団の生活だった人にはやっぱり座敷に布団なのだ。「車いすを横付けしやすく」とサイドフレームを途中で切った機種は柵を差す位置が限定されるため「すり抜けを防げない」と現場で不評をかこっている。畳部屋が欲しいよォ~
  • ケーブルの挟まれ・踏みつけ事故:有線式の宿命、などとブッこくのは素人以下。量販店で叩き売りされてる安物の掃除機にだってコードリールが付いてるゾ!リモコンがワイヤレス化混信を防ぐ個別の暗号コードが要るかもしたら…枕や尻に挟んでウィ~ン、が多発しそう。「ボックスを手に取りボタンをポチッ」という操作法そのものを見直すべきでは?

…あらゆる角度からツッコミを入れた結果「我々が追求するのはコスト」とポロリ、馬脚をあらわすとはまさにこのことですこの程度で喜んでる私も私だが。改善要求に対しては「お宅の事務を通してくれ」の一点張り、フォローのつもりか「私どもは現場の声を…」が白々しく病棟に響きましたタクシー会社の渉外担当と一緒だ。「ウチは布団屋だからベッドとは違う」とでも言いたげだったが、アンタんトコの社長は福祉用具専門相談員協会の長だろーが!言い逃れは許さん。ベッドと言えども「一企業の商品に過ぎず、利益のためならある程度の薄氷は踏む田中三彦『原発はなぜ危険か』より」ことをあらためて実感させられました。医療はもとより福祉の事務主義・書類主義が進む中「使う人のためならある程度のコスト増はアリ」の職人気質は通じなくなっていくのでしょうか…最後に私の尊敬申し上げるC.タンク技師の設計理念を引用して結ぶことにしましょう、「そんなこと言ってたら商売にはならんヨ」との批判は百も承知で。

「兵器というものは戦場の過酷な状況に置かれ運用されるものである。また未熟なパイロットや整備員によって扱われるかもしれない。更に、戦場でダメージを受けても、あるいは修理された状態でも戦わなければならないかもしれない。(中略)戦場での馬は、競走の馬ではなく騎兵の馬でなければならない潮書房『丸メカニック№26 フォッケウルフFw190 A,F,G』より

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2009年7月22日 (水)

そ~ら~ぱ~しゃるえくりぷす

「季節は絶望とともに移り変わる」この時季の日本で観ようとすること自体が間違いでは…ブツブツ

Mini_sd_451フツーに梅雨である!出勤途中土砂降りに遭い「今日はダメなのか」と気落ちしつつ就業…食最大の頃窓から見えたのでちょっとだけホッとしました。昼休みに屋上へ出た頃には雲が厚くなってしまい記念写真はこれだけ、画像の日食グラス20年前展示会で貰ったものといいピンホール投影といい準備こそしたものの使うチャンスはありませんでした。とは言っても部分食は欠けているのが判ればOK、タイミングは全くこだわっていません。皆様のところは如何でしたか?

日食はこれからしばらくの間日本を「カスる」のが続いた後、全国レベルで観られるのは2012年5月20日の金環日食までオアズケです…それまで待ちきれずに海外を飛び回る「日食貧乏」が大量発生することになるのかも。

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2009年7月21日 (火)

KIBOU

♪お~い~らぁ~がう~まれてくぅ~るぅ~ちょっとちょっとっまぁ~えにわもぉ~(爆)あっぽろぉ~じゅういちぃ~ごぉ~がぁ~つきぃえいったってゆぅ~のぉ~にぃ~…今日はアポロ11号月面到達から40年です日本時間・本記事UPの時刻も合わせてみました。それにしても歳がバレる残酷な歌だ…

