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2009年3月14日 (土)

スーパーマリン・スピットファイアのすべて オーナーズ・ワークショップ・マニュアル

「あはははは」本書を手にした途端、脱力気味の笑いが出てしまいました。それに5040円4800円+税という値段は何なんだ!?黙ってレジへ持っていった私も私ですが…本Blogでは珍しい新刊のご紹介。

Mini_sd_286本書はスピットファイアを復元・修復し、飛行可能にするための実際的なマニュアルを含むものであり、そうした性格上、敢えてその安全性を強調する方向で執筆されておりますが、本書をお読みいただいた上での何らかの損害・物損事故・死傷事故発生の申し立てについては、著者・出版社ともにいっさいの法的責任を感知するところではありませんので、そのむねご理解・ご了承願います。(帯より)」とまァ、残骸を含む現存機の調査に始まり事務・保険手続き、展示飛行における機動制限に至るまで、今日スピットファイアを所有することに関する「ありとあらゆる」を網羅した本であります大戦機の復元といえば「グスタフに翼を」がその筋では有名。第1章の開発概史・戦歴は他の文献にも詳しいのでさらッと流し、「第2章 再生への道のり」からが本題。最近はリバース・エンジニアリングによる修復も比較的容易になったとは思いますが、100%新造品のレプリカは「歴史がつながっていない」と価値を認められないのだとか。

印象的なのは保守・管理の厳格さ。形にすることのみならず、運用にしても当時の技術が正しく伝えられていないと本来の機能は活かせないそうで、文章の端々にオリジナル完成から60年を悠に超す機械を良好なコンディションに保つことの困難さ、「プロセスを懸命に楽しむロマン」を感じずにはおれません、新しくなることがすべてを解決するわけではないことも。名機と言えどもこういった地道な努力の積み重ねがあってこそ、なのでしょう。そしてそれらで会社が起こせる!のはおそらくアメリカとイギリスくらい、戦勝国=現存機が多いゆえとも言えます。自転車のメンテナンスすらショップ任せの私には「とてもついていけないわァ~」。

英国機ファンならずとも一度は手にとって見ることをオススメします平日夜には開かないこと。睡眠不足になっても当方責任をとれません。その上「シリーズ第1弾」とありますので、贔屓の機体が取り上げられるのを気長に待つことにしましょう。

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コメント

「こいつは本気だ」とゆー帯がいいですね。
「グスタフに翼を」、109K4さんから借りて
読むつもりですが、こちらは・・・

投稿: 98k | 2009年3月15日 (日) 16:03

>帯
(笑)ホント、イッちゃってます。

>「グスタフに翼を」
こちらも幾多の困難を経て復元・飛行に至った顛末がつづられています、是非記事に!

投稿: alaris540 | 2009年3月16日 (月) 00:07

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