暮しの場で命をささえきる
インフィック主催・eかいごセミナーの後半がスタート、去る9月28日に因縁のグランシップへ行ってきました。
当日の講師は東京都北区にあるあじさい荘総合ケアアドバイザーの鳥海房枝さん。「暮らしの場で命を支えきる」と題して看・介護職の生活へのかかわり方について…「(急性期)医療はその人の将来のために今は我慢して頂くもの。しかしながら今日明日ともしれぬ命に対して我慢を要求することはナンセンス。日々衰えていくことはどうしても避けられない以上、今日・今をハナマルにするには現場スタッフがどう関わっていけばいいのか」「『遺体はケアの通信簿』、私たちスタッフの評価はそこで問われるのだ」…等々、具体的実践内容については12月の坂本ゼミに譲る、としてそこに至る「その人らしさを守る」基本的考え方を重点的にお話しいただきました。
「身体の拘縮が進んだ方には機械浴でしょ」など、看護からも一言言わしてくれよ、な意見もあったりで、新しい介護といってもそこにいたる道程の違いが垣間見えて興味深いものがありました。病院・施設でよく問題となる看護と介護の連携については「看護が介護に参加することで処置などの負担を減らすことができるそうよッ、看護の介護放棄は看護職自らの首を絞めるのよッ!もっともその期に及んでも「介護が」と逃げを打つのでしょうけど、学生根性丸出しで…この件を部署の婦長に話したところ「当然。自分で見て、触れて、判断できるのに(どうしてココの看護はそこから逃げるのか)」」。あと知らなかったのが来年4月より介護職の口腔内清拭・吸引がOKになるらしいこと、現状の追認ですけどね。「気管内に至らなければ特にコレといったリスクはない。確かに危険なことはいけないが法律なんてのは現場が違反を繰り返すことによって後からついてくるものだ」。
このほか入所時、利用者様の生活暦とともに当時の日本・世界の主な出来事、世相、流行歌etc.を一覧化、利用者様への理解を深め、本人・御家族様とのコミュニケーションツールに役立てるあじさい荘の取り組みが紹介されましたセンター方式にも似たようなのがありましたね。実用介護事典の巻末資料といい医療・福祉の世界でも五陰世間・衆生世間のみならず国土世間からのアプローチがようやく始まりつつあるな、と実感しました。
次回は11月15日、遠山昭雄さん「ケアとしての紙芝居
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コメント
看護の介護放棄…残念ながら一部熱心な方居ますね。と、同時に介護の介護放棄(おいおい…)なスタッフもオバサマ世代を中心に根強く居ますね。
近頃の私は、オバサマ世代の女心が判らない無粋な輩に成っております。
投稿: CZ75HRT | 2008年10月 4日 (土) 08:12
>無粋な
あ~、ソッチの話題の記事ではありませんが、と言いつつも…私は当院に入職以来、人間関係に悩まされたことはただの一度もありません、きっぱりと。
はなッから存在しないものをどう悩めというのだ?
投稿: alaris540 | 2008年10月 5日 (日) 01:34