虎は死して皮を残し…
先日、新規入院に備えベッドメイクをしていたところ、ウレタンマットに私が駆け出しの頃ついこの間のことよッかかわり、数年前他界されただからついこの間のことだってば!患者様の名前がデッカく書かれているのを見てしばし思い出に浸ってしまいました。「いつ眠っているのか判らない方だったなァ。手の動き具合は今入院されてる□□さんにそっくりで、拘縮しているかと思えばよくマーゲンチューブを引っこ抜いてたっけ。奥さんが足繁く通って来てくれて…」あまり大きな声では言えませんが当院ではこういった形で元・私物が使いまわされておりまして。ここで諺をもじって一言、
「人は死してウレタンマットを残す」
いかんッ、コレではフツーの介護Blogになってしまう!というワケでちゃんと道具のハナシを。画像は「パラマウントのマットレスが硬過ぎるから」と当院で横行している愚挙もちろん両者とも安いから。このウレタンマットに防水シートを被せた上、全体をシーツで覆っている。A1もC2も一緒くた!エアマット使用率もジワリと増えております「アレは寝返りを妨げる。そのうち『エアマットなんか使うんじゃなかった』と言われるようになるだろう(三好春樹)」。時代は高反発マットレスなのにねェ。ベッドの低床化も帳消し。[下腿長+クッションの沈み量]の原則はウチのB-29介護共には通用しません車椅子の座面も高すぎるものが多く、ベッドだけで事は解決しない点に注意されたし。ついでに書くとベッド低床化のためにキャスターを小さくしてはイケマセン!キャスターの大きさは抵抗・強度・耐久性に直結するからで、フレームを曲げる(値段が上がるんだよナ)か、別にジャッキを設けるなどの対策が必須。そしてウレタンスポンジは使っているうちにぺっちゃり潰れやすく、こと腸骨・仙骨部が当たるところのクッション効果が早い時期に弱まってしまうのも悩みのタネ。軟らかさと快適さは必ずしもイコールで結べないことを、現場職員はよく理解して頂きたいものです。
現在当院ではベッドを古い安物から新しい安物へ入れ替え中。使い難さまでバージョンUPしててア~モウヤンナッチャウ!
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コメント
ご無沙汰してます。
実は結構「元私物」って譲って貰えますよね。大きな声で言えませんが、クッションの類は大歓迎かつ大活躍です。
さて年度末です。当施設もスライディングボードを以前導入し、結構効果が有りましたので再度稟議書出しました。
ところでROLEXデイトナ着けてた業者の兄ちゃん、あなた方って何?
投稿: CZ75HRT | 2009年3月10日 (火) 20:56
CZ75HRT様、ド~モです。
>大活躍
大きな声では言えませんが、ソ~ナンデスヨネ。
リースでないクッションは高額なものが多いですし。
>スライディングボード
当院は病室が狭い、というより床頭台が邪魔でストレッチャーをベッドにつけにくく、同僚も使うのを面倒臭がるためほとんど出番がありません。
>ROLEXデイトナ
「誰のカネなんだ」外回りをする人はこういうところ、ホント注意して頂きたいものです。
先日当院のエレベーターのメンテナンスに入った業者さんが頭にHW-767Hを付けてて、思わずジイ~ッと見入ってしまいました。「どうもあの明るさは最大瞬間風速らしい…」。
投稿: alaris540 | 2009年3月11日 (水) 00:30