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2009年2月21日 (土)

DOSUN H1

M1とくれば当然次はH1、ドスンとイッってみましょう。

Mini_sd_234Mini_sd_244CREEを3AAで駆動、タイプの異なる3種類の照射パターンが選べるという、非常に珍しい仕掛けを持つヘッ電です。通販サイトには自転車用ヘルメットと組み合わせた画像スパイラル・ケーブルのテンションが厳しいので画像の装備位置関係だとランプハウス(光軸)が左に曲がってしまいやすいまであり、「ナヌ!?」と思っておりました。重量は243g(付属アルカリ電池込、実測)、[APEX(旧Ver.)-電池1本分]は構成・構造からしてこれ以上の軽量化はできない、ッてことなのかなァ。

Mini_sd_242Mini_sd_243MODE切り替え(電源)スイッチは押し切りを繰り返すことでHi(100%)→Middle(60%)→Lo(30%)→点滅→高速点滅→Hi…OFFは2秒の長押し、とM1と同じ。Boostスイッチは消灯/ドライブMODEに関係なく押している間だけ120%、LED LENSERのアレが独立したものと思ってくれれば間違いありません。両者とも小さいうえクリック感がゼロに限りなく近く、タッチの硬さは絶望的!!指が痛くてタマリマセン画像・指の腹に注目!Boostなど絶対に押す気が起きない。押してから働くのに若干のタイムラグがあるため本当に押し切れているのか不安になり、指にますます力を入れてしまい…。ヘッド背面にはヒートシンクヒンジと一体のダイキャストが設けられていますが、LEDのマウント法から想像するにガンガン放熱、というワケにはいかない??上下角度調節のラッチは「スヌッ、スヌッ」という感触で、硬いスイッチとは逆にこちらは簡単に動いてしまうためスイッチ操作には気を遣います→約1ヶ月の使用でラッチを噛んでいる爪が磨り減り、スカスカになってしまいました!

Mini_sd_240Mini_sd_233Mini_sd_2393AAを収めるバッテリーパックはそのエラの張り加減から寸度以上の大きさを感じます。「ウォータープルーフ」という言葉にBlack Diamondのトラウマが…と思いきや、蓋を受ける本体側に弁当箱みたいなパッキンがあり一安心。しかしネジに絡んでいるゴムは一体…そのネジはM1同様頭が樹脂製、指の力で締めきることはできますが全部金属にして欲しかった。電池どうもNi-MH可みたいの1本目を取り出すには+極側の肩に爪を引っかけて、と一寸以上にやりにくいです電池の被服を剥がしてしまわないか不安。道具として使えるか否か、はこんな些細なところで決まるのダMini_sd_241Mini_sd_238ヘッドバンドはもう少しコシが欲しいところ、バッテリー・パック脇にできる大きな隙間が気になります。ズボンのベルトのような、バックルにバンドの端を咥える仕掛けはヘッ電では初めて見ました。

Mini_sd_261Mini_sd_263Mini_sd_262「ホントにヘッド回すだけ!?」ハイ、ホントに回すだけです。3パターンを描き出すリフレクターはそれぞれに対応する形状が120度づつ、即ち各パターンともリフレクターの1/3しか使っていません。回転は中途半端にシブくOリングのせいだろう片手ではまず無理、クリックストップがありませんので合わせるのに思わず頭から外して確かめてしまうところはちょっとトホホ。画像は左からSpot・Eagle・Flood、壁面までの距離はいつもどおり約20cm。Spotは飛距離重視のフツーに回転放物面、EagleはM1と基本同じ横長、Floodは3方向に光が拡散する「それいけ!アンパンマン」のクリームパンダそっくり、これまた独特(複雑)なパターンです。照らしながら3変化する様はいわゆる焦点(照射角)調節とは全く異質。面白く、また何だかキモチワルくもあります。

Mini_sd_257Mini_sd_258まずはSpotで5・20m先の路面を、夜道ではコレが一番使いやすいです。中心照度・飛距離は旧APEXに若干優りますが、後発ですから当然至極。あまりキツキツではありませんので照らした先の「場」はそれなりに見えます。足元に広がる薄明かりは各パターン共通。これまたM1同様LEDのマウント方式から来るもので、サブライトを設けなくても手元を広大に照らせることから、今後密かなブームを呼ぶかも???