Mini_sd_450当時の記録はweb上で幾らでも見られますが、「手許に何かあるか」と思い家の片隅に積んである百科事典を広げてみました、バリバリバリッ←表紙を開く音。「1975年11月1日 改訂新版発行」とありますのでアポロ計画の残滓色濃い頃学研の社史を紐解いてみたところ画像の学習百科大事典(全12巻)が刊行されたのは1968年11月とのこと。アポロ計画の進捗状況に合わせて重版の際手直しがされていたかも、これらの書籍も未来への夢や希望で彩られていますが、ソレはまだきっかけを掴んだに過ぎないことを多くの人が知るのは1986年のチャレンジャー号爆発事故までちょっと時間がかかることになった、と言っていいと思います。今も今とてISS滞在中の若田氏を迎えに行くエンデバー号打ち上げが16日まで延びた理由は天候不順その前にメカトラブルもあったみたいだというのですから「宇宙どころの騒ぎじゃないゾ」。日本実験棟も大いにケッコウですけどもっと明るい自転車用ライトと薄くて蒸れない尿取りパッドの開発が先でしょうそういえば紙オムツの吸水ポリマーってマーキュリー計画にあわせて作られたんでしたっけ

先日、部署の会議で「日勤に就く人数が減ってしまうので闇雲に公休申請を連発するな、曜日間でのイレギュラーな業務内容調整がドーノ」ともめ…ア~、話が小さくなってスミマセン。介護職の「きぼう」ってこんなレベルです。

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2009年7月15日 (水)

OTT MANIFEST

本Blogのマニフェストを発表致します。

O is over
T is top
O.T.T.!

Mini_sd_127OTT MANIFESTはF.O.E=Friends Of Earth、細野晴臣・野中英紀・西村麻聡を核とした不定形ユニット1985年発表の12”ミニ・アルバム「FRIEND OR FOE?」の掉尾を飾る曲です。当時ホソノは「最新型」なんて言ってましたっけ1986年1月5日放送・FM東京「レコパル音の仲間たち」より。同番組のエアチェックはテープが擦り切れ、ピンチローラーに巻き込まれてビロビロになっても聴きました。聴く者の耳を執拗に脅かし続けるサンプリング、随所で炸裂する32ビート、三度繰り返されるOTT宣言、終わったかと思ったら更に追い討ちをかける構成…と、極めて異常な内容。ホソノがイタリアのディスコ←死語!でかけたところ「客が1人帰り、2人帰り…みんな帰ってしまい、最後は2人くらいしか残っていなかった」のも頷けます。またビートの細分化についてホソノは後に「ビートは32が限界でその先は無い。ダラララ~とつながっちゃってビートじゃなくなっちゃう。装飾的にしか使うことが出来ず、都市音楽のリズムは行き着くところまで行ってしまった『細野晴臣OMNI SOUND』より」と。

OTT MANIFESTとY・U(近藤等則IMA)、この2曲にブチノメされたことで私の音楽趣味は決定づけられてしまいましたね。これ以外は「ほどほどのレベルで鳴らしている」にしか聴こえなくなってしまいましたので。

ついでに再販CDについても…3年後、同じく12”の「DECLINE OF O.T.T」とのカップリング・アルバム「THE WORLD OF F.O.Eリリースは1986年」を入手できたときの感激を今も忘れることはありません。2001年にリリースされたリマスタリング盤は2曲目・RETURN OF BODY SNATCHERSの終盤がカットされており「トンデモネェ!」。そのうえファースト&ラスト・フルアルバム「Sex, Energy and Star」が2曲カットの末無理矢理詰め込まれている発表当時評価が芳しくなかったのでテイチクは「単発では売れない」と判断した?、という不満だらけの内容でした。

(本記事はYahoo!掲示板「音楽題名しりとりしませんか」へ私が投稿した内容に加筆・再構成したものです)

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2009年7月10日 (金)

変質車 その8’・SEVEN Axiom SG

Mini_sd_446_3前記事でたれた講釈を実現すべくパーツ納品を待つこと14ヶ月、概ね当初考えていた通りのアッセンブリーとなり、再シェイクダウンにこぎつけました。ようやく手に入れたそれらの雑感なんぞを。

