待ちに待ったCYCLE MODE、また夜勤明けの強行軍で幕張へ行ってきました。ショップのオヤジから「昼飯代ぶんにはなるでしょ」と勿体無くも招待券オヤジは「あんな展示会で入場料が1200円かよ」ともを戴き「さァ食うゾ!」目的が違う。
見るトコ少ねェ~!と言いつつ会場を4時間歩き回りました。
「太ッ!前作よりデカくなってないか!?」のエルゴパワー・ウルトラシフト。このデザインで他社よりシマノ互換ノーマルレバーシフトメカが付いてないヤツねが出たら今使っている旧D/Aもゴミ箱行き、と思っていただけに超が付くほど残念。7900 D/Aデュアルコントロールレバーもやたら太く、手の小さい人には酷な設計です。

ライトの展示が低調な中一人気を吐いていたのがcrops、昨年の本展で話が出ていたNRX25の後継機・NRX35・NRX30→買いましたを持ってきました。今更ながらの3W Luxeon→SSC P4を4AA(eneloop可)で駆動、ランプハウスをポリカーボネイトで覆うことでライダーの火傷を防止、ブラケットを同社他機と共通化、発表当時から不満の声が多かったバッテリーブラケットはボトルケージ台座に共締め…と、F4U-1Aを思わせる改良が重ねられ「どうにか使える形」に近づきました。NRX35の、ランプハウス裏側に移設された電源スイッチは非常に小さく、特に冬場は操作が煩わしくなるのでは。「ロード・MTBが持つスタイル性を損なわないように」とハンドルバー前面にランプハウスが来るようにしたデザインはシフト・ブレーキケーブルとの干渉が問題で、
デモ機もブラケットからの着脱にいちいち向きを変えケーブルを避けながら行う有様。私はUB16-40ユニバーサル・バンドの締め付けトルクが如何程か知りませんが、ランプハウスがお辞儀しないよう長期の使用ではネジの増し締めが必要になるかもしれません。NRX30がSPOTやや強めであるのに対し、NRX35はTOPEAKの5Wによく似たボヨ~ンな明るさ・パターンです勘弁してくれ。エンジニアは「(NiteRiderのように)テールライトと電源を共有できるようにしたい」と話していましたケーブルの取り回しが鬱陶しいゼ。このほか同社ブースには蓄電機能付きハブダイナモライトも展示されていましたが、アピールが非常に弱く「売る気あんのか?」。
スミマセン、パンフを置き忘れてきました、のPanasonic NL-822P。スイッチは相変わらずの長押し、防水性は…いつも通り言い訳程度ですね。そのカラーバリエーションで問屋を泣かせること必至でしょう。そして自社のオキシライド不可、トホホだと思いません?今年はいつもの営業さんがエンジニアを呼んでくれ、私が会場に持ち込んだPrinceton Tec EOSやBlack Diamond Iconを交えてスイッチの操作法、大きさ、位置、ストローク、防水性やクリアパネルのデザインについて突っ込んだ話ができました。Panasonicは電源に単4を使うことでライトを小型化させつつも一般ユーザー市場を意識してランタイムをかなり気にしているようでした≒ロクな明るさにはならない。ランタイムについてはcropsでも同じ声が出たが、それなら少々大きくなっても単3にすべきでは。またNL-920Pのシートポスト取付け時の内股接触問題については「ブラケットのインジェクションを見直せ、もっとシートポストから遠ざけろ」と申し入れておきました。
CATEYEは特に見るものがありませんでしたこれまた今更の感が…のHL-EL830来年2~3月発売予定。画像は以前も書いたHL-EL010。公称ランタイム15時間はハッタリもいいとこ!450カンデラとありましたのでLEDはたぶん0.5W相当、レンズで目一杯真ん中に集めたパターンでした。
Bikeguyのプロトタイプ・F-1R(左)とR-3(右)。前者はこの明るさで専用の充電システム付きというのはちょっとねェ~。後者についてはここでも内股問題を訴え、ブラケットの再設計を申し入れました。自転車で横幅を演出するのは極めて重要であるが故に、この横長デザインを活かしたいのですよッ。
意外だったのはSUREFIREの代理店が来ていたこと。ハンドルバーにGBT ACEⅢ・ベルクロブラケットでくくり付けている様はアカリセンターと見まごう程でした。

ハブダイナモライトは特に新しい提案は見当たりませんでしたどこかB&Mを出展しないかなァ~。こちらはシマノ、光源はこれまた今更ながらのサイド・エミッター型LED、照度だけならAPEXが勝ります。テールライトは樹脂製フェンダー一体型、キワモノ感は拭えません。
東京サンエスの新型ドロップバー・J-carbon nextを後ろから見たところ。流行のフラットトップ・ドロップバーは補助ブレーキレバーに対する適性が無く構造上平行部分にしか付けられないので内側に寄る分レバーが遠くなる。そのうえ左右ブレーキから差し出されるケーブル同士、更にハンドルバー前側でクランプネジを締めるアクセサリー・ブラケットとが干渉しあう、本機もメーター等アクセサリー取り付けに最低限の配慮を示してみせた、という程度でしかありません。クランプ(平行)部分の幅を広げると「カーボンの軽さが活かせない」と言い訳してきたに対し、私は「だったらエイドアームのロングレバー・バージョンでも作らんかい」とハッタリにはハッタリで斬り返しておきました。アーチ長の異なるサイドプル・ブレーキを何バージョンも売り出しているサンエスに出来ないわけがありません。
RITEWAYはシューズカバーどころかBBB自体を持ってきていませんでした、騙されたァーッ!InterMaxのブースでWRのシートポストが待てど暮らせど来ない、と文句を言ったところ「向こうは夏の2ヶ月(バカンスで)動かないので来るとしたらこれからだろう」。

GIRO E2の後継機、かな?ATHLONです。デザインがおとなしくなり、キノコ頭度も若干軽減してるみたい。後頭部はこんな感じ。最近のヘルメットはキャプテン翼の後髪のようにツンツンしたものが多く、ヘッ電のセパレート式バッテリーパックの収まりが悪いのが難点。本機はまだマシなほうですが、それでもベルクロバンドのまわし方には一工夫が必要になるかも。緩みやすいストラップ・すぐ開いてしまうバックルは従来のままでした→買いました。
メットネタをもう1つ、UVEXのヘルメット用マーカーライトです。白と赤の2種類があり、それぞれ専用ブラケットで…つまり同社製ヘルメットにしか付けられません、売れないだろうなァ。付いている様自体はスマートなのですが。
パールイズミのウィンターグラブにはBG張りの手のひらパッドが付きました。縫い目から風が入る問題を訴えたところ「初めて聞いた、私は経験がない」などとホザき、その現場感覚の無さに呆れさせられました。また「ボンディングやシームテープは指の動きを妨げるので現状では有効な対策が無い」とも、当分の間同社からマットウな製品は出ないと思います。
「頼んでも来ないモノ見せられてもなァ」…ギョーカイに蔓延する納期遅滞問題は極めて深刻で、'09モデルが来年5月!と言われているGIANTが来なかったのは叩かれるのを恐れて、なワケないかGIANT抜きのCYCLE MODEが「国内最大級」を自称できるわけがない、きっぱりと。そして
「必要とされているものを売れば客が喜ぶ」原則をスッ飛ばして枠組みがドーノ、スタイルがドーノ、と小田原評定を繰り返す駅前閉店街と同じ現象がおきつつある、と憂慮の念を禁じ得ませんでした。
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