Mini_sd_255Mini_sd_256つづいてEagleの5・20m。夜道ではFloodの上下を切った、障子の破れ目から向こうを覗いているようなパターンです「ブラインドの隙間から」なんて都会風に書けねェのか。光の収束度があまいため暗く、横長であるにもかかわらずミョ~に狭く感じられました。これでSpotと同じ照度があればコーナーの先を素早く見通せるのですが…最も期待していただけに惜しい!

Mini_sd_252Mini_sd_259一応Floodでも。手元で使うのなら回転放物面をOPにしたほうがムラが軽減でき、作業性は良くなると思いますが、如何でしょう?なお本機のヘッド外周はスリットから光が漏れるようになっておりますが、夜道では点いているのが判る程度です。

癖の強さとは裏腹にデリケートなタッチを求められるなど各部のツメがあまく、経験不足を感じながらも、ここしばらく通勤でほぼ100%Spot使っております。照度と飛距離を稼げること、メイン/サブの切り替えが不要なこと、ランタイムに余裕があることから本機は旧APEXを遂にヘルメットから引き摺り下ろしました→APEXに戻しました、トホホ。そしてTerraLUX TLE-6 MaxStarを髣髴とさせるLEDマウント方式は、将来LEDの発光効率が改善された暁には再び脚光を浴びることになるかもしれません。

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コメント

こちらも気になっておりました。
一番気になっていたのが・・これ途中で止めてハーフイーグルとかにもなるんじゃろか?

ちなみに私のスクーター(250cc)のロービームがまさにイーグルパターンの前後ぷっつり光でしかも15m先くらいしか照らさないので40km/h以上になるとえれーおっかねーです。
横方向も二輪は車体を傾斜させて曲がるモノなのでカウルマウントだとコーナリング時は「横長」が「斜め長」になるだけで見通しが良くなるわけでもないと言うトホホ配光。
でもまあデカスクなんて普通は街灯サンサンの繁華街でたむろってる乗り物だからこれで良い・・のか?

理想は・・一部の車にはもうあるみたいですが、近未来は二輪もAIが速度や傾斜を感知して進行方向の必要な範囲を自動で最適な照度・パターンで照らしてくれる・・とかになったら良いなあ。

投稿: monozof | 2009年2月21日 (土) 09:13

>ハーフイーグル
「ヘッドの回転に合わせて傾きながらしぼみ、隣のパターンへ溶け込んでいく」というハーフです、アハハ。

>街灯サンサン
monozof様が道路工事用の投光器のついたデカスクで近所のスーパーに乗りつける姿を想像してしまいました。

>進行方向の必要な範囲
二輪ではありませんが映画「タッカー」を思い出しました。ただしステアリングに合わせて光軸を動かす仕掛けはストーリー序盤で廃止されましたが。

ライトをジンバル吊りにして、光軸の遠近は速度計のようにムービング・コイルで…エェイ、Trail TechのHIDライト(URL)をヘルメットに付けちゃえば解決だ!?

投稿: alaris540 | 2009年2月21日 (土) 14:23

面白いアイデアを出すメーカーだなぁ。これで細かい所も解消されたら良いんですけど。
ここのライトはコンセプトはいいのに、どこかが抜けていて惜しいです。R1が欲しかったのですが明るさの割にランタイムが…。

投稿: | 2009年2月21日 (土) 17:29

>どこかが抜けていて
新しいことをやろうとしている製品はそういったところ、よく見られます。故にネタになるわけですけど。

>ランタイム
R1の、ちょっと絞って4.5時間は決して悪くないと思います。あとは使い方次第では。

投稿: alaris540 | 2009年2月22日 (日) 05:41

Light-Reviews.com見ると公称より低いんですよ~。まぁエネループで50%までですが。

投稿: | 2009年2月22日 (日) 21:57

亀レスご容赦を。
情報有難う御座います、先ほどLight-Reviews.comを覗いてきました。CATEYEの60時間よりはマシ?このくらいの違いは十分あり得るハナシだと思います。ご指摘の通り「2AAの割には」感を禁じ得ませんが、回路の駆動特性・効率もありましょうからLEDと電池が一緒だからといってランタイムも、にはならないと思います。

投稿: alaris540 | 2009年2月24日 (火) 16:55

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