Mini_sd_447_2「エ~、肩下を詰めると後輪ハブ軸を中心にフレームが前へ倒れるわけだから…ブツブツ」…白状します、オーダーシートよく見てませんでした!ビルダーの提案を蹴ってフォークを短縮、ハンドルを低くしました。オーダーシートの数値を元にハンドルバー中心線を25mm低くしたフレームが回転した状態を作図、ヘッドが立っても従来と同等のトレール量が得られるようフォークオフセットを10mm増やし、クラウンも溶接しろの分肩下が長くなるユニクラウンからスローピングクラウン・ラグに変更出来上がったブツを見た限りでは「あえてそうする必要は無かった?」、オーバーサイズでもクラウンラグってあったのね…アライメントは知識が乏しく、跨るまではヒヤヒヤでした。Vicious Tourで問題だった、ディスクブレーキ台座の位置が悪くキャリパーのセンターが出ないパッドがディスクローターへ当たりっぱなしになる。明らかに調整で直せる範囲を越えていた問題もバッチリ解決しました。ライトは今後TOPEAKを使うあてこそありませんが、何らかのアクセサリー拡張を考えF66 ホルダー ユニットは残してあります。同じく若干立ったシートアングルにはヤグラのオフセットが大きいWRで対処しました、無茶は承知でSLCを目一杯引いています怪我の功名?コクピット(サドル前端~ハンドルバー中心)が詰まったためサドル上で骨盤が倒れにくくなった。心配だったペダルのロードクリアランスもほとんど変わっておらずホッ。

Mini_sd_448_3KING ISO Disc Hubの36Hはメーカーへ発注しようかとも思いましたが「黒でもよければミズタニが在庫を持っている」と聞いてそちらへ頼んだことで比較的早く納品、前記事のホイールは無事次のオーナーの許へ行きました。軸を手で回した感触は「ボール紙が挟んであるみたい」。精度は素晴らしく、ディスクローターが全く振れませんXTでも芯ブレはかなりあるそうで、実際ブレーキパッドの隙間調整があまり追い込めなかった。ラチェット音は独特の癖があり、シマノに慣れた耳にはかなりの違和感を覚えます。そして♪ディスク化の効用はボトルを気兼ねなくケージに突っ込めることリム制動ブレーキだとそのフロントから散るカーボン+アルミダストがボトルの吸い口を汚すのダ、ツーキニスト リフレクトが履けること同じくダストがタイヤサイドを汚す、この2点は極めて重要です。キャリパー・ブロックは1ピースのほうがイイですね、ピストンの力に負けて開いてしまうのが判ります。それから現在オーダーを検討されている方は将来シマノがロード用ディスクハブにどう対応するか、即ち130mmのままでいくか135mmに広げるかは頭に入れておく必要があるか、と。ことディスク用フレームを複数台所有する場合、ホイールの互換性に関わる重要な問題となることが予想されます。なお私のKINGはラチェットが時々噛まなくなる持病を抱えており、目下対策をショップと打ち合わせ中です直してもらいました

Mini_sd_449_2前記事で書きそびれましたフロントディレーラーについて。当初SRAMパクリXTRを予定していましたが、チェーンホイールの歯数(直径)差が小さいと内側の羽根が接触して変速できない問題が発生、急遽ミドルを36Tに変更、ショップが持っていたXC compをあてがった、というワケです錆びてるけど、ま、いっか。シマノのレーシング・トリプルでも可。本機の羽根はアウター48Tのカーブに合わせて設計されていますのでD/Aあたりよりは見た目若干マシかな?シュパーブプロは前後方向の傾きが調整できたそうですね、どうしていいパーツから無くなってしまうのでしょうか走りを決めるのはフレームだったり、ホイールだったりしますが、走「らせ方」を決めるのはフロントの歯数。シマノはちっとも解っちゃいませんねェ何のためのPCD110mmだと思ってんだ

細かいところでは箕浦のボトルケージをAlarisから移植したこと、シートチューブ側台座にGIANT Enigumaを留めるとPOLAR BOTTLE 24ozの吸い口がトップチューブに当たってしまったことへの対策ですAlaris+EnigumaはOK

「…で、結局何が変わったワケ?」とツッコミが入りそうなくらいフィーリングは変わっていません。Alarisよりも使うギアは軽く、タイヤは太くなりましたので平均速度は若干下がるのではないでしょうか、もう若くないから丁度イイか。

    • フレーム:SEVEN Axiom SG(チェーンステイのみcyclocross) Argen 3-2.5Tiバテット管、550mmサイズ相当、1-1/4”ヘッド、リアエンド幅135mm、チェーンレスト・フェンダーアイレット付き、インターナショナルスタンダード・ディスクブレーキ対応
    • フォーク:エンメアッカ Cr-Moストレート 1-1/4”スレッドレスコラム、インターナショナルスタンダード・ディスクブレーキ対応、フェンダーアイレット付き
    • ヘッド:KING Threadless 1-1/4”
    • ステム:OVAL R700 90mm
    • ハンドル:TIOGA T-FORCE TRY 400mm(C-C)
    • ブレーキレバー:シマノ旧D/A+TEKTRO RL720
    • ブレーキ:Avid BB7 ROAD+ROUNDAGON ROTOR 160mm(前後共)
    • ハブ:KING ISO Disc Hub 36H(前後共)
    • QR:MAVIC BR601(ナットのみシマノ XT・前後共)レバーのピボットにガタがあるので感触が安っぽい。オススメ出来ません
    • スポーク:DT チャンピオン 1.8mmプレーン(前後共)
    • リム:MAVIC Open Pro 36H(前後共)
    • タイヤ:Panaracer ツーキニスト リフレクト 700×28c(前後共)
    • フェンダー:Dixna ロードフェンダー 納車早々カシメが緩んでた
    • シフター:シマノ 旧D/A バーエンドコントローラー 9s用
    • FD:サンツアー XC comp
    • BB:シマノ 旧D/A 今更ながらのOCTALINK
    • クランク:スギノ COSPEA 170mm 個人的足癖ではかかとが当たりやすい。踏み幅がシマノとは違うので膝がビックリしてるところ
    • ペダル:シマノ XTR
    • チェーンホイール:TIOGA スタンダードピッチ実は7・8s用(ミドルのみスギノ NINE-TEN) 30-36-44T
    • チェーン:KMC Z99RB ショップより「耐久性に不安」と
    • RD:シマノ SRAMパクリ XTR
    • リアコグ:シマノ XTR 11-32T
    • シートポスト:WR RSR カーボン シートピラー 27.2mmΦ
    • サドル:selle ITALIA SLC
    • ヘッドライト:物色中だったね(画像はFenix TK40)
    • テールライト:物色中だったね(画像はSmart RL-307R)
    • ボトルケージ:箕浦 AB100-4.5 Dura-Cage×3

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2009年7月 7日 (火)

Princeton Tec APEX#2

Mini_sd_442一昨年見つかった亀裂から雨水が入った?雨の中を走った後の旧Ver.のランプハウス内が曇るようになり、「完全にイカレる前に」…メーカサイトでの発表から早半年余り、やっと買いました。パッケージ上から旧Ver.と識別できるのは箱の正面・右下隅に貼ってある重量及び公称出力を訂正するステッカーだけですので購入の際はよく確認願います。LED以外の基本的構成は一緒電源OFF時バッテリー・インジケーターの点滅間隔が長くなったな…そんなこたぁドウデモエェかですので点けた感じだけさらッといきます、の前に。

下タオルの色だァ~!ショックゥ~ッ!!

…(呼吸を整えております)

Mini_sd_440Mini_sd_441皆さんコレ、どう思います?画像左はメインHi、同右はサブHi、いずれも左が新Ver.、電源は両機ともアルカリ(付属のDURACELL)、壁面までの距離は約20cm。画像では土星の環が増えて明るくなったように見えますが、130ルーメンはメーカーがそう言ってるだけ、中心照度は旧Ver.に負けてます、トホホ。一方のサブライトは日亜GS?庭先で照らした印象は「照射角が狭くてミョ~に飛距離がある」、もっと拡散させてもいいように思います新Ver.の筐体が光って見えるのは壁からの反射と自身からの漏光によるもの。頭の上なので気にならないが

Mini_sd_444Mini_sd_4455・20m先の路面をメインHiで。モヤッとしたパターンは徒歩で足元~数mでの使用を念頭に置いたものではないかと勝手に想像。突き抜け感は無く、自転車向きとは言い難いものがあります。ひとっ走りした後の放熱フィンに手をかざすとかなり発熱しているのが感じられ、なんとなく強制冷却ファンが欲しくなる?

LED換装で更なる暴走を期待していたのですが、全く以てフツーにマイナーチェンジです明るさが概ね同じならランタイムだって…。「向いてない」とは言いつつも本機の持ち味はやはり捨てがたいものがありますので、しばらくつきあってみるつもりですけどね。

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2009年7月 1日 (水)

WIZARD ウィンターグローブ

もう夏だってのに。

Mini_sd_420あさひの通販サイトではお馴染みパールのソフトシェルグローブに相当する製品です。その安さにも誘われて恐る恐るポチ、ここ半月ほど使っております。タグを見たらパキスタン製とあった!そんなに遠くからの輸入でも国内で作るより安上がりとは。

Mini_sd_418Mini_sd_419同一サイズ表記のパールやOGKよりも指が長く、シビレ難いので同社製品のフィッティングに不満のある方はお試しあれ。ややきつめの手首に対し、手の甲の生地が余る指も私には太いなァのでコレが手のひらのグリップにも影響している?パールのバラバラ感よりはマシぐらいで、特別イイわけではありません、値段相応でしょうか。手のひらのパッドはウレタンスポンジ製、ペッチャリつぶれてしまうのかMini_sd_421あまり厚さが活きていないようです考えて作ったような形はしてるのに…縫製のツンツンがちょっと気になる。グラブの中での手の滑り具合はパールの分厚いヤツよりこちらも若干マシ。手首のゴムと指の縫製が食い込むので長丁場では堪えるかも。手首はもうちょっと長さが欲しいところ、ウィンドブレーカーの袖とのオーバーラップが足りないと寒くって。

Mini_sd_437Mini_sd_436バックスキンはメタルのレバーを引くのには向かない素材だと思います。てなワケでの滑り止めはケチらず手のひら全体に欲しいですね。私は補助ブレーキレバーを多用しますので薬指に何もないと非常に不安です何かつけてみようかしらん?

今年中はとりあえず本品を使ってみようか、と思っております。実は一緒にSEIRUSのXTREME ALLWEATHERも注文しましたが、手のひらの縫製がやたら痛く使い物になりませんでした…もっとイイのあったら教えて下さい。

Mini_sd_417近所のショッピングセンター内にある自転車コーナーが先日再オープン、覗いたところ本品が並んでいたので「春になったら使おう」と1セット買ってみました。指~甲がブカブカなのは従来どおりながら手首のゴムの当たり方がマイルドになり、至ってフツーの手袋です。手のひらパッドのアレンジは見直されました。中身は安物ウレタンスポンジでしょうが、潰れ方が自然でGOLDWINやmont bellのようなイヤラシさがありません。滑り止めも他社製品で見られるようなものに変更、ただし相変わらず薬指には付いておらず滑ります。親指の又の皮が別パーツになりましたがコレはちょっと曲者、指の動きにグラブがついてこれません…画像は約半年使用後・ボロボロの旧Ver.と。(2011年1月14日・追記)

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